メガネ屋パニック&花屋夫婦げんか顛末記・上の巻 ― 2020年03月12日 16:50
さて、処方箋を書いて貰ったので、駅前のメガネ屋へ行った。
こことは長い付き合いで、こんなに空いたなかでも若い男女スタッフがいる。女性はおじいちゃん客の
「こんな時期だから、『ハズキルーペ』ひとつ、いや老眼鏡を作り直すか…」
のご相談。
若手男スタッフが「どうぞ、本日はどのような?」
背中のディパックから処方箋取り出すと彼の目が変わった。
はは~ん「㎝」とか「㎜」が「糎」「粍」表記だからビビってるな。
まあ実習で学んだでしょ?
あなたはあなたの仕事をおやんなさい。
ドライブ用はいりません。今年免許更新だけど、もう車は運転しないわ。(杖ついてると呼び出されて、元ポリスマンのおじいちゃん達に「高齢ドライバーの当て逃げ事故に遭って左半身全部悪くなりました。障がい者申請はしていませんので『障がい者免許』ではありません」と最初から説明させられるのです。すごくうざったい!もうイイ!)
いつも通りのレンズで手元用2、出歩き1、サングラス1、以上。
でも今日はとりあえずは出歩き1,手元1。
「で、出来上がったのを目医者さんに持って行って、診て貰いますから」
「は…はい」
そこでダメが出たら即「無料作り直し」である。彼、顔が青い。
じゃ、レンズはそれでOK、フレーム見せてね。ついてきて説明してちょうだい。手元、ふぅむクラシカルスタイルの丸眼鏡にしましょう。これがいいかな…
「こちらは(ともっと高いの)」
「(鏡を見て)装飾がゴテゴテして下品だわ。いや」
次、出歩き用
「こちらなどが新素材でずり落ちにくく、よろしいかと」
あら、こんどは一番安いの出してきたよ。
「形はいいけどツルに遊び心がないわね。透かし模様の、ある?」
「はい、こちらとこちら…」
あ、これがいいわね、これでお願いします」
「はいかしこまりました。ではこちらへ、注文カルテを作成いたします」
で、カウンターへ戻る。
彼も必死である。それまで検査測定器から自動プリントアウトされてきたのを手書きで「糎」「粍」の世界に突入、
「0.0000…あっ!0.000…くっ!」
育て、育てよ。
隣のおじいちゃんはただならぬ様子に怖じ気づいたか
「…また来る…よ」
と帰ってしまった。ああ、女性スタッフ、ノルマの妨害になっちゃったわね、ごめん、でもこれもこの企業の、この町の支店の「商売」だから。
必死になって書き写した処方箋と、レンズ・フレームの精算。
「お金あるわよ、今全額払うわ」
「ありがとうございます。もうすぐ『スプリングセール』のハガキが届くと思いますが、今回10%割引させていただきます」
「あら、うれしいわねえ、ありがとう」
気の利く若い子って、おばちゃん好きよ。
本当に自分用財布(我が家はそれぞれ「自分用」と「おウチ用」と別システム)の万札が全部サヨウナラして、雑居ビル3階から私は地上に降りた。
さて、駅前の道はガラガラ…予備校と専門学校のエリアに入ると人がいるけれど、デパ地下の買い物もないし、どうしよう。ここは「旧警察署前通り」、花屋が建てた雑居ビル…花屋はもう閉じて…振り返る。開いていた。あ、ドッコイ氏に連れられて車で夜ばかり来るから、昼下がりに来るのは本当に久しぶりだから、やってるんだこの店地下1階。
階段に、あ、ローズマリーとパセリのポットがある。杖の反対は手ぶらだし、ちょうどいいや、買いましょう、とよいしょよいしょと階段を降りて自動ドアが開いたら…
ちょっと疲れたので「下の巻」に続く…
こことは長い付き合いで、こんなに空いたなかでも若い男女スタッフがいる。女性はおじいちゃん客の
「こんな時期だから、『ハズキルーペ』ひとつ、いや老眼鏡を作り直すか…」
のご相談。
若手男スタッフが「どうぞ、本日はどのような?」
背中のディパックから処方箋取り出すと彼の目が変わった。
はは~ん「㎝」とか「㎜」が「糎」「粍」表記だからビビってるな。
まあ実習で学んだでしょ?
あなたはあなたの仕事をおやんなさい。
ドライブ用はいりません。今年免許更新だけど、もう車は運転しないわ。(杖ついてると呼び出されて、元ポリスマンのおじいちゃん達に「高齢ドライバーの当て逃げ事故に遭って左半身全部悪くなりました。障がい者申請はしていませんので『障がい者免許』ではありません」と最初から説明させられるのです。すごくうざったい!もうイイ!)
いつも通りのレンズで手元用2、出歩き1、サングラス1、以上。
でも今日はとりあえずは出歩き1,手元1。
「で、出来上がったのを目医者さんに持って行って、診て貰いますから」
「は…はい」
そこでダメが出たら即「無料作り直し」である。彼、顔が青い。
じゃ、レンズはそれでOK、フレーム見せてね。ついてきて説明してちょうだい。手元、ふぅむクラシカルスタイルの丸眼鏡にしましょう。これがいいかな…
「こちらは(ともっと高いの)」
「(鏡を見て)装飾がゴテゴテして下品だわ。いや」
次、出歩き用
「こちらなどが新素材でずり落ちにくく、よろしいかと」
あら、こんどは一番安いの出してきたよ。
「形はいいけどツルに遊び心がないわね。透かし模様の、ある?」
「はい、こちらとこちら…」
あ、これがいいわね、これでお願いします」
「はいかしこまりました。ではこちらへ、注文カルテを作成いたします」
で、カウンターへ戻る。
彼も必死である。それまで検査測定器から自動プリントアウトされてきたのを手書きで「糎」「粍」の世界に突入、
「0.0000…あっ!0.000…くっ!」
育て、育てよ。
隣のおじいちゃんはただならぬ様子に怖じ気づいたか
「…また来る…よ」
と帰ってしまった。ああ、女性スタッフ、ノルマの妨害になっちゃったわね、ごめん、でもこれもこの企業の、この町の支店の「商売」だから。
必死になって書き写した処方箋と、レンズ・フレームの精算。
「お金あるわよ、今全額払うわ」
「ありがとうございます。もうすぐ『スプリングセール』のハガキが届くと思いますが、今回10%割引させていただきます」
「あら、うれしいわねえ、ありがとう」
気の利く若い子って、おばちゃん好きよ。
本当に自分用財布(我が家はそれぞれ「自分用」と「おウチ用」と別システム)の万札が全部サヨウナラして、雑居ビル3階から私は地上に降りた。
さて、駅前の道はガラガラ…予備校と専門学校のエリアに入ると人がいるけれど、デパ地下の買い物もないし、どうしよう。ここは「旧警察署前通り」、花屋が建てた雑居ビル…花屋はもう閉じて…振り返る。開いていた。あ、ドッコイ氏に連れられて車で夜ばかり来るから、昼下がりに来るのは本当に久しぶりだから、やってるんだこの店地下1階。
階段に、あ、ローズマリーとパセリのポットがある。杖の反対は手ぶらだし、ちょうどいいや、買いましょう、とよいしょよいしょと階段を降りて自動ドアが開いたら…
ちょっと疲れたので「下の巻」に続く…
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