奈良旅行記番外編「ああ、仏女!」2009年12月13日 03:59

歳末助け合いの回覧板が回ってきた。
この団地はどうも「助け合い」ではなく「財布の小銭の整理」と勘違いしている人が多いらしく、1円玉と5円玉だけの手応え(中は見えないから)である。
三宅島では一律500円と決まっていて、都会はせちがらいが地方は情けが厚いよ、まったくもう。

私は「あしながおじさん育英基金」には千円、歳末助け合いには500円、托鉢や社会鍋や、赤や緑の羽には100円と決めている。どこで遭遇するか分からないけど、であったらそうするのがマイルールである。
「あしながおじさん」にはおばちゃんならではの「くすぐり」があって、だいたい午後3時ごろともなると、疲れてだれているグループが必ずある。(私は午前中は眠っているので活動時間帯は午後である)駅前であるから、売店でのど飴買って、そんな3人(あれはなぜか3人一組なんだな)に
「はい、敢闘賞。終わったらみんなでなめてね。」
と渡すと、純な高校生は感動してくれるんである。顔色がパァッと明るくなって、「お願いしまーす」の声が元気になるよ。若いうちはこんな「おおっ!」も体験させてあげねばね。かすれた現代にゃね。

で、近所の駅前には、よく托鉢のお坊さんが立っている。
宗派関係なく100円入れて合掌して、
「よくなりますように(何が!?)」と祈ることにしているのだが。
先日合掌していたら、若い女の子の群れがどどどどどっと駆け寄ってきて、
「キャー、お坊様よ、お坊様ァ!!」
「一緒に写真撮っていいですかぁ!?」
お若い「仏女」のみなさまであった。(笑)
彼女達の撮った写真の片隅には、ピンぼけで私が写っているはずである。
Vサインのピチピチ女子校生とのツーショット、んなもん檀家に流れたらお坊さんも困ると思うのだが、これは逆セクハラにはならないのかな。まだ若い心清らなお坊さんは顔を赤くして、困惑しておったが.
人間ひとりあたり600ワットの熱量、ああ、3000ワットの試練である。


でもさ、古来民衆仏教ってこんなノリだったのかもしれない。
「仏女」は新ブームじゃなくて、リバイバルなのかも。
そんな事を考える「よくなりますように(だから何がっ!?)おばちゃん」であった。
来年のセンター入試、日本史ちょっと有利かも。(笑)