16年経った ― 2011年01月17日 20:09
その朝(というか夜明け)私はちょうどふとんに入ったところだった。
南関東の我が家だが、かすかに揺れた。
その揺れ方がいつもの地震とは違っていて、
「これは遠くて大きいな…」
とまくら元のテレビをつけた。
第一報はテロップで「奈良の国宝仏像が地震で倒れ、一部破損しました」だった。
6時くらいからだんだん大阪、神戸のニュースが入り出し、東京に「阪神淡路大震災」だとはっきり分かったのは7時台に入ってからだったと思う。
ちょうど売れているときだった。(漫画家やイラストレーターの仕事は月0円のときもあれば百万のときもある。)
仕事・電気ガス水道・税金年金を除いて、それから11ヶ月、月3万で暮らした。
残りは日赤を通じて関西に送り続けた。
なんでだか分からないが、自分の中の何かがそうしろと言った。
地震、天災は「防げる」災害ではない。「ノー・モア」と言えない。
しかし、被害を最小に食い止めることは出来る。
そのために、叡智の限りを尽くすのが人間である。
南関東の我が家だが、かすかに揺れた。
その揺れ方がいつもの地震とは違っていて、
「これは遠くて大きいな…」
とまくら元のテレビをつけた。
第一報はテロップで「奈良の国宝仏像が地震で倒れ、一部破損しました」だった。
6時くらいからだんだん大阪、神戸のニュースが入り出し、東京に「阪神淡路大震災」だとはっきり分かったのは7時台に入ってからだったと思う。
ちょうど売れているときだった。(漫画家やイラストレーターの仕事は月0円のときもあれば百万のときもある。)
仕事・電気ガス水道・税金年金を除いて、それから11ヶ月、月3万で暮らした。
残りは日赤を通じて関西に送り続けた。
なんでだか分からないが、自分の中の何かがそうしろと言った。
地震、天災は「防げる」災害ではない。「ノー・モア」と言えない。
しかし、被害を最小に食い止めることは出来る。
そのために、叡智の限りを尽くすのが人間である。
努力の程がしのばれる ― 2011年01月17日 22:52

世界の珍獣パンダ!を人工飼育から自然に戻そうと、中国人民は苦心している。名付けて「パンダ野生化計画」!
なんだけど。
なんだかこの写真、笑っちゃいません?
「写真は、パンダの着ぐるみを着用した飼育員による、「子パンダ」の身長測定の様子。訓練場では、パンダの「野生化」のために、飼育員全員がパンダの着ぐるみを着用し、人の気配を消す工夫をしている。」
その着ぐるみの出来具合が…ナンかヘン。
真剣なだけに、ヘン!
なんだけど。
なんだかこの写真、笑っちゃいません?
「写真は、パンダの着ぐるみを着用した飼育員による、「子パンダ」の身長測定の様子。訓練場では、パンダの「野生化」のために、飼育員全員がパンダの着ぐるみを着用し、人の気配を消す工夫をしている。」
その着ぐるみの出来具合が…ナンかヘン。
真剣なだけに、ヘン!
ロンや ― 2011年01月19日 06:52

