外出するお義母さん2014年03月05日 21:32

 雪がどかどか降っている朝とはいえ、長野の病院の外来は予約済み、老人ホームから車椅子で連れて行かねばならぬ。
朝十時に車で迎えに行って、「今日は夕食までに帰ります」とあらかじめ伝えてあったお義母さんの外出。病院では複数かかっているのだが、「結石」は治ったとのことで、泌尿器科とはこれでさようなら、ホッとする。
 さて、お楽しみはその後。車椅子席があるとあらかじめ調べてあったおいしい蕎麦屋で、いつもの「老人ホームの集団食」とは違う、メニューから選べる食事。食後に半カップくらいのコーヒーを出してくれるところで、意外や意外、蕎麦とコーヒーって合うんだわ。
 最大のお楽しみはこれからで、以前行っていた美容室でシャンプー、トリートメント、カットにパーマ。
シャンプーひとつとっても「他人に丁寧にしてもらう」というのはうれしいことで、老人ホームでは「静かに!」を守って声ではなく唇の動きで話していたのだが、美容師さんと声を立てて笑う、その会話が楽しい。軽くメイクまでしてもらって、美人になってご帰還、ホームの職員さんの驚くことったら(笑)。
ルージュひとつで、髪型ひとつで、オンナゴコロは変るのだ。
自由に選べるメニューは、「給食」とは違う。
老人ホーム出入りの理髪師は、結局みんな職員扱いの楽な「老人ホームカット」にしてしまう。
自分で自分をチョイスできること、「老い」を生きてゆくのは難しいが、時には移動祝祭日のようなダイナミックな喜びが訪れることももあっていい。
 お義母さんの気分に合わせたかのように、夕方には雪も降りやんだ。