「お年頃」は「バウムクーヘン」2023年11月15日 18:45

中川なんとかさん(ごめん、良く知らないの)という芸能界の人が
「おばさんだし」の「~だし」はもうヤメにしましょう!
というような事を言ったらしい。
「年齢は『レベル』です」と。

ま、そうよね。
「〜だし」さえつかなきゃ「おばさん」は
「経験豊富、『人間としての年輪太い』わよ♪」
ってことなので良いのでは?
フランスじゃ「年上女性」ほどモテるっていうし。
マクロンの年の差婚を見よ!

まあ、日本は「若いオンナノコ」好みの国ではあるわな。
江戸文学には「はたちババア」というセリフがあってビックリしちゃうんだけど…(笑)
光源氏の正妻は「紫の上」ちゃんだしな。

歌舞伎町でホス狂いして体売ってる十代のお嬢さんらが、いきなり
「やっぱり女は『おばさん』よね、あぁ早く40過ぎになりたい!」
って言い出したら、そりゃ大革命だと思うわー。
来ないかな、そんな日…

トー横でODやって
「十代で自殺したい~…」
ってトロンとした目でうそぶいてる娘さん、人間生きちゃうと、そう簡単には死ねないもんですよ。

とにかく
「生きてみて初めて分かること」
って、後からどんどん湧いて出てくるもんです。
それを無視して「偽物の若さ」を無理やり演じるより、しっかり自分の「財産」にして生きたほうが自然だし楽だと思う。
腰のクビレは無くなっても「座持ちのするおばさん」ってかなりHP/MP高いわよ。
ラスボスだってKOかもね〜(笑)

逆さを見る2023年05月16日 11:49

ドッコイ氏はICUから出られて、まあしばらくは個室に雪隠詰めらしいけれども、とにかくヨカッタ。
ベッドの中で「自治会」がどうの(役員だ)「住民一斉草刈り」に出られなかったの言っているのだが、まあ、それはしばらくは諦めなさい。
ホントに律儀なやっちゃ。
三人にひとりは病院辿り着く前に死んじゃうというし、辿り着いたけれどダメでしたというケースも考えると、本当によくぞ命拾いしてくれたんだなぁと思う。いやはや、ラッキーだった。
ドッコイ氏が生きているというのは、私にとって本当に大事なことで、常日頃
「1日でいいから私より長生きしなさい。私を看取ってから死になさい」
と言い聞かせておるので、逆さを見なくて、あぁヨカッタ。

「逆さを見る」、つまり「先に死んじゃう」というのは、戦前の東京ではタブーで、親より先に子供が亡くなった場合最大の親不孝なので、親は葬式を出せなかった。
まあ、ウチは両親共に江戸時代からの「正真正銘江戸の人」なので、そんなせいかもしれないが。
じゃどうしたかというと、ご町内なり親戚なりが葬式を執り行う。親は一切ノータッチである。
母の妹が死んだのは、戦争で空襲が激しくなってから、駅前に住んでいて延焼を逃れるためにご町内一斉に「間引き疎開」といって、「全部空き地にするから住民全員立ち退きなさい」のその日、引っ越した晩であったという。
腸捻転だったらしいのだが、はっきり言ってもう戦争で医者どころじゃなかったらしい。
葬式を出そうにも町内会はその日の朝解散してしまって、親戚も戦争でそれどころじゃなくて、結局母の兄とまだ女学生だった母がリヤカーを借りて葬式を出すことになった。
焼き場にひいていったら、もう燃料がないんで薪を持ってこなければお骨に出来ないと言われた。で、昨日まで住んでいた家に行って(間引き疎開なので町内綱を張って立ち入り禁止である)憲兵に事情を話して、家の玄関やら廊下やらの板をベリベリと引っ剥がして、それをリヤカーに積んで焼き場に行って、これで火葬にしてくださいと頼んだという。
焼き場には「薪探し」で親族出払って、幼い兄妹がぽつんと付き添っている棺桶があって、その棺も板がなかったのだろう隙間だらけで、母親らしい女の人の長い黒髪がぞろりと覗いていた。
「ああ、今は本当に戦争の真っ最中で、東京はとんでもないことになってしまっているのだな」
と我が母が実感した一瞬だったという。
アニメ「火垂るの墓」は幼い妹を火葬にするために特別配給で炭をもらえて、あれはまだ「マシなケース」だったというのだ。
母の家は帝大(東大)生相手の下宿屋で、玄関や廊下を雑巾がけするのは子どもたちの仕事だった。一昨日まで雑巾がけしていたその床板を引っ剥がすのは、どんな気持ちだったろう。
「疲れたろうから、俺がひいてやるよ、乗りな」と兄に言われてリヤカーの荷台に腰掛けて、妹のとても小さい骨壷抱えている母はまだ14歳だった。
見上げる空は、夕焼けだったという。

