アルマイトやかんのフタをつまむ2009年10月12日 10:30

私が米オバマ大統領のノーベル平和賞決定について1行だけしか書かなかったのはワケがある。「ノーベル賞くれる側の『勇みあし』じゃないか?」と。

考えて見りゃ、アメリカは今まだタリバーン相手にアフガニスタンで「戦争中」なんである。空爆だから当然民間人も死んでいるんである。それも軍と副大統領は増兵・減兵でケンカ中なんである。
バカブッシュJr. は劣化ウラン弾を使い、小児ガンの発生率は増えているし。

日本の岡田外相がアフガンに行ったが、インタビューに答える市民にゃ「日本には民間の生活を援助して欲しい。」と言われてて、とにかく無差別テロと空爆で困っちゃってるアフガニスタンの人々の「生活の安全」と「物資援助」を各国に呼びかけて、テロリスト・タリバーンの方が行動しにくい全体的な基盤という展開を作っちゃったあたりで、さて
「ではノーベル平和賞を・・・・」
と、後2年「110年待ち望んだ受賞者」としてあげた方がタイミングとしてはいいんじゃないか、「受賞?それはまだ早すぎる」と言ったポーランドのワレサさんの以外の、「世界の有名人みんなが『おめでとうと』しか言わない今」じゃ。

私はこう考える。オバマ氏はまだ演説しただけで、それまでの「京都議定書批准拒否」から画期的な「2009年4月5日・チェコのプラハ演説」で世界を「チェンジムードに持って行き、各国の援助を具体化して、『実際に足場を固めてみせてから』その「世界の希望」の方向性に対して受賞するべきではなかったのではないか?

緑茶は決してかんかんに沸騰しているヤカンから直接茶葉にお湯を注いではいけない。ポットに移し、片口でお湯を受け、急須でひととき間をおいて飲むのが一番美味しい。オバマ氏の渋った表情が(「本人も、重分厚い試験ドリルをを背負わせられて、これから全部100点をとり続けなければならない」という無責任側の無邪気な笑顔に、困惑しているみたいだし。

かんかんにお湯の沸いたアルマイトやかんの黒いつまみ、そのつまみを開けられた時の「あちッ!」が、最近のオバマさんの渋い顔に、私には見える。
これからの切り札も魔球もみんなコミで、いまもらっちゃってもなぁ。

「我々は108年待っていた」とノーベル委員会が言ってもさあ、「108」ったって「除夜の鐘」じゃないんだから、ホレ。

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