小春日和2023年11月24日 22:11

明日には年末並みの寒波が来るそうだが、ウチの町小春日和。
「あ~いいお天気~♪」
と郵便局の出口でのびしたら、歩いてきた紳士に
「本当に、雲ひとつありませんなぁ」
と話しかけられてしまった。
お天気談義に花咲かせて、こんどは坂道で杖付き同士おばあさんとすれ違って、明日からの寒波がコワイともうひと花おしゃべり。
行きつけの調剤薬局にダブって買ってしまった「サザエさん・秋号」待合コーナーに置いてくれませんか?と持っていったら薬剤師さんたちに
「いや~、これは懐かしい!」
とお礼を言われワイワイ、小春日和はなんだかみんな「おしゃべりを楽しみたいモード」でにぎやか。

高齢者の町は、心開けばみんなとても人懐っこい♪

Almost no Guard ?「見守りめおと地蔵」なるか?(笑)2023年11月07日 19:33

強風だわ土砂降りだわで、朝はとんでもなかったウチの近辺だが、あらら、昼にはカラリと晴れて風も収まった。秋の嵐ってやっちゃね。

で少し先のセンターに、「市役所分室」「図書館分館」「郵便局」「クリニック」と用事が重なっていたのでテコテコと出かけた。
バスから降りて歩きだしたら、向こうから小柄なおばあさま…
…がニッコリ。こちらもニッコリ。

「こんにちは、本当に気持ちの良い良いお天気で…」
で、立ち止まっておしゃべりが始まって、秋の季節を愛で合う会話。
人懐っこい方なのか、あるいは「ご近所の誰かとカン違い」か?(高齢者地帯ではありがちなんだわさ、これ)
「でね、わたくしとっても腰が痛くって…」
え!?で、立ち止まっちゃったんですか!?(これもありがち以下同文)
「そりゃいけません、そこのクリニックまで、お荷物持ちましょうか?歩けますか?人呼びますか?」
「いえね、今もコルセットをこうガッチリ…夫は冷たいんですよ『年のせい!』の一言で…」
「はあ、ほう、はあ…」
合いの手入れて聞きつつ、激痛で顔が青ざめてはいないようだな…なんてチェック入れてたら、
「で、あっちの郵便局に用がありますの。お話できて楽しかったわ~」
あ、腰痛いんで一服したかっただけなんですね、ヨカッタ…

で、「ごめんください」「ごきげんよう」「お気をつけて」で別れた。

その足でクリニック行って、今度は待合ベンチでメガネのおばあさまとおしゃべり。
青森・津軽の人で、なんと舞の海の故郷「鰺ヶ沢」お家は漁師さん。
「NHK鶴瓶の家族に乾杯」で鰺ヶ沢やってましたね~、ってところから話題がハズんで、この季節はタラ、それとタラコ、あと鮭が旬、サメはアブラザメがたくさん捕れるけれど「星ザメ」というのがとびっきり美味しくてめずらしくて
「漁師同士で取り合いするくらいの美味しさなのよ~♪」
なんて「津軽とびっきりグルメ情報」まで聞いちゃった。

津軽にはアマチュアカメラマンの知り合いが住んでいるので、いっぺん行ってみたい所なんだけど、これは地元の居酒屋かお寿司屋さんでゼッタイ注文しなくちゃね♪

以前も書いたけれど、私ほんとにお年寄りに「馴染みが良い」んだわ。
どうにもこうにも「気さくに話しかけやすいタイプ」らしい。
信号待ちで出会ったご夫婦に、散歩途中で摘んできたスミレの花束もらっちゃったり。
86才のおじいさまには、病院の待合室で会って1時間でプロポーズされたこともあったな(笑…「来世生まれ変わったら結婚して下さい!」とのことだったので謹んでお受けいたしましたともさ)

母の話では、もうご近所デビューした幼い頃から「無敵状態」だったそうだから、なにか「ついてる体質」なのかもしれない。小学校でも女子校でも「おじいちゃん先生キラー」とアダ名されたもんだし。(戦前に教職取った世代が、ぎりぎり現役か講師でいた時代なんだわさ)
夫・ドッコイ氏に言わせると、私、お年寄りの前では
「Almost no Guard 」
の状態になるらしい。
ドッコイ氏もこの体質(性格?)で、高齢住人だらけのご町内の役員としてなんだかとっても重宝されているようだし。

なんだか私達夫婦は、このご町内の「見守りめおと地蔵」となりつつあるのかもしれない…
なんか、それって楽しいかも…

「良いお年を」と言えるコツ2022年12月13日 17:01

今年最後の病院の日で1年の総めくりをして薬局への細い裏道を歩いていた。ら、難儀をしているお婆さんと出会った。
 年はたぶん80~85。細くて小柄で、杖こそないが足元がつらそう。が、重そうな段ボールを必死に両手で持っていて、転んだりしたら手もつけないでケガすること確実である。で
「お手伝いしましょう」
と杖と反対の空いている手で段ボールの底を支えた。
「夫が車で迎えに来るところ、すぐですのでいいです。すみません」
確かにそれらしい車はあと15メートルくらい、でも前に配送車が止まっちゃってるんでちょっと時間かかるみたい。フタのしていない段ボールの中味は、ちらっと見たらリンゴとジャガイモと玉ねぎとお餅で、確実に重たい。すみませんすみませんとしきりに謝るが、高齢者のサポートの場合
「してあげましょう」「すみません」
では相手の心にいらん負担をかけてしまうんで
「させてください」「ありがとう」
と気持ちよく受けてもらわなければいけない。
すぐそこで運転席にいる夫の方はと見ると、目の前の配送車にハンドル握ってイライラしているらしく、こっちに視線回して、ドア開けて重い段ボールの荷物受け取りに来る、とっさの機転が効かないみたい(おじいさんにはありがちである)。細いとはいえ人通りのある道で、ふたりで動くと危ないんで
「ダンナさまがここへ来るまでの間ここで支えさせてくださいね」
と立って待つことにした。
「すみません、すみません」
とひたすら恐縮モードなんで、方向変えなきゃ、ということで
「気ぜわしい季節になって買い物も大変ですよね。コロナだ物価高だで大変ですけれど、でもお正月は来るんですねえ」
と笑いかけてめでたい方に持っていったら、やっとお婆さんのモードも変わった。ニッコリして
「本当ですねえ、もうすぐお正月なんですね」
「車で迎えに来てくれるなんて素敵なダンナさまですね」
と答えたら、こっちに耳寄せて小声で
「とんでもない、わがままで身勝手、私の事なんてなんにも分かっちゃくれません」
「ああ分かります、男の人ってそういうトコあります、ウチもそうですよ。でも、なにかいいところもおありでしょう?」
「いいえいいえ、いいトコなんてひとつもあるもんですか」
そのとき目の前で車が止まって、渋い顔した、明らかに待たされて不機嫌なおじいさんが降りてきた。こりゃいかん。
「ああ、頼もしいご主人様の登場ですね、お待ちしてましたよ!」
ととびっきりの笑顔を向けたら、おじいさん急にご機嫌になってニコニコ顔で荷物受け取って、トランクに積みにいっちゃった。
私の場合、仕事の性質上クライアント高齢者男性と沢山会った。難しい性格の義父とのつきあいで「しゅうととヨメの良好な関係」を維持することで、はっきりいって「大学院修了」レベルだと思う。明治生まれの養母の介護というのもあって高齢女性とのつきあいも多かった。心ほどくには「男は立てる・女は気持ちよくなってもらう」のが、まず一番の基本である。
お婆さんの耳元で
「ダンナさまのいいところお正月までにひとつ見つけてくださいね」
とささやいたら、私の腕を取って
「あなたのようないい人に会えて今日は本当に良かった。ありがとうございます。良いお年をお迎えください」
と笑顔で言ってくれた。
「私もお会いできてよかったです。ありがとうございます。良いお年を」
と、笑顔で別れる事が出来た。

日本の人間関係というのは、どんなに難しい状況設定でも、互いに
「会えてよかった、ありがとう」
と、めでためでたしで別れるのが一番である。

ましてや年の瀬の場合、絶対である。

告別式の貼り紙2022年07月04日 01:38

自治会の掲示板に告別式の告知がぺらんと貼ってあった。

年寄りの多いご町内、亡くなったという話は年に何度かあるが、今は葬儀社のスペースで行うのが普通で、昔のように「狭い自治会館の和室を借りて、家族とご近所さんでお通夜」というのは絶えて久しい。告知も電話連絡で、貼り紙はまずめったにない。
告別式は駅そばの葬儀会館とのことであった。
90のおじいさんである。
夫ドッコイ氏が自治会の役員なので訪ねたら、
「ああ、もうとっくに引退したけど,以前毎年自治会の役員つとめて、『遣り手の自治会長』として有名人だった〇〇さん。
引退後はすぐそこの小学校の前で子供達のために黄色い旗ふってたおじいさんだよ」
あ、それなら知ってる人だ、毎朝ニコニコ子供達を渡らせてた横断歩道の、あのおじいさんかー。
雨の日も風の日も大変だったよな。
私が渡るとき
「おはようございます、ありがとうございます」
って挨拶したらニッコリいい笑顔だったよな。

