母、大進化す。2009年12月24日 16:52

なんと母は、本日午前中に「駅前の西友にあるCDショップに行って、福山雅治のベスト盤(しかも中古)を買ってきた」のである。たったひとりで!

でもって私が実家に「梅園の豆かん」持って行ったら、CDラジカセの、「ポーズ」や「リピート」や「スキップ」の機能を聞いて、覚えちゃったんである。今まで「再生」と「停止」しか知らなかった人が!(「再生」は父の介護で、お気に入りのモーツァルトを聴かせるために76才で覚えた。)

ああ、好きこそモノのなんとやらっ!

あと1ヶ月と4日で80才の誕生日を迎える母、大進化。
ま、瀬戸内寂聴さんだって、携帯のメールにハマッていらっしゃるそうだからして。この世代、本気出すと強いです。
そのうちブログとかやり始めたりして(笑)。
「泣き笑いお茶の間劇場」で歴史の大波乗り越えて来た人ですから、語らせたらそりゃ面白いよ。
(横浜で一緒に暮らすようになったら誘ってみよう、と、たくらむ娘。)

サビぬき玉子2009年12月26日 12:35

私がまだ若いむすめさんだったころのテレビCMで、
子役:何かを食べて「○○○○しておいしい!」
母:お膳を整えつつ「そう、○○○○がわかったらもう大人よ」
というのが昔あって(多分関東ローカル)それが「とろとろ」だったのか「シコシコ」だったのか「プチプチ」だったのか「プルプル」だったのか忘れてしまったのだが・・・誰かご存じの方いらっしゃいませんか?(笑)。中華コースの前菜のクラゲなんて「キョクキョクしてる」んですけど。

私は、精神年齢も味覚もずっと年上の兄に
「かわいそうだなーおまえ。この美味さがまだ分からないんだもんなー。」
とノセられて育ったので、カラシもわさびも唐辛子も「イカの塩辛」も、ずいぶん早く覚えたように思う。ツナ缶の出回る前に「オイルサーディン」なんてのも食べたぞ。それに信州出身のドッコイと結婚したので、ふつうの蜂の子、えらく大きなスズメバチの蜂の子(めったにとれないらしい)やイナゴの佃煮も大丈夫である。
ただザザ虫は、まだ食べたこともないし、食べたいとも思わん。

改築前のマドリッド空港で売っていた「黒蜘蛛の形のグミ」「赤と緑のだんだらな
カエルの形のグミ」なんて、味は普通のフルーツ味だが、「食べるモンの感性が分からん!」てのも食べた。スペインの子はあれを
「今日は三匹」「お兄ちゃんは5匹」
なーん言ってワイワイ食べるのだろうか。

昔、回転寿司の走りのころ、ドッコイに連れて行ってもらったのだが、小さな女の子が
「玉子のサビ抜きー!」
と注文していて、可愛かった。たぶん覚えたての言葉なんだろうな。
回りのお客も、板さんも、心のなかではほんわかしていたのだが、大人用寿司のワサビはけっこうハードな店だった。

長じて私はお寿司を食べるたびに、彼女を「ゲーム『サクラ大戦』のアイリスみたいっだったなー♪」と思い出すのだが。
背伸びしたい「おしゃまさんの年頃」って、可愛い。

その子もたぶん今ごろは「サビ付きのお寿司」を食べているのだろう、大人になって。たまに効き過ぎのがあって鼻つまんで涙がポロリ、なんてのも、いいもんだ。

あ、なんか急にカッパ巻き食べたくなってきた。
あれは色がワサビの保護色だからあなどれん(笑)。

蜂の子の佃煮も食べたくなってきたぞ!
(私の親友はこれでドン引き。)
と思ったらドッコイのお義母さんが送ってきてくれた。
テレパシーかしらん?

お帰りなさい2009年12月28日 20:24

ドッコイがカンボジアから帰ってきた。
その前日。いきなり航空会社から新型テレビが届いた!(何コレ!)
帰国したドッコイに聞いたら、マイレージポイントが貯まったので替えたそうな。
ウチはビンボウなんで、
「2011年切り替え、間に合わないかもね〜。」
なんていっていたのが、突然である。間に合っちゃった(笑)。
で、東南アジアでは絶対ナマで食べられない「お刺身三昧」で遅めのクリスマスをお祝いした。

なにしろ、ビンボウではあるが、とんでもなく遠いところに出張あそばすんである、ドッコイは。ヒューストン経由で中南米とか、パリ経由でアフリカとか、タイ経由でアラブとか、1年の内半分はちょこまか行ったり来たりで、そりゃポイント貯まるよなー。予想だにしなかった嬉しいクリスマスプレゼントであった。

しかし、行く国がみんな「発展途上国」なので、妻泣かせではある。
仕事だからしょうがないが。
「今度行く国は、戦争?国境紛争?民族紛争?宗教対立?身代金目当てで外国人誘拐?地雷?風土病?山賊?」
と聞くと、
「全部。」
と答えて、ドッコイはよっこらしょと私が入れそうなでっかいトランク抱えて行っちゃうんである。妻の心臓にはよろしくない。(飲んでます、心臓薬)
いっとき
「抜の夫は外人部隊か?」
といううわさがあったほどではあるが、体力的にも体格的にも(笑)違います。
ドスコイ型です。
普通の人は電気ストーブ600ワット相当の発熱量があるそうだが、彼はおそらく800ワットはあるね。いる冬といない冬とじゃ光熱費違うもん。
しばらくは日本に居るようなので、今年の冬は暖かく過ごせそう。

