その名はゲイバー「砂かけばBAR」2011年06月16日 18:44

(画像とは無関係ですが「ゲイバー」で検索したら出て来たんで美川さんのブロマイドが欲しい方はどうぞ)

さて、先日(5/27)書いた「復活!恐れいるのスギウラさん」だが。

このパソコンゲーム、どこか変な雰囲気なんである。
店の3人座りの長椅子に、ツレでも待ち合わせでもない雰囲気で金髪の少年(日世のアイスクリームコーン、キャラクターのニッ君に似ている)とバニーガール姿のチョビ髭のおぢさんがなんの違和感もなく身をすり寄せるようにして座り、いきなり片っぽは時計マークの吹き出しに怒りを表す茶色のウ○コのような煙を上げて帰っちゃうんである。
一応「バー経営のゲームなので、「待っていたけど酒が来ない!」ってことなんだけど。
なんかアヤシイ。

客も、泣き濡れてマスカラが溶けちゃったおかまさんのようなおじさんや、派手な帽子をかぶったドラァグ・クィーンのような人、エリートっぽいサラリーマン風、海賊スタイルのヴィレッジピープル風、日焼けサロンでこんがり焼いたマッチョのようなお兄さんetc.。
(ドラァグ・クィーンについては、森奈津子先生の「西城秀樹のおかげです」(早川文庫)で知って下さい。あれは快作です。)
女性客も来るのだが、髪をピンクに染めて真っ赤なルージュをひいていたりして、なんか女装っぽくてアヤシイ。
そこで私は自分の店「砂かけばBAR」を勝手に新宿二丁目にあるゲイバーに設定しちゃったんである。

フツーのお嬢さんも来るのだが、これはゲイの追っかけ、通称「おこげ」(アメリカで言うところの「フルーツバスケット」ね)と思うことにした。

そう考えると、私を悩ませてきた「申し訳ありません」の原体験もすり替えかなうではないか。
私は「T書店のクレーム係、通称『恐れ入るのスギウラさん』」ではもはやない。
ゲイバー「砂かけばBAR」のマスター、「おかまのシンコちゃん」でいられる。
(シンコちゃんについては小松政夫さんのDVD「楽屋の王様・小松政夫・ギャグこそマイウエイ」で知って下さい。吉田照美さんのインタビューで出て来ます(これがまた快作で。)

私を恐れさせていた緑の字幕「申し訳ありません」ボーン!も、もてなかったゲイの皆さまに帰り際にそっと渡す、涙拭く緑のハンカチーフで,「申し訳ありません」も客のセリフかと思えばもうT書店の忌まわしい記憶もまっさらさ!

というわけで、私はおのれの妄想力でこのゲームを楽しんでいる。
ねがわくは、この妄想が,ゲームを楽しんでいる皆さんのファンタジーに伝染しませんように。
(いや、5人連続「マスカラ流れおかまさん」にハンカチを手渡したときにはさすがに笑った。和むなあ,このゲーム。)

ちなみにBGMは「大河ドラマ・江(ごう)」のサントラ盤であります。