御柱(おんばしら)祭で諏訪へ2010年05月04日 01:57

(写真は丸太に取り付けた「めどでこ」で、これが着くのは南の「上社・かみしゃ」の方です。)
前夜から母の家に泊まり込み、朝5時起きでドッコイのお里の諏訪へ。
6年(数えで7年)に1度の「御柱祭」です。
「盆暮れはパスしても、ここでいけなきゃヨメじゃない」
と、頓服袋抱えて高速でレッツゴー!

着きました。
バタンキュ〜でした。
でも、お義父さんは酸素ボンベのお世話になっているし、お義母さんは左手が不自由で心筋症だし、1人元気なのは80才のウチの母芳子さんだけ。
たぶん親同士で「お客」を出来るのはこれが最後と思い、行ってよかったです。

木曳きと上社のお参りはドッコイと芳子さんに任せて、お茶の間で横になって、親戚のみなさんが来たら挨拶してお茶出して、ヨメとしてちょっと頑張る、ちょっとだけ(笑)。
ドッコイの従姉妹24才が結婚して、なんと相手の連れ子のお嬢さんが現役大学生と聞き、親族一同
「ま、そこまでホレてんじゃ、はぁ、しょうねーずら。」
年の差なんて。
親子じゃなくて姉妹感覚の、こんなシチュエーションもほのぼのしていいんじゃないかと(ホント服とかバッグとか貸したり借りたり)。

帰路は渋滞で峠越えの超ウラ道、タヌキと遭遇しました。

「伊藤髟耳(ほうじ)展」を観に秋田へ2010年05月10日 22:28

車で行って参りました、秋田県は「武家屋敷街並み保存」で有名な角館(かくのだて)。
サクッと書きましたが、南関東の我が家から本州北部縦断です。
夜中の2時に出て、高速に乗って一路北上、パーキングエリアで休み休み、着いたのは午後2時でした。
(こーゆー冒険は2〜30代にやるべきものを、ウチは40代後半で無茶をする。)

いや〜、行ってよかった!
伊藤髟耳さんはもの心つかない頃から春と秋に親に手を引かれて院展(日本美術院展)通いしていた私にとっては、故・林功さんと共にものすごく好きな若手で、同人(古い読み方だと「どうにん」・幹部クラスのこと)になられたときにはバンバンザイだったのでした。
世襲だ派閥だって言ったって、実力のある人はスゴイ。
私にとって、かつて一番印象深かった「寧日」がドンと展示されていて、嬉しかったです。

「日本画」は、一般には「掛け軸や屏風の絵」というイメージが強すぎますが、伊藤さんは可愛らしい七福神描いたりまねき猫描いたり、とても楽しく、のびのび遊んでいます。
あんなふうに、筆が自在に踊るといいなぁ。
木々の緑を画板にちりばめて、それがまるでデザインのように、気品のある大作に仕上がっています。いいな。
うつくしいのって、いいな。
近年の伊藤さんは、ものすごい画力に裏打ちされて、だんだん「ひらがな化」していっているのです。これはすごい。

で、桜を愛でつつ武家屋敷巡りをしている大勢の観光客のみなさまとはさよならして、大曲のビジネスホテルで一泊。
帰路は日本海側コース。
ドッコイの誕生日だったので、「道の駅」の食堂で「海の幸フルコース」でお祝いしました。
いやもう頭のてっぺんからつま先まで魚貝類でぱんぱかぱん(笑)。
ひとり2人前はあったな、あのメニューは。
で、新潟のあたりから本州斜めに突っ切って、途中で母の家に「仙台名物あぶら麩」を届けて(こんな母の日ってアリか?・笑)10時帰宅。

で、ドライブ中のBGMは、サクラ大戦1・2と、バッキー白片とアロハハワイアンズと、「サービス・エリアから愛をこめて:ハンドル稼業歌街道」(笑)。
なんでこんなの見つけちゃうんだろ、私。

「ジュリー&ジュリア」2010年05月14日 22:07

残念ながら期をのがして映画館では観られなかったので、DVDで観ました。
レンタルでもTVでも、見つけたらオススメ映画です。
アメリカのキッチンに本格的家庭フランス料理をもたらしたジュリア・チャイルドと、50年後、彼女の著書524のレシピに365日でチャレンジするブロガー、ジュリー・パウエルの奮闘ぶりがおもしろくて、
「人生押してダメなら引いてみな。」
の、とにかく「あきらめない女」の映画です。
生きてくっていいなー。
メリル・ストリープが余 貴美子さんに、エイミー・アダムスが菅野美穂さんに見えてしまう私・・・かなり趣味がカタムイテおります(笑)。

その菅野美穂さん主演の「パーマネント野ばら」(西原理恵子さん原作、これがとんでもない傑作で)を観たくて、いまドッコイに調べてもらっているところ。
これは私の母も観たがっていて、朝早い回ならば、そのまま山種美術館の「奥村土牛展」にも行ける、という、てんこ盛りスケジュールです(笑)。
今月は「武士道シックスティーン」も観たし、サクラ大戦の「海神別荘」も観たし、おまけに三波春夫先生!のDVDも発見してしまったし、秋田までドライブして伊藤髟耳先生の個展に行ったし、なんだかものすごい勢いで、イイものを目から吸収しているなあ。

「年女」としては上々のスタートですわ。

「かまま」と「めめくん」2010年05月17日 01:08

幼いころ、子守唄の記憶はない。
母は天性のオンチである。
最近福山雅治のCDを一緒になって歌っているので、80にして改善されつつある。
好きこそものの何とやらで、人間80でも進化するのだと驚いている今日この頃。

・・・・じゃなかった、子守唄である。
歌わなかった代わりに、「ねんねんよ〜、めめくん」というのがあった。
布団に添い寝して、こちらの目を手のひらで覆って「ねんねんよ〜」、
ぱっと開いて「めめくん」。
「いないないばあ」の逆バージョンである。
これで、目をつぶっても、まぶたを開けば母がそこにいると思って、安心して寝てしまう。
子育ての上手い母であった。

私は6才まで母のことを「かまま」と呼んでいた。
お向かいのお姉さんが「おかあさま」と呼んでいたのが移って、舌ったらずで「かまま」になったらしい。
もう周囲は「パパ・ママ」の時代だったのだが、友達のお母さんは
「○○くんのママ」
でも、自分の母だけは特別に「かまま」だった。
7才になったとき父から
「きょうからはお父さん・お母さんと呼びなさい。」
と言われたので、気が付いたら「ママ」と呼んだことはない。
なんで父がそんなことを命じたかというと、なんのこっちゃない、父自身尋常小学校にあがるまで
「ととさま・かかさま」
と呼んでいて、回りの「とうちゃん・かあちゃん組」(下町育ち)に笑われたから、というものであった。

私は、もしも認知症になって老人ホームに入ったら
「かままはどこ?」とか「めめくんして」とか言って、スタッフを困らせるのであろう。

NHK2010年05月19日 21:31

30代のころ、NHK人気番組の本1冊まるごと70点カラーイラスト描きおろし、という仕事をした。
これがものすごい難物で、現場のディレクターと直接会えば10分で分かることなのに、編集部を通して3日かかるありさま。結局〆切を1ヶ月も延ばしてしまった。
私のワースト記録である。
「NHKって敷居が高いなー・トホホ・・・」
というのが正直な感想だったが、夫のお里ではお覚えめでたく、本いっぱい買ってもらったので、「ま、いっかぁ〜」だった。
まだ衛星チャンネルもケーブルテレビも少ない時代だったので、所によっては「NHK+地方局+民放1〜2局」というのが当たり前だったので「NHK」の看板は大きかったのである。

しかし。
当時住んでいた横浜のアパートは、どうしたもんだかNHKの映りが悪く、引っ越してすぐに来た集金人に
「映らないんですけれど」
と言うと
「ではすぐに修理の者をよこしますねー。」
で、半年待ったが修理には誰も来ず、同じ集金人が来た。
「修理に来ないから払わない。」
と言ったら
「ではすぐに・・・(以下同文)」
で、半年経ってまた同じ集金人が・・・(以下同文)。
延々続くこのやり取りに、頭に来て集金人に
「・・・宗教上の理由でテレビは観ません〜〜〜。
教祖様のご命令です〜〜〜。
電波からはサタンが出るので、あなたも観ないほうがいいですよ〜〜〜」
と白目をむいて言ったら、それ以降ピタリと来なくなった。
どうやら「NHK・ブラックリスト」(そんなもんあるのか?)に載ったらしい。