何はともあれあなたの無事がなによりじゃ。
お帰りなさい、ドッコイ。

「グンゼ」2009年12月29日 00:51

去年あたりから、若いお嬢さんたちに「ばばシャツ」が売れているらしい。
殿方には耳慣れない言葉だろうが、女性用の、綿百%七分袖の薄手の肌着である。
いっときは「おばちゃん・おばあちゃんの肌着」として年寄りイメージが強かったのだが(だから「ばばシャツ」なのである)これ、冬の着心地サイコーなのよ。

若い娘さんは「少しでも細く見られたい願望」が強いので、カラーを変えて、かわいいお星さまなんてプリントしちゃったら、あら不思議。
「おしゃれで・安くて・着心地いい」の3点セットでいきなり女子校生御用達〜!である。エコにも良いしな。

私は小さいころ化繊でじんましんが出たので、「グンゼ」のカボチャパンツと「グンゼ」の子供シャツを着ていた。両親兄弟、我が家「はグンゼ御用達」であった。
後に私は「無印」に移り、結婚したドッコイは「BVD」である。

しかし、1907年生まれの養母を介護し始めて、私はものすごくたくさん「グンゼ」を買うことになった。養母は「大」をちびっちゃうんである。で、認知症で隠して忘れるんである。そこいらへんに隠して突っ込んでおくのである。家が狭くて同居ではなかったので、「こんにちは〜」と玄関ガラリとした瞬間、匂っている。養母はこたつの指定席と寝室以外めったに行かないので、家中嗅いで回り、たたんだ肌着の山の中とかベッドの下から探り出す、警察犬か、わたしゃ!

んでもって家に持って帰って、かちびったところをこそげ取り、漂白して(乾燥しちゃった汚れは落ちない)洗濯していたのだが、しまいにあまりの臭さが目に沁みて、泣いてあきらめた。

私は駅前商店街で月に5枚グンゼのパンツを買うことにしたのである。
養母だって毎日はき替えてる気配もないし、大人用紙パンツなんて、富士山より高いプライドが邪魔して、絶対はかないし。
なら、あなたの財布とあなたの汚れだ、買い換えて差し上げましょう、ということで、トータルで2〜300枚は買ったね。

で、本日、実母・芳子さんと街で買い物をしたのであるが。
「私、無印で7分シャツ買うの。」
「グンゼ3割引の店しってるわよ。」
「教えて!!」
で、人さまに見せるもんじゃなし、オシャレでストイックでお高い「無印」から、ださくても、着心地良くて、しっかり長持ちしてくれて安い「グンゼ」に戻ったのである。

・・・・ああ、47才。肌着の迷い時よ。素材の綿がいいので、あったかいもん。

ちなみにグンゼ(郡是)の操業は1896年で、養母の生まれる11年前である。
当時としては画期的な企業であったと思う。
養母1907年生まれ、当時としてはやっぱり画期的な女性であったと思う。

プチ厄日2009年12月31日 03:33

いやはや、もう年の瀬である。
今年は4月に父が亡くなったので正月もなく、ドッコイのご両親が
「(諏訪に)帰省しないで、そちら(東京)でお母さんとゆったり過ごしなさい。」
と言ってくれた。久しぶりに東京で年末年始である。

まずは国産の「くわい」を探さねば。(母娘揃って、好きなの、これ)
長野のお正月には登場しないんで驚いた15年前。
生まれてこの方「お正月=お雑煮+くいわい+その他もろもろ」だったもんで、日本中食べていると勘違いしておった。考えてみれば水耕栽培の野菜だから、諏訪湖も凍る本州で冬一番寒い土地(ただし雪は降らない)には、なくてあたりまえ。
なにしろ放っておくと室内で卵も凍るので、冬の間は冷蔵庫が「保温庫」なのである。おお寒っ!

ドッコイに聞いたら
「目覚まし無くても冬はちゃんと朝目が覚めるよ・寒いから。(アッサリ)」
だそうで、冬に帰省したら私もホントに目が覚めました、寒さで(笑)。 
お義父さんは
「まあ5年も暮らせば慣れるずら。」
と言ってくれましたが、5年〜!ノンノン!「1泊」が限界です!

大晦日は「プチ厄日」であった。
1・前歯の仮歯がとれちゃって、金具が当たって口の中痛いの何のって。
お医者さんは当番医があるんだけど、歯科医にはない。ここいらでは「年末年始」ともなると銀座に行かなければならないらしい。混むだろうな〜。
2・ドッコイのテレビ取り付け(かなりややこしい)が手間取って、NHK教育の座談会(田中真弓さんが出てたのだ)を見られなかったし録画も出来なかった!
というか、朝になったら電気屋さんに行って、いくつかパーツを買ってこなければ、まだ我が家はテレビ、見られません(ぴぃ〜)。
仕方ない、見た人に語ってもらおう。ナカギリちゃん、よろしく!(笑)

ま、「元旦が厄日」よりは何十倍もマシなので、
「こんな日もあるさ」
で済ましている。正月がないので恒例の隅田川七福神巡りもなく、私は昨年の長命寺の大吉(技芸)も万福寺の大吉(金運)もそのまんま持ち越しである。ラッキーかも。
ただ、三囲(みめぐり)神社に奉納されたという、閉店した池袋三越の玄関を飾っていた「トラファルガー広場のライオン像(複製)」が見られないのが残念。
再来年(といっても368日先)に持ち越しとあいなった。
お近くの方はぜひどうぞ。
狛犬に混じってヌッとならんでいて、可愛いです。