真実と愛はうそと憎しみを克服する・ハベル元チェコ大統領逝く2011年12月19日 03:49

ニュースは消えていってしまうものだから、ここにつなぎとめておきます。

「(毎日新聞)
 【ウィーン樋口直樹】旧チェコスロバキアの共産政権を非暴力で倒した「ビロード革命」(89年12月)の立役者で、民主化後初の大統領を務めたバツラフ・ハベル前チェコ大統領が18日、チェコ北部の別邸で死去した。75歳だった。死因は不明だが、長年肺を患い、96年には肺がんの手術を受けていた。現地メディアなどが伝えた。

 「ビロード革命」--。流血を伴うことなく、ビロードのようになめらかに進んだ民主化革命のことをこう呼ぶ。「反体制派劇作家」と称されたハベル氏は「真実と愛はうそと憎しみを克服する」をモットーに、平和的な民主化移行と自由経済の導入を成し遂げ名声を得た。

 旧チェコスロバキア大統領の後、93年にはチェコとスロバキアの分離に立ち会い、チェコの初代大統領を2期10年務めた。」

まずチェコスロバキアとして共産圏から別れたが、チェコとスロバキアはまったく別の文化を保つ民族なので、手際よく、どちらも納得できる形で分離させた政治家である。
ユーゴスラビアの「ボスニア・ヘルツェゴビナ戦争」のような悲劇を、まったく起こさなかった。
これは当時としては奇蹟的な出来事だった。

名政治家とはこういう人のことを言うのだろう。
比べて日本は…