というわけで、私はなにがなんでもドッコイ氏より先に死のうと思っている。
この年ではもう重量級のドッコイ氏の棺桶積んだリヤカーなんて、どう頑張ってもひけないからね。
葬式なんて、養女になった都合上やたら沢山いまくった親やら兄やらもう人並み以上に出したので、これ以上はまっぴらだ。
ドッコイ氏に看取られて死ぬのが、私の望みである。

愚かな転売ヤーめ!2020年06月03日 04:22

自粛中、休校になった家庭が悲鳴をあげたのが悪質転売ヤーによる「ホットケーキミックスの買い占め」。
大型スーパーなどの棚が空になっていた。
学校再開されて値崩れ起こしてザマー見ろ!である。
在庫の山に埋もれて破産してしまえ。
マスクや消毒液と違って粉モンには賞味期限があるんじゃ。

兄の始末2020年05月23日 01:23

兄を荼毘に付した。
遺体とは対面させてもらえなかった。
推定4月22日死亡・死因不明で、26日間発見されず、腐敗が進んでいたらしい。
ゴージャスな骨壺に納まった。
「いや、普通の骨壺でも…」
と言うと、
「こちらではこれが『普通』です」
とセレモニー業者。そうか、そうなのか。
「部屋の片付けをしたい」
「いや、業者に任せた方がいい」
と刑事さん。
そんなにすごい腐乱死体だったのか。
大家さんはこのようなケースに備えて保険に入っているという。
こうなりゃ手出し無用と、業者に託す。
遺された携帯電話にアドレスはなく、全てパソコンで管理していた様子。
「パソコンは手作りだよ」
と言っていたし、パスワードも分からないし、で、兄の交友関係への通知は諦める。
友達はいたようだが、記憶の彼方に消えてもらおう。

兄は遠い異国で突然死した。
そう思うしかない。

少し寂しいが、
「短くても自分の人生に満足していたのだろう」
と思わなければ、落ち着かない。
「心臓突然死」は私の遺伝の系譜だ。

業者処分で形見はなにも無い。

ただ、「私には兄がいたのだ」という記憶だけが遺産である。

兄は、確かに、そこにいた。
後ろ姿しか見られなかったけれど。

それを持ってして、良しとしよう。

兄・杉浦等・「裏」を知らないひとの悲しさ・中2020年05月20日 11:56

小学校5~6年、兄は教条主義者の担任に当たってしまった。「生徒は担任の言うことを聞いて一番」。
そこから兄は外れてしまった。しかも頭がいい。担任が
「今日の授業はここまで」
と思いもしなかったことを問う。
もはや「天才の彼」は「異分子」でしかなかった。
担任は暴君と化しヒステリックに彼を虐めた。

日に日に、顔色暗く帰宅する兄を迎えるのが辛かった。
「今日も学校でネチネチ虐められたのか…」

(ところが私は同じ担任に3年生を受け持たれているんである。成績は優の上。学級委員長。すごいえこひいき授業だった。恐ろしかった。ひとつご機嫌を損ねてしまえば大転落が見えている。なんとかして早く、この担任から外れたかった)

