川口技研の敷居すべり2015年03月08日 17:52

まったく、その冬私たち家族はテレビの前で凍りついたものだ。
これは悪い冗談かと最初思った。
1本のCM「川口技研の敷居すべり」
「四季の歌」の芹洋子さんが美声を震わしている
「『滑りましょうよ』『滑らせましょう』
敷居を優しくいたわりましょう
敷居に優しい川口技研
川口技研の『敷居〜すべり』・OK〜!」
世は受験シーズンである。
しかし川口技研は「滑りましょうよ・滑らせましょう・OK〜!♪」
なのである。苦情の電話がわんさかかかったようだ。
「敷居さえ滑れば、うっとこの息子滑ってええのんか!?」と
(なにしろ満を持してかけたCMは全国ネットである)

しかし川口技研には当時知恵者がいた。
「『滑って悪い』なら、今度は『絶対滑らない商品』を開発すればいいんです!」

かくして世に出たのが、階段、段差で
「滑らない商品・川口技研の『スベラーズ』」である。

当時CM契約を結んでいた長門勇が
「あ!」
と派手に階段を転けて見せて、
「こんなこと、ありますよね!
でも絶対に滑らない、川口技研の『スベラーズ』!」
これを受験シーズンにジャンジャカかけまくった。

まことに、日本の技術会社は「知恵者」である。

初夜と中沢先生2015年03月09日 23:34

大人になって男性で恋をしたのは3人である。(小さい頃は「お嫁さんになって!」の嵐で訳が分からん!ちなみに女性はナイショ。)
ひとりは、恋に堕ちたそのとたん「お母さんが倒れて」故郷へ帰り。
ふたり、お母さんが亡くなって、ひとりは「ごめん、故郷に帰らなくちゃならない」で別れ、もうひとりは「ごめんね、残酷だけれど、私あなたのお母さんの替わりにはなれないのよ。」で自然消滅。
しかし私は処女であった。
卒業の日の最後の授業、お堅い中沢先生(女性)が、
「結婚式を迎えて初夜を迎えるまで、守りなさい。私がデートの時は弟が『おねえちゃんこれ』といって純血のお守りを渡してくれたモノです」
とおっしゃったから。
私は中世ヨーロッパで婚儀の閨に、「もし花嫁が出血しなかったらこのハトをナイフで殺してハンカチを染めよ」なんていう貴族風習まで知っていたんだけれど、恩師の教えであるから守ってきた。
以来私は、よっぱらってチューしようとする者や、畳にいきなり押し倒す「さかりのついたオスどもを、蹴り上げ、張り倒し、アルマイトやかんでボコボコにしてきた。
中沢先生、スギウラは、劣等生だったけれど教えを守りました!
んでもって初夜の晩。
「じゃ、つけるね!」
と明るく言い放ったドッコイ氏、彼も純潔。
「あっれー、どっちが表か判らないな~。」
「どれどれ、見してみ。構造上外巻きが表のハズ…」
なんて初夜の晩は、中沢先生のおっしゃるような「天使と飛び交いアヴェ・マリアが鳴り響くような荘厳なモノではありませんでしたとさ。

いまは天国の中沢先生、私は子供も授からず、じーちゃんばーちゃんばかりの団地で暮らしておりますが、結構幸せです。

東京大空襲七十年2015年03月10日 22:58

七十年前の今月今日、母・芳子さんは焼け出された。
次の日腸捻転で小さな妹が死んだ。
本所のおじさんは行方不明。
五月の大空襲にもにも焼け出されて、住むところが無く「石炭小屋」に住んだ。
ほんの七十年前の話。

今日で4年目2015年03月11日 01:24

みんな忘れちゃいけない「3.11『東日本大震災』のこと」を。

明けて今日は3・11の日2015年03月11日 01:57

まだたった4年前。
都心の会社に勤めていたドッコイ氏は、1泊会社泊まりして、帰って来たのでした。
私は画材で持っていたローソクを御近所に配って歩き、停電になった灰色の市街地を母の家へ。なにもかも灰色に暮れていった不思議な夕焼け。
備えなければなりません、常に。

式典が終わっても2015年03月11日 22:08

…1日違いで大空襲大と大震災だった事実は変わらない。
備えなければ、常に。
助け合わなければ、常に。

乳児の記憶2015年03月11日 22:39

私はまだ乳児だった。
薄黄緑色をミルクに解かしたような色の乳母車に、母に圧されて乗っていた。
母の日傘はあすきアイス色をもっと白く染めたような色で、あちこちに、刺繍で明けた花柄の穴が空いていた。
穴ごしに、杉やけやきの葉が見えた。
お日さまとその葉々野色越しに、私が観ていた世界は、不思議なことに「鳥獣戯画」なのである。
あるいは当時出た「岩波写真文庫」を見せてくれたのかもしれない。
生まれて初めての記憶は、ここから始まる。
幸せなことだ。
胎児の時にも母の呼びかけ、励ます声を聞いている。
本当に、幸せなことだ。

いてて…2015年03月12日 20:25

足の小指の生爪を割ってしまった…
当分絆創膏か?いや絆創膏は蒸れるか…
安静に…トホホ…

小坂俊史2015年03月13日 21:49

という、質の高い漫画家がいる。
四コマの人で、人呼んで「四コマ王子」。
いっときやたら量産された四コマ誌だが、景気が悪くなって引っ込んでしまった。
いろいろな四コマ漫画家が消えていった。こだわりのある人、才能のある人、ホントにどうでもよかった人…
その中で。小坂さんは「ラジ娘(こ)の秘密」を上梓している。
取材はTBS、本格的なラジオ漫画だった。
が、本誌がつぶれて単行本は一~二巻のみ。
竹書房(言っちゃう)の四コマ誌はセコハンがAmazonに載る率低い。
私はハッキリ言って、
「切りが良ければハイそれま~で~よ~」
の竹書房商法が大嫌いだ。
(村上たかしの「ほんまでっせお客さんは、乗りに乗っている後半が切れている)
その竹書房で「『王子』でありつづける質の良さ」

いしいひさいちの後の四コマは小坂俊史しかないと、私は密かに思っている。

寒い廊下に気をつけよう2015年03月15日 00:12

痔になってしまった…
昨夜のトイレ7往復が効いたか。
何が悲しいといって、これを書いてしまう自分。
そんなにまでしてネタとりたいか(とりたいよ)
自虐体質…