いきなり45万円2009年05月07日 20:25

あいかわらず海原千里・万里にハマりまくっている。だって何度観ても上手いんだもん。

いきなり土地の関係で明後日までに45万円作らなくてはならなくなり、ああ、まだ金策に追われる日々である。もういいかげんうんざりしている。近所からの苦情で
「景観が悪くなるから」
といって勝手に草刈りされて、その代金が9万円だったりする。放火予告とシロアリで古屋を壊したとたん土地の税金は3倍にはねあがり、本当に貧乏なのに、どこまですり減らせばいいのだろう。いい加減疲れた。

ドッコイが買ってきた「BRUTUS」の仏像特集を大笑いしながら読む。
ホント、おもしろいなあ、日本の仏像。お隣の国中国では、ナゼか「腰から下がいいかげん」という法則があり、兵馬俑なんか見ても、上半身はリアルなのに腰から下は短足である。なんでだろう?
私は大学で「中国古代美術」と「考現学」は4年連続してとったので、(32単位ですぜ!)とても興味がある。日本で初めて兵馬俑や楼蘭・敦厚の調査をした先生で、スライドを使った授業は面白かった。ひざまずく弓兵の履き物の裏まで作り込んであるんだもの。

友人の弟さんが私の母校に入学、時代も変わったし、授業も随分変わったろうなと思う。昔は国連・ユネスコの実験校で授業料が国大より安かった。今はそれなりに高いのかな。なにはともあれ、楽しい、充実した学生生活を送ってくれるといいなと思う。
この友人は聡明で働き者なのだが、いきなりやってきた大不況に巻き込まれ、就職活動で大変苦労しているらしい。上手く良い会社に就職できれば良いなと願う。

母が「色鉛筆が欲しい」というので、今は使っていない120色セットのを持って行ったら1万円くれた。今は塗り絵ブームでいいテキストも、たくさん出ているし、楽しんで欲しい。集中力もアップするし、指先の鍛錬にもなるし。
生活からポンッと父がいなくなって、寂しさを癒すものになってくれれば良い。

明日は町へ、金策に。
いつまでこんな日々が続くのだろう。

脳は再構築する2009年05月07日 23:19

脳を壊したことがある。脳炎で、言葉が不自由になってしまった。
名詞と動詞は分かるのだが、助詞や形容詞がメチャクチャ、文法が支離滅裂になってしまう。また、入院中そうなった男の人から話しかけられたことがあるが、返事に困った。こちらが理論的に話しても、向こうに通じないからだ。

私のリハビリは「言葉を取り戻す」ことから始まった。
しかし。自分に感覚が確かにあり、50兆の細胞が「自分」として生きているのだという事実は嬉しくもあった。感覚は一部ぼやけ、一部研ぎ澄まされ、失われた脳の神経回路は別の道を探して再び繋がり始めた。

まだ繋がらない部分もあって、日常生活はもどかしさの連続だが、少なくとも私はこの程度の文章なら、思考し、構成することが出来るようになった。
左右の脳のアンバランスはあいかわらずだし、体も思うようには動いてくれないが、まあ日常生活(だいぶん手抜きだが・笑)は送れる。

とぎれた脳神経は再び別の場所で繋ぎ直すことが出来る。
ところによっては以前よりも明確に冴え渡り、ところによってはまったくだ。(たとえばレジでの釣り銭のやりとりなんかはまったくダメになってしまった。これにはとても困っている。トホホ・・・)

脳は、再構築する。多少の不自由はあっても「取り戻す」という喜びは、まったく新鮮な感動をもたらすものである。