「すえっ子台風」2011年02月26日 10:35

ついに1巻目だけ手に入れた。(上下2巻)。
300円。
これ甘損では4.500円が相場である。
昭和51年の出版である。講談社フレンドコミックス。
作者のあべりつこさんは、当時としては驚異的に絵が上手い。内容もいい。
確かちばてつやプロの秘蔵っ子と聞いた記憶がある。
バスケット部を中心とした青春漫画なのだが、心の機微も表情や構図構成、キャラクターの動きも、ものすごく上手い。
この人が何で埋もれてしまったか分からない。
2巻目と、「でっかいちゃんと集まれ」を探すことが目下の目標である。
「双子で片方はアンドロイド」という設定の作品もあったと思うのだがタイトルを失念してしまった。
しかし、おもしろい漫画って、時を超えておもしろいなあ。

わき水2011年02月26日 11:16

ドッコイんちのわき水。
とてもおいしい。

つんつん2011年02月26日 22:12

かつて私は鉛筆を2百本使っていた。
一度原稿に入ると削っているヒマがないから。
まだ0.3のシャープペンは製図用で重くて、芯も硬い物しかなかった時代である。
細い線で描くので、OKはこのとんがり具合。


使い切り(右)と比べるとさほど差がないように見えるのだが、書き味はまるで違う。

もともと鉛筆削りを持っていなくて(兄貴は持っていたが)私の鉛筆は母が削り、後に自分で削るようになった。
こうなると自在に削れる方が機械で削るより書き心地が良い。

絵を描くのが好きで一度描き始めると止まらない私は、次第に手持ちの鉛筆の数を増やしていった。
最高で2百本。芯が丸くなっては換え、丸くなっては換え、私は描き続けた。
たまると、削る。精神を集中させ、一気に百本以上削り上げる。
短くなったのは鉛筆さやにくくりつけて、2センチくらいになるギリギリまで使った。
私は貧しくて、描くこと以外生きるすべがなかった。
やがて0.4ミリのシャープペンがでて、私は自分に会う文明の利器を手に入れた。
0.3ミリのシャープペンも羽のように軽くなり、Bの芯がでた。
鉛筆は私の手元を離れていった。
一心不乱に百本以上の鉛筆を削り上げる至福の時を失ったことに、仕事で忙しい私は気がつかなかった。

六角形の鉛筆は、私の指に一生消えないペンだこを遺した。

オマケはつんつんに刈り上げすぎたドッコイ