「パーマネント野ばら」2010年05月24日 08:34

西原理恵子さんの原作も母子そろって大好きだが、映画化されて
「観たいわ〜」
と母が言うので、初日(私映画に初日行くの初めてだわ)に映画館へ。
いやー、よかった!
主役の菅野美穂さんもよかったし、なんといっても「小さな漁師町のパーマ屋のおばさん」でパンチパーマかけてタバコふかしている夏木マリさんがもう最高!
女って強いなぁ。
ふたりで「山奥のゴミためバラックに住んでいるおばあちゃん」とこに長靴はいて出張するシーンなんてもうまぶたに焼き付いてしまいました。
(これ以上語るとネタバレになるので、書きたいけどかけない・笑)
この映画、叙情的でもって、パワフルで、傑作だわ。
DVDになったら絶対買うぞ。
まだ封切りされたばかりなので、興味を持たれた方は、オススメします。
あと、新潮社から西原さんの原作が文庫化されて、こちらもオススメです。

「ジュリア」つながり2010年05月24日 23:48

先日DVD「ジュリー&ジュリア」について触れたが、私の好きな1977年アカデミー受賞の「ジュリア」という映画が、メリル・ストリープのスクリーンデビュー作だとは思ってもいなかった。

役どころは1シーンだけの「アン・メリー」だけど、不思議な存在感があって、それ以前は舞台女優だったと知って、得心がいった。アカデミー賞ノミネート16回、最多記録である。ゴールデングローブ賞もそう。

「ジュリア」は作者リリアン・へルマンの実話に基づく作品で、「観てスカッとする」映画ではないけれども、女の友情とか第二次世界大戦の脅威とかユダヤ人問題とか、いろいろ考えさせられる。
ヴァネッサ・レッドグレーヴもジェーン・フォンダも演技がすごく良いし。

原作者・戯曲作家リリアン・へルマンがパートナーであるハメットに見守られつつ世に出ようともがいている時期で、ジェーン・フォンダはやたらタバコを吸いウィスキーをすすり、タイプライターを打ったり頭を抱えたりしている。
しまいにはかんしゃくを起こして小型のタイプライターを窓から放り投げ(笑)、次のシーンでは「投げようもない大型タイプライター」を叩いているのである(大笑い)。

あー、その「窓からぶん投げる気持ち」、分かるわ。
私も大むかし、まだ全然芽が出ないころ、夜中の3時に窓を開けて
「あたしゃ天才だーーーーーッ!!!!!」
って3回どなったことあったもん(ハト時計かって・笑)。
良い子と大人は絶対マネしないよーに。社会的信用は大切にしましょう。

「ジュリア」、レンタルショップにあったらお勧めします。

しかし「ソフィーの選択」はいつDVD化されるのかな。