しかし、私は彼のもう一つの顔も知ってるんだ。
子供の登校時間を過ぎてバスに乗ったとき。
最初はわかんなかった、旗も黄色いキャップも安全ベストもないから。
ただ「妙に似たおじいさんだなあ」と思った。
顔がね、エンマ様そっくり、おっかないの。
で、ものすごく不機嫌そうにふんぞり返って席に座った。
でも、やっぱりあの「横断歩道ではニコニコえびす顔の黄色い旗持ったおじいさん」に間違いなかったの。

人は何かしら複数の顔を持っているもんだ、多かれ少なかれ。
伝説の「遣り手の自治会長」とは、そういうことでもあるのかもしれないし。
「立場が変われば人格も極端に変わる人」というのは、決してめずらしいものではない。
それがいいのか悪いのかは、一概には言えない。

池波正太郎の「鬼平」だったか、裕福な篤志家の商人が捕まえてみれば大盗族のボスというのがあったな。
まったくもって、人は一面では測れない。

日本人ならお月見しよう!2020年05月05日 01:05

コロナで外出もままならぬ毎日ですが、5月7日(木)は十五夜、8日(金)は十六夜です。

日本は「月」を「おつきさま」と言っちゃうほど「月を愛でて」気持ちをリセットできる文化。

ベランダで、夜なら人出も少ないのでちょっとドアを開けて、ちょっと歩いて。

さあ、7日・8日はお月見しましょう!

真夜中に「からし高菜のバラ肉炒り煮」を作る2020年04月15日 02:12

ドッコイ氏は疲れて帰って、「鶏肉の赤味噌山椒焼き」と「じゃこ天と大根の炊いたん」を「ああ、美味い」といって食べて、コロンと眠ってしまった。
私は友人に手紙書き…
で、ふと気づくと真夜中、しまった、明日の朝ごはん…!

冷蔵庫を見る。
豚バラ肉のかたまり、ほどよく熟したのがある。
(鶏肉と違って、豚・牛は、少し寝かせると美味しくなる。もっとも牛には「合い挽き」以外「ランデヴー」の機会もナイが・笑)
かたまり肉の方がイイのである。
薄切りはどんどん乾いてゆく。
かたまりだと、傷んだところは削いで、好きな厚さ、大きさに切り分けて料れる。

「仟(せん)」というメーカーの「からかもん」という「ウコン塩で漬け込んだ高菜を油で炒め、唐辛子を加え…」た、美味いからし高菜が一袋、ふう、よかった、ヤレヤレ…

「からかもん」半袋に、薄切りにしてから細かく千切りにしたバラ肉同量。あらかじめ薄切りにした肉と違い、厚みにも細さにもバラつきがある分、味がランダムに浸みる。
日本酒と少しのごま油で炒め、日本酒、めんつゆで炒り煮にする。
ウチの「常備菜」である。熱いご飯に、チャーハンに、パスタに、卵焼きに、と化けてくれる。

なぜか「仟(せん)」でなければならない。
他メーカーのからし高菜を試したが、美味く出来なかった。
不思議なものだが、これも「相性」なのだろう。
「仟(せん)」を扱っているスーパーは今のところ一社。
チェーン店だが、ここが無くなったら、あとは通販で、高い送料を払わなければならない。
「コロナ騒動で潰れてなどくれるなよ…」
と念じながら、冷めた炒り煮をタッパに移す深夜2時である。

本日の「ごはん」と「行動予定」2020年03月23日 23:38

夫・ドッコイ氏の今日のごはん


1.トースト
2.オムレツ(鶏挽肉とタマネギ炒め・作り置き、ピザチーズを具に、ブラウンマッシュルームのソテー・調理済み、ブロッコリー添え、ローズマリひと枝とケチャップ)
3.みそ汁(昆布といりこだし、油揚げ・大根千六本・しめじ、あわせみそ)


