コロナの満月2020年03月11日 05:04

コロナコロナと大騒動で、夜一人歩きしている人影がまったくない。
なんだか不思議な光景である。

ま、治まりゃ
「あんときゃ、ああだったなぁ…」
で済むのであろうが。

いかんせんこの騒動、この狂乱。
市内ではトイレットペーパーもマスクもまったく手に入らぬ。
戦後のモノ不足もオイルショックも乗り越えたはずの爺婆が、開店前からドラッグストアやホームセンターの前に年金握りしめて集合し、買い漁ってしまうからである。困ったモンだ、まったくもう…

で、遅くまで営業しているスーパーに食料の買い出しに行った。
ここは、車で集まるところで街道筋から人々(みんなマスクしてる)が来て、黙々と食品を買っていく。レジで前のカップルがなんかモメてるなと思ったら、男が出したプリペイドが残高不足で、結局女が自分のクレジットカード引っ張り出して払う、という一幕であった。
大地震での停電などを考えると、やはり
「人間現金を持ち歩くのが健全」
だと思われる。

荷を積んで帰り道、しかし人っ子一人おらぬ。
寒い、雨である、ワイパーが動く音が聞こえる。

ふいっと上を見上げたら、高層マンションと戸建て住宅街の切れ目、

紺青の夜空に 煌々たる 満月

いや、首というものは回して見上げる機能がついている。
たまっていたコリがほぐれて、ふたりで
「月がとっても青いから」
遠回りせずまっすぐ家へ帰った。

たぶん年を取ってから、語る月夜。

コメント

_ 本人 ― 2020年03月11日 05:47

ちなみに私はスポンジ素材のマスクをウォッカで消毒殺菌。
ドッコイ氏は「透析患者さんの送迎運転手」なのでマスクは毎日病院から支給。

_ 島戸 一臣 ― 2020年03月12日 15:42

 覗いた。生存証明.。

_ 本人 ― 2020年03月12日 20:58

ようこそ、いらっしゃいませ。
私はたとえ無人の廃墟になり果てようとも、紙もシャープペンもなくても、コンクリ壁に焼けぼっくいで何か書く人間、です。
そうなりました。
こんな女に育ててくださったのは何処の何方ぢゃ。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック