映画「新・メアリー・ポピンズ」2015年09月15日 19:22

ミュージカル映画『メリー・ポピンズ』、ロブ・マーシャル監督で再映画化

大丈夫か?

映画メリー・ポピンズは1964年に映画化されているが、これは当時のアニメと実写との合成、と言う意味では画期的だったが、正直言って失敗作だった。
何よりもディック・バン・ダイクがアメリカ人むき出しでひどい。
ジュリーアンドリュース(イギリス生まれの彼女は、イギリス人アメリカ人演じ分けられる希有な女優)はやはり本作ではなく翌年の「「サウンドオブミュージック」でオスカーを取るべきだったし、「新技術」にひっぱられて、肝心の「原作」パメラ・トラヴァースの1930年代に描いた世界がどこかへ飛んでしまっている。

映画版が出来たときディズニープロに呼ばれたトラヴァースは「とても良い出来ですわ、ディズニーさん。ただ私の意見をいくつか述べさせてもらうと…」といいさすと、ディズニーはさえぎって、「これで完成です。これを上映します。これは決定です、トラヴァースさん。」
と言ったそうだが、彼女の意見が採り上げられていたら、もっと品のいい、ブリティッシュ・スタイルの映画になっていたはずである。

今度の舞台は「20年後の大恐慌のイギリス」
イヤな予感がする。先日制作が決まった「新・若草物語」未来のフィラデルフィアを舞台に悪と戦う四姉妹が主人公だという、それもう「若草物語」じゃないから。

メアリー・ポピンズがマシンガンぶっ射さないよう、祈る私である。

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