故・ロナルド・レーガン元アメリカ大統領(通称ロン)が、実は在任中にすでにアルツハイマーの症状を示していた、というニュースを知って、ゾッとした。
(アメリカ歴代在任最高齢大統領である)
現職国家元首が、しかも当時世界1の大国の最高責任者が認知症で執務を取っていたとは…
個人的にはそれは「お気の毒」だが(私が馬鹿ブッシュjr.と並んでひどく嫌っている大統領だということは割り引いても)一国家とそれを取り巻く世界にとっては。
在任中から、若く見せるためにチークを塗っているだの、政策に詰まるとナンシー夫人の占星術に頼るの、いろいろ言われていたのだが。
彼の言動が気になった次男から観て、「その一日」はぎこちなく違和感があり、メモを読み上げなければ電話が出来なかった、としたら。
その時点で「国家元首」はストップだろう、暫定的にせよ。
定年というものが、どの世界にも通用するものではないことは明らかだ。
が、「その1日が世界を変えてしまう1日」な立場というものも、この世にはあるのだ。
山本周五郎の「樅の木は残った」じゃないが、「乱心割引」が効かない立場が。
我が国の国会議員もだいぶん若くなったが…お若い方は知らないだろうが、一時は、いや、かなり長いこと魑魅魍魎御殿のようだった。
髪の毛は総白髪だったりすだれていたりした。(菅君は黒くてまだちゃんと生えててよかったね。)
また内閣改造であるが、国会議員の定年制は、何度か俎上に上がってはもみ消されている。
いわんや国家元首においてをや。ロンや。
(アメリカ歴代在任最高齢大統領である)
現職国家元首が、しかも当時世界1の大国の最高責任者が認知症で執務を取っていたとは…
個人的にはそれは「お気の毒」だが(私が馬鹿ブッシュjr.と並んでひどく嫌っている大統領だということは割り引いても)一国家とそれを取り巻く世界にとっては。
在任中から、若く見せるためにチークを塗っているだの、政策に詰まるとナンシー夫人の占星術に頼るの、いろいろ言われていたのだが。
彼の言動が気になった次男から観て、「その一日」はぎこちなく違和感があり、メモを読み上げなければ電話が出来なかった、としたら。
その時点で「国家元首」はストップだろう、暫定的にせよ。
定年というものが、どの世界にも通用するものではないことは明らかだ。
が、「その1日が世界を変えてしまう1日」な立場というものも、この世にはあるのだ。
山本周五郎の「樅の木は残った」じゃないが、「乱心割引」が効かない立場が。
我が国の国会議員もだいぶん若くなったが…お若い方は知らないだろうが、一時は、いや、かなり長いこと魑魅魍魎御殿のようだった。
髪の毛は総白髪だったりすだれていたりした。(菅君は黒くてまだちゃんと生えててよかったね。)
また内閣改造であるが、国会議員の定年制は、何度か俎上に上がってはもみ消されている。
いわんや国家元首においてをや。ロンや。
30分刻みの「レディー・ホーク」 ― 2011年01月19日 07:58

映画「レディー・ホーク」('85)をDVDで観た。
これには思い出があって、浅草の三番館、日本映画も洋画もごっちゃまぜ、入れ替えなし、というところで観たのである。
30分おきに客(全員おっさん)が一斉に立ち上がってロビーへ出て、また戻ってくる。
ロビーには小さな黒板があって、白墨で30分おきに係のおねーさんが数字を書き込む。
そう、浅草の場外馬券売り場の「時間つぶし映画館」だったのだ。
まだ学校出たてだったので世の中のそっち方面には疎くって、社会勉強させてもらった覚えがある。
しかし120分の映画が30分刻みでズタボロである。
確かルドガー・ハウアーとミシェル・ハイファーの、中世ファンタジーで、ハウアーがかっこよかったな、という記憶があるが。
ルドガー・ハウアーといえば「ブレードランナー」、レプリカント(アンドロイド)の親玉である。
が、それはこっちにおいといて、仇を討つべきは「レディー・ホーク」、ミシェル・ハイファーの美女っぷりである。
DVDで900円台だから「B級」っちゃB級なのかもしれないが、楽しいB級であった。
それにしても浅草三番館、女子トイレがなかったな…
これには思い出があって、浅草の三番館、日本映画も洋画もごっちゃまぜ、入れ替えなし、というところで観たのである。
30分おきに客(全員おっさん)が一斉に立ち上がってロビーへ出て、また戻ってくる。
ロビーには小さな黒板があって、白墨で30分おきに係のおねーさんが数字を書き込む。
そう、浅草の場外馬券売り場の「時間つぶし映画館」だったのだ。
まだ学校出たてだったので世の中のそっち方面には疎くって、社会勉強させてもらった覚えがある。
しかし120分の映画が30分刻みでズタボロである。
確かルドガー・ハウアーとミシェル・ハイファーの、中世ファンタジーで、ハウアーがかっこよかったな、という記憶があるが。
ルドガー・ハウアーといえば「ブレードランナー」、レプリカント(アンドロイド)の親玉である。
が、それはこっちにおいといて、仇を討つべきは「レディー・ホーク」、ミシェル・ハイファーの美女っぷりである。
DVDで900円台だから「B級」っちゃB級なのかもしれないが、楽しいB級であった。
それにしても浅草三番館、女子トイレがなかったな…
寒い寒い ― 2011年01月20日 21:19

