ドッコイの睡曜日2010年08月01日 15:54

休日に、家の中で、いきなりドッコイがころがっていても驚いてはいけない。

ヒット率が高いのは冷蔵庫の前で、ごはんを食べると眠くなるらしく、タヌキのように丸くなって眠っている。テレビの前ではのしイカのようになって眠っているし、自分の部屋ではパソコンの前で座ったまま眠っている。

「休日」は、ふだん3時間睡眠の彼の「寝だめ・睡曜日」である。
どこででも、突然眠り出すのだ。(特に食後)
実家では長椅子かカーペットの上で眠るし、ちょっとコンビニに駐車すると、買い物をしているわずかな時間に運転席でイビキをかいている。
「気が付くとドッコイが眠っている。」
それが我が家の休日である。

ふだん帰ってくるのは深夜バスで1時ころだし、土曜日は休日出勤あたりまえだし、この人は本当によく働く。
仕事が海外関係なので、現地との連絡の取り合いもあるらしい。
会社に組合はないわ、ハンパに出世しているので残業手当はつかないわで(もし彼の仕事全部に手当てがついたら今ごろウチは豪邸を建てているだろう!)、いっそ海外出張した方が、むこうのお役所にあわせて9時5時の生活で体に良い。
「海外出張手当」という彼にとってありがた〜いヘソクリ源も出るし(笑)。

今年は出張が少なく、いつも危険地帯が多くて、行っているあいだ私の心臓にはあまりよろしくないのだが(笑)、
「そろそろ行って息抜きしてこられたらいいなぁ。」
などと、冷蔵庫の前で丸まっているドッコイを見て、しみじみ思う。
ちなみに今日のお昼は「焼きそば」。
「タヌキ」そばじゃなかったんだけど(笑)。

阿修羅の読書2010年08月02日 13:31

浦沢直樹さんの「PULUTO」特装版を買ったら、巻数間違い、あ〜あ、ダブっちゃった。この本は定価もバーコードも外のビニールに印刷してあるので、中古店に売れない。
ま、いっか。傑作だから。
それはともかく森奈津子さんの「東京異端者日記」を、探しても見つからないのでアマゾッたのが、半日で行方不明。よくあることとはいえ、困ったもんだ。
思い出すだけでも、私は過去フランソワーズ・アルディーの「GIN TONIC」を5枚、カレル・チャペックの「園芸家12ヶ月」を4冊、小学館の「数え方の図鑑」を4冊、ハインリヒ・ベルの「アダムよおまえはどこにいた」を2冊、大林監督の「転校生」を2枚買っている。
掘ってゆけば、たぶんもっともっと出てくるはずである。

あー、ビンボウなのに!(笑)。
しかし野坂昭如さんも
「同じ本をうっかり5〜6冊買ってしまう。」
と言っていたから、良しとするか。
(自分と大先生を一緒にするのもナンだが。)

そこへもって母が、森まゆみさんの「明治快女伝」「大正美人伝」「昭和快女伝」の3冊を貸してくれたので、先日借りた川端康成の少女小説「乙女の港」と、どっち先に読もうか悩む。
やっと買った田辺聖子さんの「ゆめはるか吉屋信子・上下」もあるしな。

本を読むために、目をもう2ツと脳をもう一個欲しいと一瞬思い、
「そんなら絵を描く用にもう1セットあったらいいな。」
とつぶやいてから気が付いた。
これでは奈良興福寺の「阿修羅像」になってしまうではないかっ!!(笑)

撃沈!「乙女の港」2010年08月02日 22:04

なんとモデルは母校であるという伝説が。(ホンマか〜?・笑)
川端康最初の少女小説、が!文章があんまり・・・。吉屋信子にゃかなわない。
でもって復刻版なので、昭和21年版そのままに・・・
「草色の地に黒インク」(草色の紙ではなくってよ、白い紙にわざわざ2色に刷っているのでしてよ。あら、乙女言葉・笑)

目が疲れてついて行けない〜!
嗚呼、少女小説は目性(めしょう)のいい乙女のためにあるのね、私、老眼。
大雑把にとらえると2人のタイプの違うステキなお姉さまから愛されてしまった新入生三千子の学園ライフらしいのだが・・・

中のさし絵は昭和12〜3年版で、中原淳一さんの絵柄が
「ちっが〜うっ!!」
な感覚。ハナ長すぎの、まつげわさわさの、上目遣いの、うりざね顔の、なぜかおかっぱでも毛先だけ「電気パーマ」あてたみたいにチリチリの。