いま住んでいる所も無茶な建て増しのせいか間取りがうなぎの寝床風で、NHKだけ映りが悪い。
朝の連ドラ「ちりとてちん」(これは傑作!)を録ったのだが、このぼやけた画面で満足するか、NHKが出しているDVD全録版を買うか…悩んではいるが、当面金策が立たず、ま、夢のまた夢である。(笑)

「パーマネント野ばら」2010年05月24日 08:34

西原理恵子さんの原作も母子そろって大好きだが、映画化されて
「観たいわ〜」
と母が言うので、初日(私映画に初日行くの初めてだわ)に映画館へ。
いやー、よかった!
主役の菅野美穂さんもよかったし、なんといっても「小さな漁師町のパーマ屋のおばさん」でパンチパーマかけてタバコふかしている夏木マリさんがもう最高!
女って強いなぁ。
ふたりで「山奥のゴミためバラックに住んでいるおばあちゃん」とこに長靴はいて出張するシーンなんてもうまぶたに焼き付いてしまいました。
(これ以上語るとネタバレになるので、書きたいけどかけない・笑)
この映画、叙情的でもって、パワフルで、傑作だわ。
DVDになったら絶対買うぞ。
まだ封切りされたばかりなので、興味を持たれた方は、オススメします。
あと、新潮社から西原さんの原作が文庫化されて、こちらもオススメです。

「ジュリア」つながり2010年05月24日 23:48

先日DVD「ジュリー&ジュリア」について触れたが、私の好きな1977年アカデミー受賞の「ジュリア」という映画が、メリル・ストリープのスクリーンデビュー作だとは思ってもいなかった。

役どころは1シーンだけの「アン・メリー」だけど、不思議な存在感があって、それ以前は舞台女優だったと知って、得心がいった。アカデミー賞ノミネート16回、最多記録である。ゴールデングローブ賞もそう。

「ジュリア」は作者リリアン・へルマンの実話に基づく作品で、「観てスカッとする」映画ではないけれども、女の友情とか第二次世界大戦の脅威とかユダヤ人問題とか、いろいろ考えさせられる。
ヴァネッサ・レッドグレーヴもジェーン・フォンダも演技がすごく良いし。

原作者・戯曲作家リリアン・へルマンがパートナーであるハメットに見守られつつ世に出ようともがいている時期で、ジェーン・フォンダはやたらタバコを吸いウィスキーをすすり、タイプライターを打ったり頭を抱えたりしている。
しまいにはかんしゃくを起こして小型のタイプライターを窓から放り投げ(笑)、次のシーンでは「投げようもない大型タイプライター」を叩いているのである(大笑い)。

あー、その「窓からぶん投げる気持ち」、分かるわ。
私も大むかし、まだ全然芽が出ないころ、夜中の3時に窓を開けて
「あたしゃ天才だーーーーーッ!!!!!」
って3回どなったことあったもん(ハト時計かって・笑)。
良い子と大人は絶対マネしないよーに。社会的信用は大切にしましょう。

「ジュリア」、レンタルショップにあったらお勧めします。

しかし「ソフィーの選択」はいつDVD化されるのかな。

走りだします2010年05月26日 13:09

(写真は本人とは異なる場合があります。)

良くも悪くもスプリンタータイプです。
ふだんはぼやや〜んとしていて、エネルギーが貯まるとパッと動いて、またぼやや〜ん。昔っから変わりません。
しかしね、時期が迫っているからね。

パソコンを教えに来てくれる友人はなんと往復5時間。(感謝です!)
あと1年で建てる我が家は今よりずっと遠く。

ひとつ屋根の下、私はMac、ドッコイはWindows 。
Macは国内3〜5%の少数派で、主に美術・印刷・映像方面のプロ(上級者)向き。Macで初心者レベルというのはないも同然。
しかもウチのMacはそろそろお迎えが来ているらしく、この2年で4回修理に出されたお年寄り、iBook G4。
でもドッコイは海外出張族、しかも細切れで、世界中どこへ行くのか下手すりゃ半月前まで分からないので、Windowsを教わるのは無理。(そもそもパソコンの使用目的もまるで違うし)

で、昨日の新聞の折り込み広告に載っていたパソコン教室に駆け込むことにしました「町田市商工会議所パソコン教室1時間千円:好きな曜日に好きなだけ」。

「商工会議所」なんて人生初めて〜(笑・かなりビビりました)。
でも今走りださないと、この先何も発信できないからね。
とりあえずひっくり返らないだけの余力は残して(笑)、走ります。

