Almost no Guard ?「見守りめおと地蔵」なるか?(笑)2023年11月07日 19:33

強風だわ土砂降りだわで、朝はとんでもなかったウチの近辺だが、あらら、昼にはカラリと晴れて風も収まった。秋の嵐ってやっちゃね。

で少し先のセンターに、「市役所分室」「図書館分館」「郵便局」「クリニック」と用事が重なっていたのでテコテコと出かけた。
バスから降りて歩きだしたら、向こうから小柄なおばあさま…
…がニッコリ。こちらもニッコリ。

「こんにちは、本当に気持ちの良い良いお天気で…」
で、立ち止まっておしゃべりが始まって、秋の季節を愛で合う会話。
人懐っこい方なのか、あるいは「ご近所の誰かとカン違い」か?(高齢者地帯ではありがちなんだわさ、これ)
「でね、わたくしとっても腰が痛くって…」
え!?で、立ち止まっちゃったんですか!?(これもありがち以下同文)
「そりゃいけません、そこのクリニックまで、お荷物持ちましょうか?歩けますか?人呼びますか?」
「いえね、今もコルセットをこうガッチリ…夫は冷たいんですよ『年のせい!』の一言で…」
「はあ、ほう、はあ…」
合いの手入れて聞きつつ、激痛で顔が青ざめてはいないようだな…なんてチェック入れてたら、
「で、あっちの郵便局に用がありますの。お話できて楽しかったわ~」
あ、腰痛いんで一服したかっただけなんですね、ヨカッタ…

で、「ごめんください」「ごきげんよう」「お気をつけて」で別れた。

その足でクリニック行って、今度は待合ベンチでメガネのおばあさまとおしゃべり。
青森・津軽の人で、なんと舞の海の故郷「鰺ヶ沢」お家は漁師さん。
「NHK鶴瓶の家族に乾杯」で鰺ヶ沢やってましたね~、ってところから話題がハズんで、この季節はタラ、それとタラコ、あと鮭が旬、サメはアブラザメがたくさん捕れるけれど「星ザメ」というのがとびっきり美味しくてめずらしくて
「漁師同士で取り合いするくらいの美味しさなのよ~♪」
なんて「津軽とびっきりグルメ情報」まで聞いちゃった。

津軽にはアマチュアカメラマンの知り合いが住んでいるので、いっぺん行ってみたい所なんだけど、これは地元の居酒屋かお寿司屋さんでゼッタイ注文しなくちゃね♪

以前も書いたけれど、私ほんとにお年寄りに「馴染みが良い」んだわ。
どうにもこうにも「気さくに話しかけやすいタイプ」らしい。
信号待ちで出会ったご夫婦に、散歩途中で摘んできたスミレの花束もらっちゃったり。
86才のおじいさまには、病院の待合室で会って1時間でプロポーズされたこともあったな(笑…「来世生まれ変わったら結婚して下さい!」とのことだったので謹んでお受けいたしましたともさ)

母の話では、もうご近所デビューした幼い頃から「無敵状態」だったそうだから、なにか「ついてる体質」なのかもしれない。小学校でも女子校でも「おじいちゃん先生キラー」とアダ名されたもんだし。(戦前に教職取った世代が、ぎりぎり現役か講師でいた時代なんだわさ)
夫・ドッコイ氏に言わせると、私、お年寄りの前では
「Almost no Guard 」
の状態になるらしい。
ドッコイ氏もこの体質(性格?)で、高齢住人だらけのご町内の役員としてなんだかとっても重宝されているようだし。

