正しい人2016年01月07日 23:50

島倉千代子は59年間の歌手生活において、ステージで一度も口パクはしなかった。
エライ。
今はやすらかに。

ハイジ2015年06月30日 21:51

「アルプスの少女ハイジ」のアニメを立て続け見ている。
本放映’74の時は父の「クラシック鑑賞タイム」と重なって見られなかったもの。
どうしてクラシックマニアというのはこう頑固なのだろう。
家族は1台きりの小さなテレビを観せてもらえなかった。
まだ父権の強かった時代である。
「ハイジ」はリアルタイムで観ておけばよかったなあ、と思うアニメの一つ。
「未来少年コナン」はラッキーにも観れたけれど「ハイジ」は空白である。

ちあきなおみは凄かった!2015年03月27日 05:12

1991年のちあきなおみには、他を寄せ付けない凄みがあった。
最愛の夫にしてプロデュユーサーの「郷鍈治(ごうたつや)の死の1年前である。
(末期ガン・彼の死後、彼女はひと声も唄って居らず、斎場にも「私も燃やして!」と棺にしがみつく)
いつでも病院の枕音に駆けつけれるように、髪はながしでざんばらりん。
衣裳は主に黒のノースリーブ。
の中で。
彼女はファドを歌い、ラストレーベル「赤い花」を発表し、歌劇「ねえ、あんた」を世に出している。
「ねえ、あんた」は赤線が合法だった時代の売春婦の別れの演劇歌謡。
地方に生まれ、センスが良く、でもそれを気付かない「遊び女(あそびめ)」の別れ歌である。
どの曲も丹念に、心のひだをなぞるようにゆるうりと歌い上げられて行く。
「ちあきなおみ集大成」という気がする。
しかし裏には「何時訪れるか分からない」夫の死があった。

元々冒険好きな人で「夜に急ぐ人」
を発表したり、中島みゆきはじめシンガーソングライターの作詩作曲をとりいれ
(1番ヒットは「中島みゆき」の「「ルージュ」だと想うが)
シャンソン、ファドなどどんどん挑戦していたのであるが。

ラストの1年は、特に濃密に走って居たように想う。
「「黄昏のビギン」(永六輔・中村八大のゴールデンコンビだ)、のCMソングで
「これ唄っているの誰!?」と若手層にまで大騒ぎを起こした彼女だが…

歌い納める大物もいるということだ。
ちあきなおみにはいつまでも「歌伝説」であって欲しい。

♪けんかを…(まど・みちおさんへ)2014年03月01日 03:10

昨日、作詞家まど・みちおさんが亡くなった。享年104。
ご冥福をお祈り…したいのだが、わたしはちょっと、生前のまどさんにもの申しあげたかった。
「ぞうさん、ぞうさん、お鼻が長いのね♪」
「しろやぎさんからお手紙ついた♪」
どれも名作である。
が。
私の小学校時代の校歌を「革新的に作詞」してくれたのにはチト困った。

♪けんかをしたって友だちだ、あだ名をつけても先生だ、
♪やっほー、やっほー、小学生だ、しゅっぱつだ。
♪あしたへむかって、みらいにむかって、やっほー…

…いきなり「けんか」や「あだ名」をせにゃならんのか。

小学校3年生の時に出来た校歌だが、
世間様では「未来学」なんて学問ができ、
みんなの未来はあかるく輝き、いずれは宇宙に都市ができ、という具合に、どんどこどんどこ、太鼓叩いて、「未来」をあおりたてて。
アポロは月に行って石ひろってきて、大阪万国博来会があって、
大人はバンバカ明るい花火を打ち上げたがっていた。
(ウラでは公害や環境破壊も走り始めていた)

まどさん、当時の小学生はね、「も少しおとな」でしたよ。
冷戦もあったし、ベトナム戦争もあったし、沖縄、小笠原返還前だったし。米ソ両国がスイッチ押せば地球30個壊す分の兵器があるのも知っていた。

♪けんかを♪から始まる曲は、河合奈保子(竹内まりや)の「けんかをやめて」で充分です。(これも非道い内容の歌だけれど…)

ps. 幸い?母校は少子化で廃校になりました。

Adeste2012年11月22日 09:06

問題なのは「Adeste」(アデステ)をクリスマスにラテン語で歌わせてくれる教会がもうほとんどないということだ。年に一度のストレス解消法(?笑)なのに、残念なこっちゃ。

俵星玄蕃を歌っていたら…2012年02月12日 02:00

「大忠臣蔵」は長編歌謡浪曲、三波春夫大先生の代表作で全29曲、CD4枚もある。
中でも「元禄名槍譜・俵星玄蕃(げんろくめいそうふ・たわらぼしげんば)」は9分近くあり、「大忠臣蔵」の中でも聴かせどころである。
(晩年、紅白最後の出場の時もこの曲だった)
俵星玄蕃という槍の名人が、蕎麦屋に扮して吉良邸を探る浪士の杉野と知り合い、浪士のひとりと気付きつつ、名も知らず槍の極意を教えた上で分かれたその夜が討ち入り、雪の中を槍を構えて赤穂浪士の助太刀に行く、というストーリーである。
ドラマチックで、歌いでもあり、…この「歌いで」がくせもので、前半飛ばすと後編息が保たなくなってしまう。

「かかるゥ~ぅ、折りしもォひとり~ィの浪士が、雪をけたてて(ぁ)サク(ぁ)サク、(ぁ)サク、サク、サク、サク~ゥッ!『先生ェッ』『ぅおうッ、そ~ば屋かあァ~ッ』♪チャカ、チャカ、チャ~ン、チャ~ン、チャンッ!」
なのだが。これをおなじく三波春夫ファンのドッコイ氏の前でちょうど後半が来るように台所でお茶を入れて歌いながら歩いてきたら、
「(ぁ)サク(ぁ)サクッ♪」までで息が上がってしまい、

「先生」「おう、蕎麦屋か…」。

サザエさんの御用聞き三ちゃんと隣のイササカ先生のやりとりみたいになってしまった。

肺活量足りなすぎ。カラオケの出る前の、昔のプロは難しい歌を軽々と歌って見せたのである。先日の松山恵子さんの「だから云ったじゃないの」にしても「お別れ公衆電話」にしても難しすぎ。
中島みゆき姉さんも中森明菜ちゃんも、ブレスの難しい歌を歌うのだが、私の場合口笛だと「吹き笛」も「吸い笛」も出来るのでノンブレスでも平気。
が、歌謡浪曲に口笛ってなぁ、聞いたことないなぁ…。
やり直しのきかない一発芸なので、残念無念。