「みんな死んじゃった」という本 ― 2011年12月22日 06:50

清川虹子さんは女優で(映画「楢山節考」で有名)2002年になくなったのだが、最後の聞き書き「みんな死んじゃった」(1999)はなにげなく甘損で買ったら、ヒットであった。
サブタイトルは「私の愛した喜劇の夫たち」であるが、芸能界全般に渡り、関わった縁故者のことをとりあげていて、判淳三郎がいかに好色だったか、とか、ポール牧はテレビの指パッチンの芸だけではなく才能ある喜劇人だったとか、とか、藤田まことは登場したときから光っていたとか、来年50歳で子供の頃テレビをほとんど見ていない私でも、
「あ~、この人、分る分る!」という細やかな筆の運びで、聞き書きの人の腕がものすごく良い。
特に「サザエさん」で脇をつとめた江利チエミのことに詳しく(清川さんはフネさんの役)芸能界への登場からその死まで詳しく書いてある。
ビートたけし氏が「寝ゲロを吐いて死んじゃった」といったのがいいところで、ミュージカル「江利チエミ物語」では「風邪薬と睡眠薬をあわせ飲んで死んだ」などと美しいことになっているのだが、バッサリ一切り
『ブランデーの牛乳割りを呑んでいて、つまみのお寿司が咽に詰まって死んだ』
と真相を語っている。
「ブランデーの牛乳割りなんて呑み方を教えたのは私で、そんなこと教えなきゃ良かった。」とも。
高倉健さんとの結婚と離婚についても、チエミさんの姉による詐欺事件についても詳しく書いてあり、「江利チエミ&判淳ファン」にとってはたまらない1冊である。
それと、まだ合法であった頃の、芸能界の「ヒロポン中毒」についても、実に詳しいので、そちら方面に興味のおありの方にもお勧めの1冊である。
サブタイトルは「私の愛した喜劇の夫たち」であるが、芸能界全般に渡り、関わった縁故者のことをとりあげていて、判淳三郎がいかに好色だったか、とか、ポール牧はテレビの指パッチンの芸だけではなく才能ある喜劇人だったとか、とか、藤田まことは登場したときから光っていたとか、来年50歳で子供の頃テレビをほとんど見ていない私でも、
「あ~、この人、分る分る!」という細やかな筆の運びで、聞き書きの人の腕がものすごく良い。
特に「サザエさん」で脇をつとめた江利チエミのことに詳しく(清川さんはフネさんの役)芸能界への登場からその死まで詳しく書いてある。
ビートたけし氏が「寝ゲロを吐いて死んじゃった」といったのがいいところで、ミュージカル「江利チエミ物語」では「風邪薬と睡眠薬をあわせ飲んで死んだ」などと美しいことになっているのだが、バッサリ一切り
『ブランデーの牛乳割りを呑んでいて、つまみのお寿司が咽に詰まって死んだ』
と真相を語っている。
「ブランデーの牛乳割りなんて呑み方を教えたのは私で、そんなこと教えなきゃ良かった。」とも。
高倉健さんとの結婚と離婚についても、チエミさんの姉による詐欺事件についても詳しく書いてあり、「江利チエミ&判淳ファン」にとってはたまらない1冊である。
それと、まだ合法であった頃の、芸能界の「ヒロポン中毒」についても、実に詳しいので、そちら方面に興味のおありの方にもお勧めの1冊である。
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