中学の私立受験に失敗し、市でも最低レベルの「谷底の中学に通い」兄はみるみるどん底に落ち込んでいった。
読み物は「「マルキ・ド・サド」や「毛沢東語録」「中原中也」「三島由紀夫」「永井荷風」、知性を持て余していた。
高校受験は最低の地元工業高校の、それでも「工業化学科」。卒業写真を見ると、兄以外は全員リーゼントの時代である。
恩師の計らいで昼間工業高校実験助手を務めながら、2浪して大学の夜学へ。勤労学生は、兄を含め2人しかいなかった。そこで史学を学んだ。正真正銘の「苦学生」である。

実験助手から正教員への採用試験(倍率二百倍)に受かり、生活は保障された。
だが、工業高校そのものが「コンピュータ高校に移行していった」時期である。「工業化学の先生」として生き延びるのは大変だったようだ。
最初は夜学、後に普通科の「化学教師」として、都内の高校を転々とした。労働条件は、良くは無かった。それでも年金がもらえる年齢まではなんとか勤め上げ、退職した。
年金受給までの年数、仕事をしているようだったが、いったい何の仕事なのかは母も私も知らない。

教員住宅すら、石原(バカ)都知事の「都職員を甘やかすな政策」により追い立てを食らい、近所のアパートへ引っ越している。公務員受難の時期である。(このときアパート契約の保証人に母がなったのが幸いした。電話番号が変わらなかったため、兄の家賃が振り込まれていないこと、警察と一緒に部屋へ入る承諾など不動産屋から受け取ることができたのだ。さもなければ兄の死は私たちに永遠に知らされなかっただろう)

生真面目な兄にとって、工業高校は生き辛い現場だった。
しかし、そのストレスをかわすために、兄は「いけない手」に出た。

「合法薬物の過剰摂取」である。(続く)

兄・杉浦等・「裏」を知らないひとの悲しさ・上2020年05月19日 01:01

兄、杉浦等について、覚えていることを書こう。

私の兄に対する最初の想い出は
「なんでお前なんかがいるんだ!」
という冷たい抗議のまなざしだった。
以来私は三白眼でしか兄を知らない。
父、母、祖母、三人の寵愛を受けて育った兄は
「祖母の突然の死、未熟児だった妹への両親の関わり」
で、
「自分への愛を奪うもの」
としてしか妹を認識できなかったのだ。

妹がミルクを吐いた、それが臭い、というので彼は牛乳アレルギーになった。まったく彼の幼少時の不幸は「妹が産まれてしまった」事から始まる。

私はハタチまで、この人に「遊んで貰った記憶」が1回半しかない。それも「いやいや」。
「時間はあるし、両親は留守だし、しかたない、自分がつきあってやるしかないか」
という態度であった。
(後に発見された小学生時代の日記に「午後5:45に帰宅したら妹が心配していた。驚いた」とあったのが妹に関する記載の全てである)

兄は早熟だった。実年齢4歳差どころか、さらに10年上だった。たぶん「天才」だったのだろう。こと早熟さに関しては異様な頭脳の持ち主だった。
小学校2年生の時「夏休み、図書室の本を読みたいので毎日登校させてください」と学校に交渉し、承諾を得た。
図書室の百数十冊の偉人伝を読破した。
しかしそれは彼の人生にとっては大失敗であった。

エジソンは後に財団を立ち上げ「これは」と思う案件全部に特許申請して、いざ実用的特許が出たとき「残念でした、それはエジソン財団が特許申請済みです」という「特許のバイヤー」として成り立っている。
ディズニーはスタジオシステムを立ち上げたが、労働環境改善を求めた職員がストライキを起こしたとき全員を解雇している。
しかし杉浦等は小学校2年生レベルで「世界を学んでしまった」ため、栄光のその裏を知らなかった。知ろうともしなかった。

