川口技研の敷居すべり2015年03月08日 17:52

まったく、その冬私たち家族はテレビの前で凍りついたものだ。
これは悪い冗談かと最初思った。
1本のCM「川口技研の敷居すべり」
「四季の歌」の芹洋子さんが美声を震わしている
「『滑りましょうよ』『滑らせましょう』
敷居を優しくいたわりましょう
敷居に優しい川口技研
川口技研の『敷居〜すべり』・OK〜!」
世は受験シーズンである。
しかし川口技研は「滑りましょうよ・滑らせましょう・OK〜!♪」
なのである。苦情の電話がわんさかかかったようだ。
「敷居さえ滑れば、うっとこの息子滑ってええのんか!?」と
(なにしろ満を持してかけたCMは全国ネットである)

しかし川口技研には当時知恵者がいた。
「『滑って悪い』なら、今度は『絶対滑らない商品』を開発すればいいんです!」

かくして世に出たのが、階段、段差で
「滑らない商品・川口技研の『スベラーズ』」である。

当時CM契約を結んでいた長門勇が
「あ!」
と派手に階段を転けて見せて、
「こんなこと、ありますよね!
でも絶対に滑らない、川口技研の『スベラーズ』!」
これを受験シーズンにジャンジャカかけまくった。

まことに、日本の技術会社は「知恵者」である。