MacとWindows2010年08月06日 14:53

そろそろ寿命なMacと、買ったはいいが使い方が全然わからないWindowsのはざまで揺れる私。これが「愛人」ならサスペンスメロドラマなのだが、パソコンというのは、そう、「愛人」に似ている。

家族も知らないご寵愛を一身に受けて、毎晩「あ〜、そうじゃないでしょ〜」とか「そうそう、君は天才的だね」とかつぶやかれて成長するんである。
これが「愛」じゃなくて何としよう!(笑)

Macはこのうえなく人間くさい。なんともならないものをなんとかしてくれるあたりなんざ、手塚治虫の描いた未来のロボットかと思う。
Windowsは杓子定規である。彼はいつも「正解」を要求する。
「そんなアホなお前にホレたんや」なMac vs 「杓子定規エリート」Windows。
分はMacにあるのだが、いかんせん別れの日は近づいている。

あ〜あ、ギリギリの日まで使ってあげるからね、Mac。(笑)
後をよろしく務めるように、Windows。(笑)

8月6日2010年08月06日 20:40

この日、広島に原爆が投下され、曾々祖父の弟一家が全員死んだ。

かがったソックス2010年08月06日 21:22

貧困ではなかったけれど、貧乏だった。
浪費家(キカイオタクで、本マニアで、クラシックファンで、当時!スキューバなんかやってた)の父のせいである。
養母の命令で朝5時半起きの越境私立通いになったのは12の時。
1年生150人のなかで遠距離通学ベスト1である。
母が小学校の出産育児休暇のピンチヒッター教員をしてくれたので学費が払えた。

「あなたのとなりはいや!」
と席替えで泣いていやがるほどのいじめっ子もひとりいたが、まあ雨漏りのする団地の2畳半住まい(押し入れ無し)の私とじゃ、波長もあわなかったんだろう。
市の小学校給食費免除率ナンバー1の貧乏街から通っているんだもの。
「あなた、臭い、汚い!」
と言われた。やれやれ、貴女はそう思いたいのね。風呂には入っていたのだが。

校章を刺繍した指定の木綿白ソックスは、遠距離通学ですぐかかとが薄くなった。
破ける前に母が電球にかぶせて、薄くなったところを糸でかがってくれた。
でもそこはごわごわして、柔らかかった子供のかかとはすぐ血が滲んだ。
勢いをつけて歩くと痛いので、足をひきずるようになった。

入学して1ヶ月目に生徒指導の先生が各クラスを回ってきた。
「ソックスをもっと丈夫に、化繊を混ぜてください。」
と、かがったソックスと血が滲んだかかとを見せた。
「善処しましょう。」
と年配のその先生は言った。

入学して1ヶ月半の誕生日、上級生のお姉さま方が4人で
「スギウラさん、お誕生日おめでとう。」
と赤いリボンにマーガレットの花束を持って1年生の教室までやって来た。
まるで志村貴子さんの「青い花」みたいだ。
(なぜだか私は年上と大金持ちにモテるのである・笑)

そこから、周囲の私を見る目が少し変わった。
なにせそんな「事件」初めてだったから。

いじめっ子はあいかわらずだったが、なんとなく、
「スギウラさんはスギウラさんの居場所を見つけた」のである。

ソックスは、じきに化繊混じりの、やわらかい、丈夫なものになった。