ただ栄光へ。まっすぐに生きること。

その兄を挫折に導く事件が起きた。

「自粛警察」の根源的問題点2020年05月13日 23:12

「自粛警察」の恐ろしさは、公権力に要請される以前から
「自粛を忖度する風潮が作られ、肥大し、結果的にパブリック・エネミー(公敵)をでっちあげ、狩る」
という
「関東大震災におけるコリアン虐殺」
にまで公民の自我を無責任に暴走させてしまうかもしれない点にある。

私たちは「また聞きの情報を無責任に垂れ流さない」賢い国民のはずだ。

都合のいい情報だけにホイホイ乗せられ、身勝手に
「我こそは正義」
と信じて暴走するネトウヨや電凸に引きずられてはならない。

子供用手縫いマスクを3枚いただいたので…2020年05月05日 10:41

人生のだいぶん先輩である方から、
「子供用手縫いマスク3枚」
をいただいた。
どうやら先方は私が「子供持ち」だと勘違いなさっている様子。それに、年齢もだいぶ若く思われているらしい。
「いえ、実は授からなかったんですよ」
などととお返事差し上げるのもいかがかと思い、ありがたく頂戴した。

女の子用の、ピンクやロゼのマスクである。
小学校低学年とはいえ、「男の子」のお家へ回すのもいかがかと思われる。

小学校低学年のお嬢さんを持つ友人に、当たりをつけた。
電話をしたら快くもらってくれるとのこと。
いろいろ話を聞いた。

彼女は「親子限られた生活空間で、より正確な情報を得るにはどうしたら良いか」悩んでいた。

とにかくネットニュースはフェイクが多く、当てにならないのだという。そりゃそうだろう。フェイクや、「提灯持ち」ニュースはざらにある。
なるべくフラットな情報を手に入れたい、という。
コロナで「こもった日々」を送る中、上質なニュースを取り入れるのもひと苦労である。

彼女の住む町では、特定の「子供が喜ぶ食材」が入手困難であるとのこと。
ネットでは値段をつり上げる「転売ヤー」によって高額で取引されているそうだ。
地域の流通に健全・公平性を保つのが、今一番の問題だというのに…

「娘と一緒にベランダ園芸やってます」
とのことだったので、「サラダ野菜7種混合」と「二十日大根3種混合」の種も、余分があったのでマスクといっしょに送る。芽が出た時点から間引いて食べられるもの。

その後街道筋のドラッグストアに行ったら、なるほど彼女が言っていた食材の棚は空っぽであった。
ネットに暗躍する「転売ヤー」よ、賞味期限切れの在庫大量に埋もれて破産してしまうがいい、愚か者めが!

世界の「彩」が…2020年05月01日 07:21

各地を巡回するサーカス団は、今どうかな?と考える。
サーカス芸人さんは「危険を伴う職業」だから、郵便局の簡易保険しか入れなかった。
身体的保険はあっても、失業保険はない。
巡回自粛の今、どうしているのだろう?

旅回り劇団、ネイリスト、ヨガ・ジムのインストラクター、美術・ 音楽・舞台関係者…
…みんな「自由契約」のはず…
…世界から「彩」が消滅してしまう…

「世帯主」の正体は?2020年04月22日 00:51

ひとり十万円、世帯主に書類送付っていったって…

日本の「家庭・家族」はものすごい勢いで変わりつつある。

DVや児童虐待で「シェルター」に身を寄せている妻や子供の立場は?

暴力振るう夫や、再婚相手の父親と盲従する母親に、十万円は渡ってしまうのか?

大震災後の「お金」は
「夫が飲んだくれでDV」
で、妻は自分の口座はおろか、小さい町なので
「自分の口座開設用の『はんこ』買っただけでウワサになってしまうことを恐れて」
結局妻子には現金は渡らず
「夫のパチンコ代とタバコと酒に消えた」
というケースも少なくなかったというぞ。

ホームレスや、都内だけで4千人いるという「ネットカフェで寝起きする労働者」はどうなるのかな?

現実を把握しないで紙の上だけで物事を決めると、必ずどこかに「穴」があるのである。