きつねうどん(揚げ煮・作り置き、刻みねぎ、関西つゆ)


1.ごはん(昼にしかけること)
2・めかじき粕漬け焼
3・大阪漬(冷蔵庫に仕込んである)おかか和え
4.なすの赤味噌炒め
5.デザート、イチゴのコンデンスミルクかけ

私の今日の行動予定

母の家へ
B6ノート20冊と非常時用「持ち出し袋」(先日枕を買ったら、防水サイド透明手提げ尽き内ポケット付き袋だったので、災害避難時の肌着・タオル・ティッシュボックスなどの運搬用に)届ける。

バスで駅前へ(マスクを忘れずに!)
銀行と郵便局へ。
先日沖縄物産のアンテナショップを見つけたので、ソーキを煮るための泡盛・島豆腐・ジーマミ豆腐・沖縄そば買う。

バスで帰宅
晩ごはんの支度、明日エアコン掃除の業者が夕方入るので、寝室の片付け。給料日1日前なので、明後日の献立考えること。残金1万9千円。(業者への支払いは用意済)

合間をぬって
近藤ようこさんの「ゆうやけ公園」と高野文子さんの「黄色い本」読むこと。

以上

映画「新・メアリー・ポピンズ」2015年09月15日 19:22

ミュージカル映画『メリー・ポピンズ』、ロブ・マーシャル監督で再映画化

大丈夫か?

映画メリー・ポピンズは1964年に映画化されているが、これは当時のアニメと実写との合成、と言う意味では画期的だったが、正直言って失敗作だった。
何よりもディック・バン・ダイクがアメリカ人むき出しでひどい。
ジュリーアンドリュース(イギリス生まれの彼女は、イギリス人アメリカ人演じ分けられる希有な女優)はやはり本作ではなく翌年の「「サウンドオブミュージック」でオスカーを取るべきだったし、「新技術」にひっぱられて、肝心の「原作」パメラ・トラヴァースの1930年代に描いた世界がどこかへ飛んでしまっている。

映画版が出来たときディズニープロに呼ばれたトラヴァースは「とても良い出来ですわ、ディズニーさん。ただ私の意見をいくつか述べさせてもらうと…」といいさすと、ディズニーはさえぎって、「これで完成です。これを上映します。これは決定です、トラヴァースさん。」
と言ったそうだが、彼女の意見が採り上げられていたら、もっと品のいい、ブリティッシュ・スタイルの映画になっていたはずである。

今度の舞台は「20年後の大恐慌のイギリス」
イヤな予感がする。先日制作が決まった「新・若草物語」未来のフィラデルフィアを舞台に悪と戦う四姉妹が主人公だという、それもう「若草物語」じゃないから。

メアリー・ポピンズがマシンガンぶっ射さないよう、祈る私である。

スマートフォンがスマートに使えなくて2015年09月07日 19:18

私の手のひらは尋常じゃない遠赤外線を出し続けている。
それは知っていた。
昔街角にあった「3分間祈らせてください」の強力版ね。
しかし静電気も出しているとは…
スマートフォン、ゴムサックして見ています
(それでも、しょっちゅうエラー、ドッコイ氏の出番となる)
人類の進歩はマイノリティーに優しくないよ…
遠赤外線は、生まれながらの人は手のひらが分厚いのが特徴です。
「祈らせてください」の人は後天的に身につけて、乱発しているので内蔵にダメージが来て、やせているのです。
ヒーラーの友人がいるのですが、
「疲れた時に『祈らせてください』、やったあと思いますよ、タダですし」
と笑っておりました。
昔「祈らせてください」の人が手のひらをかざしながらこちらへ歩いてきて、
こっちは急いでいるし機嫌悪いしで手のひらを
「えいっ」
とかざし返したら、相手を後ろに1メートルばかりふっとばしちゃった。
大友克洋の「AKIRA」みたいだわ。

Pourqoi pas? 22015年08月09日 00:50

ところで、ジャン・ポール・サルトルは後年、妻であり理解者であったシモーヌ・ド・ボーヴォワールとの間で若い愛人(女性)を「共有」していた、という説があり、これこそPourqoi Pas?(なぜいけないの?)の極みなんんじゃないかと、ふと思った…