「自粛」の『粛』は「粛清」の『粛』2020年05月03日 12:48

「自粛」の『粛』という文字を見るとゾッとしてしまうのは「粛清」という言葉の恐ろしさを知っているから。

ちなみに読みは同じでも「粛正」という言葉は怖くありません。

ハンガリーのようにコロナの波にまかせて独裁政権誕生、流言に対する罰則法によってジャーナリスト・人権活動家の発言を封じ、選挙は非常事態終息宣言(独裁政権が行う)まで無し、「自由なき民主主義」になってしまうのは非常に怖い。

憲法記念日の今日、平和憲法の維持と、安倍総理の説く「改憲」が今の日本に本当に必要なのか、考えなければならない。

今年の憲法記念日は、重い。

アレルギーとアマレット2020年04月22日 20:25

ご町内の内科がじつは「アレルギー・呼吸器」もやっていると知り、バスで途中下車して行ってきたのが1週間前。
コロナ騒動で誰も居ない待合室、すぐに先生とご対面。

で、一週間、血液検査の結果は…
はい、案の定「スギ・ヒノキ花粉、ハウスダスト、かび(私のスペースは北向き、カビとの戦いである)…」はともかくとして、「バナナ・ごまも要注意」って…あんなに気分悪くなる「キウイ」はOKなんである。よくわけが分からんが、少し体質が変わったのかな?

こどもの頃から「じんましんの嵐」だった。

思えばベランダに迷い込んできたセキセイインコを飼い始めてからで、私は「クチバシで指を噛まれると血が止まらない」のである。犬も猫もだめ。ウズラや熱帯魚を飼ったことはあるが、原則ペットは諦めている。

身につけるものも、昔粗悪製品が多かった「化繊」がダメで、母が縫ってくれた木綿の下着とブラウス、ウールのスカートと上着、手編みのセーターで身を固めていた。

郊外に越して少し良くなったが、中学から6年間は排気ガスモウモウの横浜中心部の女子校に越境通学で、ここの制服が「木綿とウール、以上!」という「戦前女学校スタイル」だったから救われたが、化繊だったら私はじんましんで中退していただろう。

大学は家から2駅の畑と森のど真ん中・田園地帯にあり、そこで私の皮膚は初めて深呼吸した。
化繊も質が良くなり、私はそれなりにオシャレを楽しめるようになった。ただ、肌着だけは絶対綿100%でなければダメ。かゆくなっちゃう。

学生時代から漫画の世界でお金を稼ぐことが出来るようになり、卒業後はいったん駅前で古書店員として働いたが1年8ヶ月で漫画の世界に戻った。
最初のウチはよかった。が器用さが災いして「化粧して表参道や代官山を闊歩して下さい」というビジュアルプランナーなんて仕事を請け負ったら、急に皮膚が苦しくなった。

職種を絞り、横浜の川の畔で「自分の仕事・結婚して夫との生活・55才年の離れた養母とそのパートナーの介護」という3本柱の生活になった時点で、化粧はダメ、肌も木綿とウールに逆戻りしていた。

それでも、安い外国製品は「綿100%」と表示してあっても「縫い糸」が化繊のことがあり、本当に困った。

若い頃のおしゃれ着をどんどん処分し、国産のグンゼの肌着はモノは良いがレースの縁取りがあり、インナーとしてしか着れぬ、困ったな、というときに、新聞広告でふと見つけたのが、繊維の長い柔らかくて張りのある「ベトナム綿」を現地の工場で仕立てている、良心価格のブランドである。
しかも、ボートネックや浅Vネックなんかもあり、色もいろいろ。

助かった。
ベトナム綿はボリュームと遮光性があり、外国製の中でも特に安い品のようなペラペラではないので、ここが女性にとっては大問題であるのだがが「乳首が透けて見えない」!

ベトナムはコロナウィルスの侵入防止に成功し、経済は制約されているものの、死者を出していない。
一時期操業を停止している工場も再開予定が立っており、現在在庫切れの製品もじきに入荷するという。

ほんの数ヶ月前まで世界は「生産の相互依存」状態にあった。
今、安定して供給できる国はどこか。

オーストラリアは森林資源に乏しいため、トイレットペーパーを自国生産できずパニックだという。

どの国が、どんな製品を安定して生産・世界提供出来るのか賢く冷静に見極めなければならない。
日本でも、アルコール消毒液は自国生産できても、プッシュ式のスプレーボトルが実は中国頼みでした、という事態である。

トランプは中国が嫌いだが、中国製品が輸入されなければアメリカの大手スーパーは棚がカラになってしまうということを自覚しているのか。

日本でも、中国とのパイプを「一本調子」でやってきた百均などでは、地方都市で棚がカラ、一時閉店などという現象が起き始めている。
国産品に強い百均、ベトナム・タイとのパイプが太い百均、中国とのパイプが一本ではなかった百均など、生き残りはさまざまである。

どの角度が自分にとって「安心・安全・快適」をもたらしてくれるか。
「世界の中の一消費者」である私たちは、漫然と買い漁るのでは無く、きちんと「見極め」なくてはならないのだ。

とりあえず私は、国内経済が「食品・生活」以外ストップしているイタリアから「アマレット(杏仁リキュール)」が日本に供給されている事実に感謝する。

アマレットは精神安定に良く効く、美味しい薬用酒である。
アイスコーヒーや紅茶、オレンジジュースに垂らすと気分が明るくなる。

イタリア・DISARONNO社の職人さんに乾杯!

式典が終わっても2015年03月11日 22:08

…1日違いで大空襲大と大震災だった事実は変わらない。
備えなければ、常に。
助け合わなければ、常に。

風船空港2013年04月01日 02:19

さて夫・ドッコイ氏は南米に出張していたわけだが…
国際空港としては世界一標高の高い4千メートルである。
当然高山病対策が必要なのだが、酸素もスプレー缶では気圧差で破裂してしまう。
しかも、一人1本の高圧ボンベを用意できるくらい裕福な国ではない。
そこで体を高地に慣らす為に登場するのが、タラップを出た乗客ひとりひとりに手渡される厚手のふくらんだ風船である。
来国者は、そこで風船の中の気体を吸って吐いてしながら、地平線が丸く見える「世界見物」を、体慣らしにするのだ。
「右手に見える不揃いの小さな剣山みたいなのがN・Yデスネ」とガイドのお姉さん。
確かに目をこらせば、こしょこしょと、それらしきものが見える。気がする。
「左端の小さくつまんだようなのがフジヤマデスネ」「おおっ」
「ミナサンの背後に見える満月は、空気汚染もないのでこんなに輝くデスネ」「おおおっ」
産みたて卵のように輝く月が手に取るように見えたという。

ドッコイ氏は気がついた。
北東の地平に、「無数の触手の作り上げた広大な金色の野原」をふわふわ歩いている青き衣をまといし少女と、その肩にとまったトリのようなリスのような小動物を…
「あれは…」
係員に尋ねようとしてやっぱりやめたドッコイ氏・あと1ヶ月で51歳。
世代、である。やはり古き言い伝えはまことだったのである。
「帰国したら奥さんにお土産話としよう、フ、フフ、フ~…」
風船がパンと割れて、ドッコイ氏は4千メートルに馴染んだ体になったのであった。







2013/04/01・午前2時