なんだか私達夫婦は、このご町内の「見守りめおと地蔵」となりつつあるのかもしれない…
なんか、それって楽しいかも…

「良いお年を」と言えるコツ2022年12月13日 17:01

今年最後の病院の日で1年の総めくりをして薬局への細い裏道を歩いていた。ら、難儀をしているお婆さんと出会った。
 年はたぶん80~85。細くて小柄で、杖こそないが足元がつらそう。が、重そうな段ボールを必死に両手で持っていて、転んだりしたら手もつけないでケガすること確実である。で
「お手伝いしましょう」
と杖と反対の空いている手で段ボールの底を支えた。
「夫が車で迎えに来るところ、すぐですのでいいです。すみません」
確かにそれらしい車はあと15メートルくらい、でも前に配送車が止まっちゃってるんでちょっと時間かかるみたい。フタのしていない段ボールの中味は、ちらっと見たらリンゴとジャガイモと玉ねぎとお餅で、確実に重たい。すみませんすみませんとしきりに謝るが、高齢者のサポートの場合
「してあげましょう」「すみません」
では相手の心にいらん負担をかけてしまうんで
「させてください」「ありがとう」
と気持ちよく受けてもらわなければいけない。
すぐそこで運転席にいる夫の方はと見ると、目の前の配送車にハンドル握ってイライラしているらしく、こっちに視線回して、ドア開けて重い段ボールの荷物受け取りに来る、とっさの機転が効かないみたい(おじいさんにはありがちである)。細いとはいえ人通りのある道で、ふたりで動くと危ないんで
「ダンナさまがここへ来るまでの間ここで支えさせてくださいね」
と立って待つことにした。
「すみません、すみません」
とひたすら恐縮モードなんで、方向変えなきゃ、ということで
「気ぜわしい季節になって買い物も大変ですよね。コロナだ物価高だで大変ですけれど、でもお正月は来るんですねえ」
と笑いかけてめでたい方に持っていったら、やっとお婆さんのモードも変わった。ニッコリして
「本当ですねえ、もうすぐお正月なんですね」
「車で迎えに来てくれるなんて素敵なダンナさまですね」
と答えたら、こっちに耳寄せて小声で
「とんでもない、わがままで身勝手、私の事なんてなんにも分かっちゃくれません」
「ああ分かります、男の人ってそういうトコあります、ウチもそうですよ。でも、なにかいいところもおありでしょう?」
「いいえいいえ、いいトコなんてひとつもあるもんですか」
そのとき目の前で車が止まって、渋い顔した、明らかに待たされて不機嫌なおじいさんが降りてきた。こりゃいかん。
「ああ、頼もしいご主人様の登場ですね、お待ちしてましたよ!」
ととびっきりの笑顔を向けたら、おじいさん急にご機嫌になってニコニコ顔で荷物受け取って、トランクに積みにいっちゃった。
私の場合、仕事の性質上クライアント高齢者男性と沢山会った。難しい性格の義父とのつきあいで「しゅうととヨメの良好な関係」を維持することで、はっきりいって「大学院修了」レベルだと思う。明治生まれの養母の介護というのもあって高齢女性とのつきあいも多かった。心ほどくには「男は立てる・女は気持ちよくなってもらう」のが、まず一番の基本である。
お婆さんの耳元で
「ダンナさまのいいところお正月までにひとつ見つけてくださいね」
とささやいたら、私の腕を取って
「あなたのようないい人に会えて今日は本当に良かった。ありがとうございます。良いお年をお迎えください」
と笑顔で言ってくれた。
「私もお会いできてよかったです。ありがとうございます。良いお年を」
と、笑顔で別れる事が出来た。

日本の人間関係というのは、どんなに難しい状況設定でも、互いに
「会えてよかった、ありがとう」
と、めでためでたしで別れるのが一番である。

ましてや年の瀬の場合、絶対である。

日本人ならお月見しよう!2020年05月05日 01:05

コロナで外出もままならぬ毎日ですが、5月7日(木)は十五夜、8日(金)は十六夜です。

日本は「月」を「おつきさま」と言っちゃうほど「月を愛でて」気持ちをリセットできる文化。

ベランダで、夜なら人出も少ないのでちょっとドアを開けて、ちょっと歩いて。

さあ、7日・8日はお月見しましょう!

今だから「百鬼夜行図」2020年04月13日 01:14

コロナ・コロナと鳴り止まない世だから
「京都・便利堂」の
「百鬼夜行図絵はがき8枚組」
(重要文化財・室町時代・大徳寺・蔵)
を取り寄せて、友人達に
「お元気ですか~?」している。

「棺の妖怪」なんて、コロナそのものだぜ。
(室町の人、予知夢でも見たんだろうか…)

コミケが中止になって、でもパンフ取り寄せた御仁に
「まんレポ4作、傑作でした」
なんて、したためているんである。
気の利いた文をいいタイミングでちょいと出すのは
「源氏」じゃないけど古典的日本文化よ。

星野源さんが「この際『著作権料』なんていりませんから」
と発表した「うちで踊ろう」は楽しい。

しかし安部よ
「日本で今一番くつろいでるどころじゃない人」が
なんで星野源さんの画像に合わせて
「豪邸で高級犬とふれあい、高級輸入食器でティーブレイク」してるんだ?

あんた、今、日本で一番クルクル働き続けなくちゃいけない立場でしょーが!

