割り箸・プラ箸・焼き鳥の串2009年10月14日 05:16

街へ出て「あぁ、不況だな」と思うのは、食事の時の割り箸である。
ファミレスから結構なランクの店でも割り箸から使い回しのきくプラ箸になっている。
割り箸は間伐材から作るのである。割り箸製造業者が潰れれば、林業にもお金が廻らなくなり、森が荒れる。森が荒れれば林業そのものが荒れる、地上の緑が荒れれば海洋情況も荒れる(これを落語で言うと「風が吹けば桶屋が儲かる」になるのだが。)。

なにしろ「日本企業の3分の1がが契約、派遣労働者、3分の2が正規雇用」というところまで来ているのだ、なんかおかしい。

昔、景気の良かった頃、神楽坂の有名料亭の税金調査で税務署員が出されるゴミのバケツから割り箸の本数を調べて、
「もっと客が来ているはずだ。」
と迫ったところ、女将(おかみ)は
「ウチは高級料亭でございます。お刺身をお出しした後、お肉を召し上がるお客様に、「魚臭いお箸を使ってもらうわけには参りませんので、新しい割り箸をお出ししております。」
と反論して、税務署が負けたという。女将あっぱれ。

しかしなあ、せめて割り箸とプラ箸、半々で出して「お好みで」と言えるくらいに景気が回復すれば良いのだが。

行きつけの焼鳥屋の(夫婦ふたりでやっている小体な、すっごく美味い店)、休業日が1日増え、訊いたら「予約宴会のお客が減って、実は夫(板さん)と私、店賃確保のために『牛丼の○○』でバイトしてるんですよ。」と気心知れた奥さんの耳打ち。
ひえ〜、厳しすぎます、底冷え不況!
焼き鳥の串が竹から使い回しのバーベキュー串になったら・・・・どうしましょう、困るわ私(トホホ笑)

コメント

_ 本人 ― 2009年10月16日 06:58

いやあ、すまぬ。友人から教えてもらい、よくよく調べたら、あれは「なんちゃってエコ」つまり「木材資源は使いませ〜ん」といってプラ箸で、割り箸分の経費を減らしている現象が半分(後はホントに不況)だそうな。
浮き世のことは、実際自分で体験していないと、空気が読めない物である・と反省。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック