一本の大根を ― 2011年03月26日 15:11

ふたり家族で料りきることは難しい。たいてい最後の方はしおれさせてしまう。
(それも青首大根と三浦大根では全然用法がちがうのだが、最近三浦大根を見かけない。)
上の葉は細かく切って塩もみし、さらして絞ってアクを抜いてから、白いところを短冊に切ったものと合わせ漬けて、大阪漬けにしよう。
真ん中はふろふき大根にしようか、おつけの具、豚汁、すいとんにも欠かせないぞ。冬ならぶり大根、おでんもいいな。
下の方はおろして、シラスおろしにしようか、なめたけおろしにしようか。焼き魚にも添えなければ。
ただしこれだけのことをするには、食べてくれる口が必要である。多いほどいい。
一人で大根を一本料りきるのは難しいのだ。
それは、キャベツ一玉にもキュウリ一盛りにも、ニンジン三本一袋にも言えることで、食べてくれる口が、食事の回数が多いほどいいのだ。
それぞれの食材は共鳴し合ってさまざまな料理を形作っている。
それは自然界にも言えたことで、生命の多様性は未来に繋がるものである。
多ければ多いほどよい。しかし、絶滅危惧種のなんと多いことか。
今回の原発事故で出荷停止になった野菜の中に「かき菜」[ちぢみ菜」をはじめとして、なんと全国に知られていない地元ブランドの野菜の多かったこと!
動植物だけではない。
アマゾンの、明日焼き畑になる森の朽木の根元に生きるわずかな粘菌の中に、エイズの特効薬になる成分が含まれているかもしれないのだ。
「21世紀は情報化社会」といっても、コンピューターはしょせん「0」と「1」の羅列に過ぎず電気が通じなければただのバカ高い箱である。
トータル的に見れば21世紀は「多様性喪失の世紀」になるのではないか。
大根一本まな板にのせて、考えたことつらつらと。
(それも青首大根と三浦大根では全然用法がちがうのだが、最近三浦大根を見かけない。)
上の葉は細かく切って塩もみし、さらして絞ってアクを抜いてから、白いところを短冊に切ったものと合わせ漬けて、大阪漬けにしよう。
真ん中はふろふき大根にしようか、おつけの具、豚汁、すいとんにも欠かせないぞ。冬ならぶり大根、おでんもいいな。
下の方はおろして、シラスおろしにしようか、なめたけおろしにしようか。焼き魚にも添えなければ。
ただしこれだけのことをするには、食べてくれる口が必要である。多いほどいい。
一人で大根を一本料りきるのは難しいのだ。
それは、キャベツ一玉にもキュウリ一盛りにも、ニンジン三本一袋にも言えることで、食べてくれる口が、食事の回数が多いほどいいのだ。
それぞれの食材は共鳴し合ってさまざまな料理を形作っている。
それは自然界にも言えたことで、生命の多様性は未来に繋がるものである。
多ければ多いほどよい。しかし、絶滅危惧種のなんと多いことか。
今回の原発事故で出荷停止になった野菜の中に「かき菜」[ちぢみ菜」をはじめとして、なんと全国に知られていない地元ブランドの野菜の多かったこと!
動植物だけではない。
アマゾンの、明日焼き畑になる森の朽木の根元に生きるわずかな粘菌の中に、エイズの特効薬になる成分が含まれているかもしれないのだ。
「21世紀は情報化社会」といっても、コンピューターはしょせん「0」と「1」の羅列に過ぎず電気が通じなければただのバカ高い箱である。
トータル的に見れば21世紀は「多様性喪失の世紀」になるのではないか。
大根一本まな板にのせて、考えたことつらつらと。
最近のコメント