2010年08月12日 17:05

ちょうど、寄せる境目を歩いているので、
一歩一歩、重心をかけた瞬間
足元の砂を波がさらう。
それでも、ゆっくり歩いているから、
ぼんやりした夕暮れだから、
遠くから眺める人には
なんの違和感もなく
ふつうに歩いているように見えるのだろう。

どこまでも砂浜で、どこまでも夕暮れで、
はだしの私はここしか歩くラインがなく
足元をさらわれながら
どこまで続くのかも分からない波うちぎわを
ゆるい足元だけを見つめながら
ただゆっくり歩いている。

うつ病とはそんな病気です。

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