宮城まり子さん逝く2020年03月24日 03:52

宮城まり子さんが逝った。
享年93。(奇しくも誕生日だった)

「ねむの木学園」で知られる、日本の障がい者教育、特に〈美・音・創〉に着目して優れた活動をした、日本におけるパイオニアだった。
ドキュメント映画や展覧会は国内外でも評価が高く、「障がい者の人権と才能」を広く世に知らしめた。

「ねむのき運動への支援寄付」は間口が狭い。

私たちは「広域」に関心を持たねばならない。

人や物の流れが滞る混乱期に突入し、誰もが「自分第一」である。
しかし、こんな時こそ、障がい、戦争、交通遺児、片親家庭、貧困、被災地などへの、社会的困難者への可能な限りの支援を忘れてはならない。
「貧者の一灯」でもいい。
持続こそが、生き抜く者の「自己存在証明」である。
困難な時期だからこそ、

「人として支え合わなければならない」

のだ。

日本では杉原千畝が有名だが2015年12月05日 20:42

中華民国には駐ウイーン大使の何鳳山、満州国には在ベルリン公使の王替夫、トルコには在ロドス島大使のセラハッティン・ウルクメン、ポルトガルには在ボルドー大使のアリスティデス・デ・ソウザ・メンデスがいて、みんなユダヤ人に「命のビザ」を出してたと知る。
外交官の良心。

なだいなだ さん2015年04月02日 22:00

なだいなだ さんの評論や哲学は平易な言葉で書かれていてわかりやすい。
と、おもったら、この人何と医者にして評論家にしながら
「芥川賞落選6回(つまり6回ノミネート)」というレコードをもっている。
「娘の学校」とか「片目の哲学」「ぼくだけのパリ」なんて何十回繰り返し読んだかな。

> 平和のグロテスクな顔を見ていると、平和も若返って欲しいと想う。
「どんな平和でもいいから、平和を」
ではなくて、平和は飽くまでも魅力的でなければ、いけない。
平和が魅力的でなくてどうして、平和のために命をかけてもいいと思う。
平和論者は念仏のように平和を唱えるのではなく、平和を若返らせる努力を、いつまでも続けて行かなければならないのである。(「娘の学校同窓会」より)

戦争は一度ついたら燃え尽きることを知らぬ火だ。
平和は平和の中にある。(萩尾望都)