ドッコイ氏帰国2011年12月24日 09:04

ドッコイ氏が帰ってくる。
アフリカの、かなり危険な国で、外国人の一人歩きは認められず、食事に行くのにも雇った運転手と車で移動という物々しさだったそうであるがとりあえず「41日の予定が52日で帰国」というのは、延び延びになりがちな会社の仕事にしては、まあ「こんなもんかな」という感じ。
昔はもっとすごかった。

1・「タイに3ヶ月」の予定が、延びに延びて結局「半年」になったりした。しかもその間応援のため「極寒の2月のパリ経由」で「灼熱のでアフリカ班と合流」と、、ビザが切れるので1泊2泊でシンガポールに滞在(そんなら1時間でいいから日本に帰って顔見せてくれ!)とか。
2・イラクに行っていたら戦争始まっちゃって、とりあえず荒れ野を車飛ばしてクルド人居住区へ避難とか。

ひとたび出国したら、待つ方は腹をくくるしかない。
国によってはまったく連絡がとれない場合もあるので、待つ身は辛いが、最近は携帯電話とインターネットの普及で、何とか連絡のとれる国が増えてくれて嬉しい。
ただ今回は電話の電波状況の悪さと(首都近辺以外繋がらない)パソコンの不調が重なって、かなりしんどかった。

何のかんの言ってドッコイ氏は不思議な職業の人である。

「千万(ちよろず)の 軍(いくさ)なりとも
  言挙(ことあげ)せず 取りて来ぬべき 男(おのこ)とそ思ふ」
(万葉集・6巻・972番 高橋虫麿の歌)

(「言挙」とは言霊による祈りで、「エイエイオー」のもっと強烈なヤツのこと。)

「じゃ、行ってきます。」と、よいこらしょっと重い荷物を持ってふだん通りに行ってしまうこの人の,背中を,私は何度も何度も夢に見るのである。