中原さんは戦後、オードリ・ヘップバーンが出てきて、少女モデルだった浅丘ルリ子さんと出逢って、絵柄変わったからね〜。(浅丘さんといえばなんといってもドラマ「すいか」の「教授」な私であるが。)

文中「水の江滝子だの、葦原邦子だのは(当時少女のレビュウ・スタァです)、あんな大きな郵便箱持って・・・云々」とモテっぷりを揶揄するシーンがあるのだけれど、
「まさか中原さん、後に葦原(芦原)さんと結婚するとは、このときは露ほども思うまいて。」
と、なぜかそんなことにばかり詳しい私であった。

丙午(ひのえうま)2010年08月04日 05:46

「今年はセミの鳴き声が少ない。」
とドッコイが言うので、
「それはセミの丙午でしょう。」
と答えたら
「ああ、そうか。」
と納得しちゃった。おいおいお〜い!(笑)

60年にいっぺんなのでご存じない方も多いと思うが、結構迷信は根深く、私の後の午年が「丙」だったので、子供の出生率が低かった。
(火事が多いの、女の子はジャジャ馬だのと)
十数年後にやって来る丙午、もうそんな迷信は引っ込んでいるかな。

111才2010年08月04日 09:46

100才を越える人の「行方不明」が続いている。
これ90才まで裾野を広げるとすごい人数になると思う。

111才の男性は「即身成仏する」といってこもりきったっきりで、遺体が発見されて、30年近く年金を一千万円弱もらい続けていた遺族の方に問題は移ったらしいが。
ホントに身内と縁が切れちゃって子供(といってもこれまた高齢)にも分からない、行方不明のまんま年金も保険も動いた記録がない、というケースは、どうなるのかな。
たぶんどこかで亡くなっているのだろうけれど。

日本の高齢者生活は、「家族まかせ」ひっくり返せば「家族が面倒見なければ何も動かない」制度にがんじがらめになっている。
子供がいないと、本人のアタマがしゃっきりしていればひとりになってもケアを受けられるが、認知症などの場合、最悪だれも気が付かなければ放ったらかしになってしまう。
そういうケースを私は2件知っていた。

民生委員も「プライバシーの保護」で担当地区の高齢者の住所氏名を知らされない場合も多いし、なによりも民生委員そのものが高齢化して、この「地域の住民まかせ」の制度そのものが崩壊しつつある。

我が家には子供がいない。
ドッコイには
「私より1日でも長生きするように!」
と常日ごろ頼んではいるのだが、平均余命は私の方が上である。
私は父親が一人っ子だったのと大叔母(養母)の遺産相続でモメたのとで、親戚はないに等しい。母方は戦争でバラバラで、親密なつきあいはない。
ドッコイの方は親戚がうんとこさいるけれど、沢山いる子供たちは成人するとみんな都会へ出てしまって、もう他人である。(小さい頃は「お年玉」の捻出に苦労したのだが・笑)
ウチは「いざとなっても、子供・頼れる親戚ナシ」である。
命の鎖をつなぎ損なうと、こういう立場になる。
どんな風に老いていくのか、私たちが「老い」を迎える頃、国や自治体はどういう制度になっているのか、何も分からない。
(65才のとき世界人口がピークを迎えるはずなので、おなかはすくだろうな。)

孤独死してミイラになって発見されないよう、とにかく新聞はとろう(笑)。

助くる者2010年08月05日 12:26

暑い暑い暑い暑い暑い〜〜〜!!!
とくり返し言ってもナンのカイケツ策にもならず。
来月の今日にはせいぜい残暑で暑さもだいぶ弱まっているんだわ、再来月には長袖着ているんだわと、自分に言いきかせて耐えている。

パソコン教室でいま「Word2007」を勉強しているのだが、いかんせん我が家は「一太郎」,早いとこ基礎だけちゃっちゃと終えて、次へ進みたいのだが・・・家で予習・復習ができません。
年取った脳みそはすぐ忘れるし。で、2時間のうち1時間が前回の復習で消えてゆき。4時間とはいえ「正味週2時間」でトロトロと進んでいる。

効率悪すぎ〜〜〜!