夕方の記者会見、4月7日でさえ、質問がまだあるのに
「この後のスケジュールの都合で…」
って退室、新聞の「首相動向」みると、あなた
「ご自宅にお帰り遊ばしてる」
じゃないの!
「ぼくちゃん、お坊ちゃまだから夜はおうち帰るの」
ってか?おいっ!(もはや半笑)

天然痘撲滅まで2000年かかった人類だが、
「科学の力で1年で薬を作り上げる」
という。すごいことである。

しかし、
「ウソをつくことがボクら『エライ政治屋さん』のお仕事」
とタカをくくっている安部や麻生には、つける薬がない。

昔の人は言いました。

「馬鹿は死んでも治らない」

と…

「准・戒厳令下の東京」2日目の夜の過ごし方2020年03月29日 21:20

ドラッグストアへ。朝からの雪で「買い漁り隊」の出足も鈍ったか、ペーパー類は出回り始めた。
だがマスクがまだ無い。
ついでに小さなリカーショップを冷やかし気分で見て、アマレットのハーフボトルを買おうとしたら、なんと
「ベイリーズ・アイリッシュクリーム」
とこんにちは。
しめしめ、これを牛乳で割れば、夏にアイスココアが飲めるぞ。

『神はサイコロを振らない』10周年2016年09月25日 05:27

肋骨が痛いので
「え~い、起きられるだけ起きちゃれ」
と、発表10周年の『神はサイコロを振らない』を観てたら全10話制覇。
やっぱり傑作。
小林聡美はイイ。
他の役者さんもみんないい。

で、カンテツしちゃった。
・・・これから寝ます。たぶん・・・

漂流劇 ひょっこりひょうたん島2015年12月23日 23:26

「貧乏だからって縮こまってないで、年末くらい遊んでらっしゃい」
と母がプレゼントしてくれたシアターコクーン「漂流劇 ひょっこりひょうたん島」のチケット。行ってきました。
白石加代子のドン・ガバチョ、小松政夫のトラヒゲ。+こまつ座のミュージカルということなんだけれど、サンデー先生いやに歌がうまいなと思ったら、かつて宝塚にこの人ありと言われた「安蘭けい」でした。

漂流劇、というより、島は動かないので「漂着劇」のイメージが・・・・
次から次へ、なんとなく記憶の底にあるエピソードが出ては消え、出ては消え・・・・明確な全体像の亡いまま終了。

でもカーテンコールは盛り上がってたな。

雨の日、杖をついて坂の町渋谷を歩くのはちょっとした旅行。
劇よりもそちらの方に疲れきってて帰ってきたのでした、トホホ・・・・

歌丸師匠カムバック!2015年08月12日 04:14

桂 歌丸師匠が講座に復帰。
よかっった、楽屋口に入るなり酸素ボンベであえいでいたのが嘘のよう。
復帰第一席は怪談話。
夏だもの、「歌丸はこうでなくちゃ!」

お楽しみ映画2015年05月29日 22:35

7月発売の「グランド・ブダペスト・ホテル」が、今なら安かったので予約した。イチオシ女優レア・セドゥがちょこっと出ている。楽しみ。

外出するお義母さん2014年03月05日 21:32

 雪がどかどか降っている朝とはいえ、長野の病院の外来は予約済み、老人ホームから車椅子で連れて行かねばならぬ。
朝十時に車で迎えに行って、「今日は夕食までに帰ります」とあらかじめ伝えてあったお義母さんの外出。病院では複数かかっているのだが、「結石」は治ったとのことで、泌尿器科とはこれでさようなら、ホッとする。
 さて、お楽しみはその後。車椅子席があるとあらかじめ調べてあったおいしい蕎麦屋で、いつもの「老人ホームの集団食」とは違う、メニューから選べる食事。食後に半カップくらいのコーヒーを出してくれるところで、意外や意外、蕎麦とコーヒーって合うんだわ。
 最大のお楽しみはこれからで、以前行っていた美容室でシャンプー、トリートメント、カットにパーマ。
シャンプーひとつとっても「他人に丁寧にしてもらう」というのはうれしいことで、老人ホームでは「静かに!」を守って声ではなく唇の動きで話していたのだが、美容師さんと声を立てて笑う、その会話が楽しい。軽くメイクまでしてもらって、美人になってご帰還、ホームの職員さんの驚くことったら(笑)。
ルージュひとつで、髪型ひとつで、オンナゴコロは変るのだ。
自由に選べるメニューは、「給食」とは違う。
老人ホーム出入りの理髪師は、結局みんな職員扱いの楽な「老人ホームカット」にしてしまう。
自分で自分をチョイスできること、「老い」を生きてゆくのは難しいが、時には移動祝祭日のようなダイナミックな喜びが訪れることももあっていい。
 お義母さんの気分に合わせたかのように、夕方には雪も降りやんだ。