東京裁判傍聴券2011年06月26日 12:24

父の遺品を整理していたら、わら半紙にガリ版刷りの紙片がひらり。
なんと「東京裁判の傍聴券」であった。
一人っ子の父は二十代になりたて。
1930年生まれ、終戦の時15才。
戦中に母を失い、特高警察に目をつけられ逃げ回っていた父親はあてにならず、十五まで少年「スギウラ確さん」は東京の下町で、昼間は上野中学に通い、夜は近所の家の壊れたラジオ修理などしながら生きていた。
あの忌まわしい戦争とは何だったのか、自分なりに見届けたかったのだろう。
それにしても、二十歳そこそこで「裁判を傍聴しに行こう。」という意志を持てるなんて、やっぱり人生7掛け論ではないが、(実年齢×0・7=現代人の精神・肉体年齢)若かりし頃の父母の世代はすごい。