オリンピックを描く2012年07月26日 21:38

オリンピックのあと、昔は「朝日グラフ」「毎日グラフ」などといったグラビア誌(A3もあるの・グラビアだから薄いけれど)が「オリンピック記念号」を出して、主立ったスポーツのハイライトシーンを載せていた。
さて、私はでっかい古書店(BOOK OFFじゃないよ、もっと昔)で働いていて、午前中レジ担当になるとひたすらヒマだった。(午前中から古書店に来るのはよほどのヒマ人だ。)
で、学校で日本画を専攻していたので手が盛んに「描きたがり」、昔のオリンピックグラビアをレジカウンターの下に持ち込んで、毎日毎日、気がついたらほぼ1冊丸ごと模写しちゃっていたことがある。
結局そこの社長と(正確には社長夫人だな)ケンカ別れして飛び出したのであるが…だってお給料払ってくれないんだもん…今にして思えば模写したわら半紙ノートを置いて来ちゃったのが残念だった。
でも腕には「模写した余韻」が残っていて、スポーツによっていろんな筋肉が発達することや、フォームを制約されているスポーツ(ハンマー投げなど)、制約されないスポーツ(サッカーが一番かな)があるのだと知ることが出来た。
人間「1日に何かをどれだけやる」という目標を立てるのは簡単であるが、それを持続させるのは難しい。
「オソロシク」ヒマな(笑)レジ担当時間に、それが出来たのは本当に貴重な体験だった。
ちなみに、モノゴコロついてからずっと「毎日描く」のがアタリマエで、
「あー、今日は何にも描かなかったなー。」
と初めて思ったのは、都心での打ち合わせ3本掛け持ちした28歳の末である。(そのとき、「真剣な打ち合わせを3本掛け持ちすると、コーヒーはものすごく胃に悪い」とも悟った・笑)
まるで神様に「そう創られているように」、私は描き続けたし、描くことは純粋な喜びだった。
利き腕を壊してしまったのは一生の悔いである。

コメント

_ とんまるき ― 2012年07月29日 02:00

拝読してこちらのブログに辿り着けたご縁を、一層不思議に感じました。私事で申し訳ないですが、私は物心ついてから 描く という行為を楽しんだことがありません。
幼稚園に入園した頃からあやしく 卒園時に布アルバムにカラーマジックでイラストを描く作業に四苦八苦したことがきおくにあります。
中学に入学し 真面目に授業を受け課題を提出していたのに 美術の成績は なんとか1。
担任が驚いていました。

描く という行為について 私にはもしかして足りないものがあるのかもしれません。
いわゆる描くという行為を こんなに日常で楽しみに重ねて重ねていらした方が書かれたこの文章を読むことが出来て、少しだけ 描く が頭の中で解決した気がする。

私が 好きな本を読む時に放出される喜びな感じが、描く時に放出されるのかなあ? とか いやもっと日常的な営みかな〜 とか想像しています。

またもや興味深い文章でした。
面白かったです。ありがとうございました。

_ 抜刀質店 ― 2012年07月29日 14:30

とんまるきさん、私は逆に「離読症」です。
飛び石であらわれる一時期を除いて、ほとんど小説というモノが読めません。
エッセイは平気なんですけれどね。
最近はマンガも怪しくなってきました。
「少なくとも書けるウチに書いておこう」というキモチでこのブログをやっております(笑)。
今は「書くこと」が「描くこと」の代わり状態です。
いつか「書くこと」も出来なくなるかもしれません。
まあ、日本人ほど「読むこと・書くことの好きな民族はいない」そうですから。
昔、友人がアメリカへホームステイしたとき
「本棚にはバイブルとお料理の本しかなかった。」
と驚いておりました。
地下鉄の座席でOLさんが「森有正の哲学書(文庫)」を読んでいる光景にでっくわすなんて、たしかに日本ぐらいでしょうね(笑)。

_ (未記入) ― 2012年07月30日 00:11

抜刀質店様の筆力は、乱読とはいえかなり読むことについてはオタクの私の中で最高のランクなのです。おこがましくてすみません。ですから難読と書くということは関係ない、書くというのはまったく自分の資質なのでしょう。
今までは、読んできた文章から盗み盗みして自分の文章が出来ていくのかなー なんて感じておりました。
そして、できるなら、このブログずっと拝読したいです。

小説は好きですが、外国人の名前が出てくるものは多数になると駄目です。
例外として、風と共に去りぬ など映画の印象が強いものや、韓国人や中国人の名前は覚えられます(笑)
ハリーポッターはまったく駄目です。

お互いに好きなことが出来なくなったら、話が通じていなくても話続けるわたくしの老母とその友人のように、机にお茶を置いてお電話でもしませんか?

わたくしたいへん僭越ながら、お姉さまを老後のお楽しみの道連れにスカウトさせていただきたいのですが失礼だったらお許しください。

_ 抜刀質店 ― 2012年08月04日 02:39

「名無しの権兵衛さん」へ
あら、ちょと呼び方古いかしら、でもとにかくお名前の記載がないので権兵衛さんへ。

> 老後のお楽しみの道連れにスカウトさせていただきたい

リクエストありがとうございます(笑)。
最近ますます難聴が進んでおりますので「電話友達」は無理かも知れませんが、メール友だちにはなれると思いますよ。
私も55歳年の離れた養母とそのパートナー(53歳年上)がおりましたので、お年を召されたお母様のこと、よくわかります。
話すこと、書くことはとても楽しいことですから。
幼い頃の「鯛」にまつわる思い出話を、1日に12回聞いたのが最高記録(笑)ですが、自分の感じた喜びをだれかと分かち合いたい、というのは生きる上での本能なのでしょう。
いつまで続けられるかわからないブログですが(なにしろ私はパソコン音痴で、夫ドッコイ氏がいなければ「メカやソフト」の進化についていけないのです!)読んでくれる方がいて下さるのはとても励みになります。
可能な限り書き続けますので、よろしくおつきあいくださいね。

「老後のメル友」さまへ。

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