春の日本画 ― 2010年03月25日 21:58
お彼岸連休の中日、母も誘って3人で川崎ミュージアムに「安田靫彦(ゆきひこ)展」に行ってきた。お目当ては久々の公開になる「草薙の剣」である。
晩年筆のこの作品を、10才のとき私は旧都立美術館の秋の院展で観た記憶がある。あの古い建物の、木の床に染みたワックスの匂いといっしょに。
決して大きな作品ではないのだが迫力があり、子供心に
「ああ、これはすごい絵だなあ。」
と思った。氏の晩年の作である。
今回は他にも「日食」「法隆寺金堂六号壁模写・観音像」が2枚、めずらしく「相撲図」(今のおすもうさんじゃなくて奈良時代の)などなどが展示されているのだが、何よりも「大下絵」(「小下絵」と違って、もう色を塗る寸前までの下絵で、角度や線の修正が紙上にいきいきと踊る)の良いのが沢山出品されている。わけても「飛鳥の春の額田王」が素晴らしく、その完璧さ、美しさに、思わずうっとりと立ちすくんでしまった。
信長の「出陣の舞」、「森蘭丸」「平泉の義経」・・・・みんな、10才前に私の前に現れた、美しく柔らかな、それでいて凛然とした世界である。
日本画は美しい。
わけても安田靫彦氏は、私にとって一番の画家である。
(〜4月18日まで)
もしもお宅の近くに公立図書館があったら、おひまなときに美術のコーナーに行って、日本画集(かならずあるから)を見てくださいな。
興福寺の阿修羅像を思わせる「風神雷神」「夢殿」「飛鳥の春の額田王」「山本五十六像」「黄瀬川の陣」・・・・・
解説なんていりません。
観れば、わかります。
晩年筆のこの作品を、10才のとき私は旧都立美術館の秋の院展で観た記憶がある。あの古い建物の、木の床に染みたワックスの匂いといっしょに。
決して大きな作品ではないのだが迫力があり、子供心に
「ああ、これはすごい絵だなあ。」
と思った。氏の晩年の作である。
今回は他にも「日食」「法隆寺金堂六号壁模写・観音像」が2枚、めずらしく「相撲図」(今のおすもうさんじゃなくて奈良時代の)などなどが展示されているのだが、何よりも「大下絵」(「小下絵」と違って、もう色を塗る寸前までの下絵で、角度や線の修正が紙上にいきいきと踊る)の良いのが沢山出品されている。わけても「飛鳥の春の額田王」が素晴らしく、その完璧さ、美しさに、思わずうっとりと立ちすくんでしまった。
信長の「出陣の舞」、「森蘭丸」「平泉の義経」・・・・みんな、10才前に私の前に現れた、美しく柔らかな、それでいて凛然とした世界である。
日本画は美しい。
わけても安田靫彦氏は、私にとって一番の画家である。
(〜4月18日まで)
もしもお宅の近くに公立図書館があったら、おひまなときに美術のコーナーに行って、日本画集(かならずあるから)を見てくださいな。
興福寺の阿修羅像を思わせる「風神雷神」「夢殿」「飛鳥の春の額田王」「山本五十六像」「黄瀬川の陣」・・・・・
解説なんていりません。
観れば、わかります。
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