年だなぁと思うのは、「寒さに弱くなった」ことだ。
困るのは私が病気で人生十年くらいすっぽかしているので、精神年齢と肉体年齢がついて行かず、
「こ、こんなはずでは…!」
という場面に出っくわすのが、だいたい「冬の寒さ」と「夏の暑」さと「坂道・階段」、という、もう絵に描いたようなシチュエーション揃いだと言うことである。
精神年齢の幼さにも困るが、体は即刻こたえるので辛い。
今年は特に寒い。
といっても、40年前の方が寒かった。
軒にはつららが下がったし、コンクリの団地で冷えて朝は凍って窓が開かなかった。
霜柱や薄氷を踏んで小学校に行ったのに比べれば、今は天国である。
はずなのに。
この寒さが身体にこたえるんである。
昨年から私はグンゼの「ももひき」のお友達である。冬でも裸足だったのは3年前まで。
急速に、私は寒さに弱くなった。
といってもしもやけもあかぎれも出来ない。ただ身体の芯が寒いのである。
今日は「大寒」、今年は日本列島暦通りの寒さになった。
織田作之助の「夫婦善哉」の冒頭、奉公に出た主人公の蝶子があかぎれでハマグリの黒膏薬を塗っている、その手を見て、父親がたまらず実家に連れ戻すというくだりがある。
身体の中に塗るハマグリ膏薬はないものか、ああ寒い。
困るのは私が病気で人生十年くらいすっぽかしているので、精神年齢と肉体年齢がついて行かず、
「こ、こんなはずでは…!」
という場面に出っくわすのが、だいたい「冬の寒さ」と「夏の暑」さと「坂道・階段」、という、もう絵に描いたようなシチュエーション揃いだと言うことである。
精神年齢の幼さにも困るが、体は即刻こたえるので辛い。
今年は特に寒い。
といっても、40年前の方が寒かった。
軒にはつららが下がったし、コンクリの団地で冷えて朝は凍って窓が開かなかった。
霜柱や薄氷を踏んで小学校に行ったのに比べれば、今は天国である。
はずなのに。
この寒さが身体にこたえるんである。
昨年から私はグンゼの「ももひき」のお友達である。冬でも裸足だったのは3年前まで。
急速に、私は寒さに弱くなった。
といってもしもやけもあかぎれも出来ない。ただ身体の芯が寒いのである。
今日は「大寒」、今年は日本列島暦通りの寒さになった。
織田作之助の「夫婦善哉」の冒頭、奉公に出た主人公の蝶子があかぎれでハマグリの黒膏薬を塗っている、その手を見て、父親がたまらず実家に連れ戻すというくだりがある。
身体の中に塗るハマグリ膏薬はないものか、ああ寒い。
かゆいかゆい ― 2011年01月21日 07:55
黒髪のみだれも知らずうちふせば まづかきやりし人ぞ恋しき
黒髪が乱れるのも構わずにふせていると、なにはさておいても、この髪をやさしく掻きやってくれたあの人が恋しい。(「まず」は初めて愛してくれた男を指す。)
和泉式部だーいたーん!
だいたいこの人はモテすぎるほどモテたのだ。
あっちで寵愛こっちで寵愛。
しかし問題は和泉式部ではなく私の兄貴である。
何も知らない私をいいようにちゃかして楽しんでいた。
「いいか、昔は今みたいに簡単に風呂に入れないんだ。髪も洗えない。」
「うん」
「だからかゆくてかゆくてしょうがない髪をぽりぽり搔いてくれた相手が恋しいってことさ。」
35年間信じた私がバカでした。(笑)
黒髪が乱れるのも構わずにふせていると、なにはさておいても、この髪をやさしく掻きやってくれたあの人が恋しい。(「まず」は初めて愛してくれた男を指す。)
和泉式部だーいたーん!
だいたいこの人はモテすぎるほどモテたのだ。
あっちで寵愛こっちで寵愛。
しかし問題は和泉式部ではなく私の兄貴である。
何も知らない私をいいようにちゃかして楽しんでいた。
「いいか、昔は今みたいに簡単に風呂に入れないんだ。髪も洗えない。」
「うん」
「だからかゆくてかゆくてしょうがない髪をぽりぽり搔いてくれた相手が恋しいってことさ。」
35年間信じた私がバカでした。(笑)
常滑(とこなめ)市の… ― 2011年01月23日 01:30

