サビぬき玉子2009年12月26日 12:35

私がまだ若いむすめさんだったころのテレビCMで、
子役:何かを食べて「○○○○しておいしい!」
母:お膳を整えつつ「そう、○○○○がわかったらもう大人よ」
というのが昔あって(多分関東ローカル)それが「とろとろ」だったのか「シコシコ」だったのか「プチプチ」だったのか「プルプル」だったのか忘れてしまったのだが・・・誰かご存じの方いらっしゃいませんか?(笑)。中華コースの前菜のクラゲなんて「キョクキョクしてる」んですけど。

私は、精神年齢も味覚もずっと年上の兄に
「かわいそうだなーおまえ。この美味さがまだ分からないんだもんなー。」
とノセられて育ったので、カラシもわさびも唐辛子も「イカの塩辛」も、ずいぶん早く覚えたように思う。ツナ缶の出回る前に「オイルサーディン」なんてのも食べたぞ。それに信州出身のドッコイと結婚したので、ふつうの蜂の子、えらく大きなスズメバチの蜂の子(めったにとれないらしい)やイナゴの佃煮も大丈夫である。
ただザザ虫は、まだ食べたこともないし、食べたいとも思わん。

改築前のマドリッド空港で売っていた「黒蜘蛛の形のグミ」「赤と緑のだんだらな
カエルの形のグミ」なんて、味は普通のフルーツ味だが、「食べるモンの感性が分からん!」てのも食べた。スペインの子はあれを
「今日は三匹」「お兄ちゃんは5匹」
なーん言ってワイワイ食べるのだろうか。

昔、回転寿司の走りのころ、ドッコイに連れて行ってもらったのだが、小さな女の子が
「玉子のサビ抜きー!」
と注文していて、可愛かった。たぶん覚えたての言葉なんだろうな。
回りのお客も、板さんも、心のなかではほんわかしていたのだが、大人用寿司のワサビはけっこうハードな店だった。

長じて私はお寿司を食べるたびに、彼女を「ゲーム『サクラ大戦』のアイリスみたいっだったなー♪」と思い出すのだが。
背伸びしたい「おしゃまさんの年頃」って、可愛い。

その子もたぶん今ごろは「サビ付きのお寿司」を食べているのだろう、大人になって。たまに効き過ぎのがあって鼻つまんで涙がポロリ、なんてのも、いいもんだ。

あ、なんか急にカッパ巻き食べたくなってきた。
あれは色がワサビの保護色だからあなどれん(笑)。

蜂の子の佃煮も食べたくなってきたぞ!
(私の親友はこれでドン引き。)
と思ったらドッコイのお義母さんが送ってきてくれた。
テレパシーかしらん?