阿修羅の読書2010年08月02日 13:31

浦沢直樹さんの「PULUTO」特装版を買ったら、巻数間違い、あ〜あ、ダブっちゃった。この本は定価もバーコードも外のビニールに印刷してあるので、中古店に売れない。
ま、いっか。傑作だから。
それはともかく森奈津子さんの「東京異端者日記」を、探しても見つからないのでアマゾッたのが、半日で行方不明。よくあることとはいえ、困ったもんだ。
思い出すだけでも、私は過去フランソワーズ・アルディーの「GIN TONIC」を5枚、カレル・チャペックの「園芸家12ヶ月」を4冊、小学館の「数え方の図鑑」を4冊、ハインリヒ・ベルの「アダムよおまえはどこにいた」を2冊、大林監督の「転校生」を2枚買っている。
掘ってゆけば、たぶんもっともっと出てくるはずである。

あー、ビンボウなのに!(笑)。
しかし野坂昭如さんも
「同じ本をうっかり5〜6冊買ってしまう。」
と言っていたから、良しとするか。
(自分と大先生を一緒にするのもナンだが。)

そこへもって母が、森まゆみさんの「明治快女伝」「大正美人伝」「昭和快女伝」の3冊を貸してくれたので、先日借りた川端康成の少女小説「乙女の港」と、どっち先に読もうか悩む。
やっと買った田辺聖子さんの「ゆめはるか吉屋信子・上下」もあるしな。

本を読むために、目をもう2ツと脳をもう一個欲しいと一瞬思い、
「そんなら絵を描く用にもう1セットあったらいいな。」
とつぶやいてから気が付いた。
これでは奈良興福寺の「阿修羅像」になってしまうではないかっ!!(笑)

撃沈!「乙女の港」2010年08月02日 22:04

なんとモデルは母校であるという伝説が。(ホンマか〜?・笑)
川端康最初の少女小説、が!文章があんまり・・・。吉屋信子にゃかなわない。
でもって復刻版なので、昭和21年版そのままに・・・
「草色の地に黒インク」(草色の紙ではなくってよ、白い紙にわざわざ2色に刷っているのでしてよ。あら、乙女言葉・笑)

目が疲れてついて行けない〜!
嗚呼、少女小説は目性(めしょう)のいい乙女のためにあるのね、私、老眼。
大雑把にとらえると2人のタイプの違うステキなお姉さまから愛されてしまった新入生三千子の学園ライフらしいのだが・・・

中のさし絵は昭和12〜3年版で、中原淳一さんの絵柄が
「ちっが〜うっ!!」
な感覚。ハナ長すぎの、まつげわさわさの、上目遣いの、うりざね顔の、なぜかおかっぱでも毛先だけ「電気パーマ」あてたみたいにチリチリの。

中原さんは戦後、オードリ・ヘップバーンが出てきて、少女モデルだった浅丘ルリ子さんと出逢って、絵柄変わったからね〜。(浅丘さんといえばなんといってもドラマ「すいか」の「教授」な私であるが。)

文中「水の江滝子だの、葦原邦子だのは(当時少女のレビュウ・スタァです)、あんな大きな郵便箱持って・・・云々」とモテっぷりを揶揄するシーンがあるのだけれど、
「まさか中原さん、後に葦原(芦原)さんと結婚するとは、このときは露ほども思うまいて。」
と、なぜかそんなことにばかり詳しい私であった。