大招き猫。首だけ(笑)。
でもスゴイ迫力で笑っちゃう。
(前にいる2匹がホンモノサイズ)
一度ナマで見てみたい物のひとつ。
でもスゴイ迫力で笑っちゃう。
(前にいる2匹がホンモノサイズ)
一度ナマで見てみたい物のひとつ。
「フレンチ・キス」 ― 2011年01月23日 21:29

AKB48のユニット「フレンチ・キス」が「清純派のイメージを目指しています」と言うのを聞いてひっくり返っちゃったおばちゃんである。
「フレンチ・キス」と「清純」と、真逆ではないか(少なくとも私の若い頃は)。
「濃厚なキス、舌もからめちゃうよ~ん、のどすこいディープキス」が本来の意味なのだが。
意味じゃなく語感で選んでますね。
「フレンチ・キス」という言葉が、長いこと使われなかった間に、言霊がなくなっちゃったというか。
ただ、みんなにとって「一度死んでしまった言葉」ではないので、おばちゃんのようにひっくり返るヒトもいるわけです。
言葉は生きていて、少しずつ時代に合わせて意味合いを変えていきます。
「したり顔」も「これはしたり、畜生やられたっ!」から「してやったり!」へと長い時間かけて意味を広げているのですから。
それにしても、使い道変えるの早すぎ。
「こないだの意味」くらい調べてくれい。
「フレンチ・キス」と「清純」と、真逆ではないか(少なくとも私の若い頃は)。
「濃厚なキス、舌もからめちゃうよ~ん、のどすこいディープキス」が本来の意味なのだが。
意味じゃなく語感で選んでますね。
「フレンチ・キス」という言葉が、長いこと使われなかった間に、言霊がなくなっちゃったというか。
ただ、みんなにとって「一度死んでしまった言葉」ではないので、おばちゃんのようにひっくり返るヒトもいるわけです。
言葉は生きていて、少しずつ時代に合わせて意味合いを変えていきます。
「したり顔」も「これはしたり、畜生やられたっ!」から「してやったり!」へと長い時間かけて意味を広げているのですから。
それにしても、使い道変えるの早すぎ。
「こないだの意味」くらい調べてくれい。
こんだ盲腸 ― 2011年01月26日 13:19
盲腸が痛くて(胆石同様飼っております)寝ております。
あー、筋力落ちる一方。
体重増える一方。
なんとかならんか、この体質。
あー、筋力落ちる一方。
体重増える一方。
なんとかならんか、この体質。
ブログ論 ― 2011年01月27日 16:45

さしこんでくる光は遠く
足元のぬかるみも浅い
吹く風はときに強くときに弱く
大気はときに寒くときに暑い
花畑の夢を見ることもあれば
暗闇の夢を見ることもある
闇は私の見る夢だ
なぜならばいつでも
まぶたを開けば
遠くから光が差し込んできて、
命を失うほどの渇きも飢えも
感じたことはなく、
毒のことばをを吐けばこだまし、
愛のことばをつぶやけば
遠くから誰かの歌声が
つねに鼓膜のはりつめた
この耳に確かに
聴こえるのだから
もうこんなところまで来てしまった
遠くまで来たのか
歩み出したところを
ぐるぐる回りしているのか
分からない
気が狂うほどの目まぐるしさと
気が遠くなるほどの無力さの狭間で
私たちはまだ
もがいている
友よ
未来はこんなにも遠く
未来はこんなにも近い
友よ
未来はこんなにも近く
友よ
未来はこんなにも遠い
足元のぬかるみも浅い
吹く風はときに強くときに弱く
大気はときに寒くときに暑い
花畑の夢を見ることもあれば
暗闇の夢を見ることもある
闇は私の見る夢だ
なぜならばいつでも
まぶたを開けば
遠くから光が差し込んできて、
命を失うほどの渇きも飢えも
感じたことはなく、
毒のことばをを吐けばこだまし、
愛のことばをつぶやけば
遠くから誰かの歌声が
つねに鼓膜のはりつめた
この耳に確かに
聴こえるのだから
もうこんなところまで来てしまった
遠くまで来たのか
歩み出したところを
ぐるぐる回りしているのか
分からない
気が狂うほどの目まぐるしさと
気が遠くなるほどの無力さの狭間で
私たちはまだ
もがいている
友よ
未来はこんなにも遠く
未来はこんなにも近い
友よ
未来はこんなにも近く
友よ
未来はこんなにも遠い
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