いくらなんでも・・・これで週4千円ですからね、ちょっとおくさん(笑)。
しかも家で練習を始めた「一太郎」がこれまた思うように動かず。
外でアワアワ、家でアワアワ、暑さに拍車をかけているんである。
暑くもなろうってモンです。

アルファベットとカタカナがまるで分からない脳みそを今さら恨んでも仕方なく。
人間くさいMacと比べて、融通の利かないWindowsを責めても仕方なく。

天は自ら助くる者を助く。
カミサマは自分から学ぼうとする者の味方である。(ヘボでもね)

シャワーあびて、ガンバロっと。

MacとWindows2010年08月06日 14:53

そろそろ寿命なMacと、買ったはいいが使い方が全然わからないWindowsのはざまで揺れる私。これが「愛人」ならサスペンスメロドラマなのだが、パソコンというのは、そう、「愛人」に似ている。

家族も知らないご寵愛を一身に受けて、毎晩「あ〜、そうじゃないでしょ〜」とか「そうそう、君は天才的だね」とかつぶやかれて成長するんである。
これが「愛」じゃなくて何としよう!(笑)

Macはこのうえなく人間くさい。なんともならないものをなんとかしてくれるあたりなんざ、手塚治虫の描いた未来のロボットかと思う。
Windowsは杓子定規である。彼はいつも「正解」を要求する。
「そんなアホなお前にホレたんや」なMac vs 「杓子定規エリート」Windows。
分はMacにあるのだが、いかんせん別れの日は近づいている。

あ〜あ、ギリギリの日まで使ってあげるからね、Mac。(笑)
後をよろしく務めるように、Windows。(笑)

8月6日2010年08月06日 20:40

この日、広島に原爆が投下され、曾々祖父の弟一家が全員死んだ。

かがったソックス2010年08月06日 21:22

貧困ではなかったけれど、貧乏だった。
浪費家(キカイオタクで、本マニアで、クラシックファンで、当時!スキューバなんかやってた)の父のせいである。
養母の命令で朝5時半起きの越境私立通いになったのは12の時。
1年生150人のなかで遠距離通学ベスト1である。
母が小学校の出産育児休暇のピンチヒッター教員をしてくれたので学費が払えた。

「あなたのとなりはいや!」
と席替えで泣いていやがるほどのいじめっ子もひとりいたが、まあ雨漏りのする団地の2畳半住まい(押し入れ無し)の私とじゃ、波長もあわなかったんだろう。
市の小学校給食費免除率ナンバー1の貧乏街から通っているんだもの。
「あなた、臭い、汚い!」
と言われた。やれやれ、貴女はそう思いたいのね。風呂には入っていたのだが。

校章を刺繍した指定の木綿白ソックスは、遠距離通学ですぐかかとが薄くなった。
破ける前に母が電球にかぶせて、薄くなったところを糸でかがってくれた。
でもそこはごわごわして、柔らかかった子供のかかとはすぐ血が滲んだ。
勢いをつけて歩くと痛いので、足をひきずるようになった。

入学して1ヶ月目に生徒指導の先生が各クラスを回ってきた。
「ソックスをもっと丈夫に、化繊を混ぜてください。」
と、かがったソックスと血が滲んだかかとを見せた。
「善処しましょう。」
と年配のその先生は言った。

入学して1ヶ月半の誕生日、上級生のお姉さま方が4人で
「スギウラさん、お誕生日おめでとう。」
と赤いリボンにマーガレットの花束を持って1年生の教室までやって来た。
まるで志村貴子さんの「青い花」みたいだ。
(なぜだか私は年上と大金持ちにモテるのである・笑)

そこから、周囲の私を見る目が少し変わった。
なにせそんな「事件」初めてだったから。

いじめっ子はあいかわらずだったが、なんとなく、
「スギウラさんはスギウラさんの居場所を見つけた」のである。

ソックスは、じきに化繊混じりの、やわらかい、丈夫なものになった。

立秋!2010年08月07日 15:00

メチャ暑くても、セミがブイブイ鳴いていても、とにかく「立秋」。

ものすごく寝坊して、ドッコイが作ってくれたパスタでブランチ。(パスタ料理はこの人の方が才能あるのでもうおまかせしている。)アンチョビとドライトマトのオリーブオイル漬けとベーコンと鷹の爪とパルメザン。感動的に美味。
こういうとき我が家では
「おいし〜い、ありがとう!!」
と言葉に出すとこっ恥ずかしいので、だまってヒザの上を撫でることにしている。
もう摩擦で発火するんじゃないかってくらい、高速で撫でまくる。

「食欲の秋」の分だけ、立秋。(笑)