1ヶ月100回!!2010年05月29日 11:08

人様の披露宴、立食パーティーにおよばれして、でも誰も知っている人がいないので(職種も全然違う)「困ったな、食うしかないかな、でも2時間だからいくら何でも食い続けるのは無理だな・・・」と思っていたら、目のくりくりっとした同世代の女性に声をかけられた。
同じくお知り合いはひとりもいないよういで、世間話から始まって、なんでか万葉集の話題になって、盛り上がってしまった。

途中新夫が通りかかったとき
「もう100回聞いた?」
「いや、式の支度で忙しくて無理〜。」
という会話に気が付けば良かったのだが、名刺交換して別れて、2日後に
「とてもよい講話です。1ヶ月以内に100回聞いてください」
という手紙と共に自己啓発系CDが1枚送られてきて、しまった!「あちら側」の人だったのね〜〜〜〜っ!!と気づいたときはすでに遅し、「お元気ですか、聞きましたか?」「季節が変わりましたね、聞きましたか?」「またお会いしたいです、聞きましたか?」「お久しぶりです、聞きましたか?」とまぁ、筆まめな人である、何度もハガキが来て、1年くらいでやっとおさまった。

私が1ヶ月に100回聞くのは真夏の暑さ対策、「バッキー白片とアロハハワイアンズ・ゴールデンヒット」くらいなもんである。(バッキーさんは何枚か持っているが、これが一番ノリがいい)
だいたい100回なんて、アサリじゃないけど「耳から砂吐く」よ〜。

洗脳されて、自分で何十枚も買い求めて、あちこち送りつけるのか、「善行」だと信じて。ネズミ講みたいなもんじゃないか、友達無くすよ、かわいそうに。(あっ、「お仲間」は増えるか、じゃ、いっか。「自称善人」は善人同士せっせとセールスに励んでいるとよい。)
胴元ばかりジャカスカ儲かっていって、でも本人たちは「世のため人のため」と信じているからいいんじゃろ。

送られてきたCDは、洗脳されるのがイヤだからまだ聞いていません。
でもハナシのタネに持っています。ドッコイに
「怖いから一緒に聞いてツッコんで。」
と言ったら、
「いやです。」
とけんもほろろに却下されてしまった。

万葉集の会話は楽しかった、聡明な人だった。
でも、カシコでもバカでも、洗脳されるのは一緒なのね、としみじみ思う私である。

5月のチョコレート2010年05月31日 02:36

5月生まれのせいなのだろうか、5月が一番好きだ。
今年は気候がかなりヘンだったけれども、本も映画もDVDも、それに「7年に1度の御柱祭」も、人生最北(秋田)への旅もしたし、楽しさテンコ盛りだった。
(そのぶん出費がかさんでビンボウだったけど・トホホ〜。)

ここまで楽しんだら人生楽しみ尽くそうじゃないの、じゃ、グルメもしましょ、ということで、これは店によってはこっちが天国行き(笑)なので、チョコレートを買った。「ノイハウス」銀座1丁目の小さなお店である。
http://www.neuhaus.co.jp/
ゴディバ何するものぞ、ここのチョコレートはとびっきり美味しい。

ドッコイも私もダイエット中なのだが、
「1日2粒!」
と決めて、楽しかった5月をしめくくることにした。

ところがどっこい、ノイハウスそばの駐車場に車を止めたら・・・・
某伊辺さんに美味しさを教えてもらったサントリーの「チョコレートフレーバーのサイダー」が「80円売り販売機」の中に!
製造中止か〜〜〜ッ!?
美味しくて大好き(ただし売っているところものすごく少ない)だったのにー。

6月になれば「パソコン初めてのおじいさんたち」に混じって、地元の商工会議所で、ものすごいピッチでのパソコン教室が待っている(そうプログラムを組んだ)。
しかし、ちゃっかり藤山直美さんの「1日4演目に挑戦!」のチケットもおさえてあるのだ(ウフフ〜)。
さすがに1日で4本は観るほうが保たないので、午・夜と、母とドッコイと2回に分けた。

あとは上野の国立博物館の、菱田春草「落葉」に間に合うかどうか・・・(6日まで)。
それと山種美術館の「浮世絵入門」(東海道五十三次が全揃いするらしい!)、これは新聞屋のおばさんにチケットもらったので、写楽の大首絵も出るし楽しみにしている。