「ホモォ┌(┌ ^o^)┐」の嫌悪2015年04月04日 18:36

私は生まれながらにしてバイセクシャル(両性愛者)である。
大学に入ってしばらくして、喫茶店で後ろの席で
「お前の××大学経済学科、○○ってのがいるだろ。」
「知らないよ。」
「「まあ、○○ってのがいるんだ。
高校で一緒だったヤツに聞いたんだが、そいつ、ホモだぜ。」
という会話に、
見ず知らずの者にまで「○○はホモ」と、
ゲイとして何で世間に喧伝されなければならないか、と怒って
持っていたコーヒーぶっかけようかと振り向いたら
後ろの席のふたりは立ち上がったところで、ぶっかけそこねた。

ゲイヘイト「ホモォ┌(┌ ^o^)┐」ほど腹の立つことはない。
それは「レズゥ┌(┌ ^o^)┐」にもつながっているし、
「バイィ┌(┌ ^o^)┐」にもつながっているのだろう。
私は私なのに。

魂で生きているのだ。
性差されたくはない。

しかし六〇年代後期に流行った
「陰花植物」というゲイたちの「自称」は
「美的であるな、うむ。」と頷いたりする。
そこいらへん、あいまい。(我ながら…)

世間は思索する人たちにとってはひとつの悲劇であるが、
感情にかられる人たちにとってはひとつの喜劇である。

いまごろ「紅白」観て考える2015年01月17日 00:24

…で、便秘が治ってゆとりが出たので、いきなり昨年の紅白を観直していたのだが。
あら、みゆき姉、「歌詞とちる」どころか「早変わり」なんて大技(彼女にとっては「大技」だ)してたのね。
美輪明宏さんはもう「唄う『妖精のお爺さん』になっちゃって」て、こりゃ手出し無用だな、あ、AKBこんなに後で唄ってたの?え、福山くん2曲?と…
改めていろいろ「ほうほう、ふむふむ」だったのだが、不思議なのはなぜ「アナと雪の女王」が2度歌われているのか。
あれは、妹はノンケだが、お姉さんは妹ラブラブの超能力レズビアンだと思うぞ…と。
雪村の男衆も日本語訳では「みんな」だが英語では「My Family」で、どう考えてもゲイの村だしなぁ…大晦日過ぎて、改めて、煩悩。

今年ティファニーはエンゲージリングの広告を「ゲイカップル」にするし、日本では突然「百合ブーム」でユリイカまで「百合特集」組んじゃうし、美輪さんはとっくに市民権得ているし、「アナ雪」はヒットするし、ここ数年で性に関する状況は外見上ずいぶん変った。
外見上はね。
いざとなると出てくる。
恩師・若桑みどり先生について日記を書いたのが1/13、で友人より「千野香織」さんの名があがり、びっくり!
美術史にジェンダー、フェミニズムを取り入れた第一人者である。
景気が、政情が悪くなるとあがってくるのが
「性差別・性的少数者嫌悪(ヘイト)」
で、私は両性愛者だが、結婚に至った異性愛者の夫はものすごく懐の深い人だと、今でも思う。

などと、「紅白」観直しながら考えていたのだが、音楽業界にセクシャルマイノリティーが多いのは確か。
昔の私の恋人(女性)もプロ・ミュージシャンだったし。
そういえば「ジャニーズ問題」はどうなったんだろう?(今さらですが・笑)
今、紅白のマイノリティー、率はどれくらいかしら。

で、若桑みどり「お姫様とジェンダー(アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門)」(ちくま新書)は、読みやすくて、おもしろい。
名作ディズニー映画がスッパスッパ斬られまくり。
書店でも(680円+税)図書館でもお気軽に。


このエッセイは「UFO文學14年度冬季号」に掲載しますので、引用・盗作を固く禁じます。
発覚した場合は提訴します。

オトコの居どころ・オンナのカンどころ2012年09月12日 21:28

大阪で「焼き肉」といったら「鶴橋」、「鶴橋」といったら「焼き肉」である。なんせ高架の「鶴橋・プラットフォーム」に降り立っただけで、もう焼き肉のにおいモウモウ、煙モクモクなのだ。戦後の、コリアンタウン&闇市の家並みがぎっちり詰まっていて、新宿西口の「思い出横丁」よりスゴイ。

今では海外事業部に戻って世界中行ったり来たりなドッコイ氏なのだが、ああ、「湾岸戦争」のおかげで「海外事業部はさておいて、国内事業部に回りなさい」という時期があり、
「大阪帝国ホテル」つー、
「東京の帝国ホテル」とはまったく別モンのビジネスホテルを常宿にしていた。
で、私は仕事の切れ目に遊びに行ったのだ、大阪へ。

鶴橋駅徒歩1分の焼き肉屋。
東京のそれとは違って、肉の厚さが5ミリはあるぞ。しかも東京の焼き肉屋とまったく違って「七輪の炭火で自分で焼いてください」なんである。壁も柱も油煙でヌラヌラしとる。

しかしそこで、私は面白い光景に出会うのである。はす向かいのボックス席に座って、女のほうがテキパキ肉をならべている。向かい合って座る男の方は、サンチェに包んだ肉を、「心ここにあらず」ってな表情で口に運んでいる。
女の方は、藤山直美さんをも~っといじって、太らせて、塗ったくりまくった感じ、絵の具箱をひっくり返したような服、毛皮のショートコート、宝石と衣装の派手な姿で、焼き肉を焼くたびにいっぱい付けた金色のネックレスやブレスレットがジャラジャラ音を立てている。

2人は会話をしていなかった。 お皿に大盛りの肉や野菜を焼きつつ一方的に話し続ける女。
「せやから、アンタがあんとき言うてくれたらよかったんよ!」
「あんときに、あないに上手ぁくやってくれればえかったんや」
「あんた、これからいったいどないする気ぃ~?」

突然男は立ち上がり、口も聞かずに店の出口へむかう。
女は尻が重い分「いきなり立ち」が苦手であるし、バックやらコートやら忙しい。しかし、手使いは遅いが、口は速い。
「ちょとアンタ、なんで肉残すのんっ!?」
男の背中に大声を投げつけて、じゃらりじゃらりと音を立てて、自分の荷物ひっつかんで。
「ねえ、なんで肉残すのんッ!!」
彼女の走るにあわせてアクセサリーを鳴らしつつ、化けすぎた藤山直美さんのように派手な・太い・金色のジャランジャランが小走りに出て行った。

不思議な、夢のようなこの光景を、ところが私と差し向かいで座っていたドッコイ氏はまるで見てないし、聞いてもいないし、覚えてもいないというのだ。

ああ、あんなに残されたお肉の運命やいかに?

カップル?多分別れたでしょう。(あっさり)