志村けんさんが死んじゃったから2020年03月31日 00:21

今だから言うぞ。
武漢市の作家・方方さんの言葉だ。
「ひとつの国家が文明国であるかどうかの尺度は、高層ビルや車の多さ、強大な武器や軍隊や、科学技術の発達や派手な会議や絢爛な花火や、世界各地で豪遊する旅行客の数ではない。
唯一の尺度は、弱者にどう接するか、その態度だ」
(朝日新聞夕刊/2020/03/19)

志村さんは、孤独に罹患し、孤独に逝ってしまった。

荒井注さんが去った後、ドリフターズのレギュラーメンバー入りした志村さんには賛否両論いろいろあった。
しかし「ヒゲダンス」の曲を「これ、良いと思う」と持ち込んだのは彼自身で、音楽誌に「アルバム紹介」の評論コラムを連載し続けているほど、知る人ぞ知るインテリで努力家の人だった。

彼が去った「虚脱感」と「喪失感」を、私たちは
「好ましいタレントの死」
ではなく
「偉大なコメディアンの時代からの突然空白」
というショックと共に、思い出し続けなくてはならない。

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