養命酒のお年頃2012年01月07日 21:24

私が最後の世代だと思うのだが、年配の方には「『満』何歳です。」というように躾けられた。
そうすると相手は「ああ、数えで何歳ね。」と納得していた。
昔は生まれた時が0歳児ではなく1歳だったのである。
日本画家の養母は安田靫彦先生の門下生だったが、姉弟子の
「小倉遊亀さんとは一回り違う」
と言うので、
「あら十違い?」
と聞いたら
「干支で一巡りよ。」
との答え。新聞やテレビで<30代・40代・50代>とスライスされているので、私の感覚では一回りは十年の間隔だった。

最近流れている「薬用養命酒」のテレビCMで「女性は7の倍数、男性は8の倍数の年齢に飲むと良いでしょう。」って。
「満」なのか「数え」なのかもわからないし、平均人生が女性の方が長いのに、男性は8の倍数で数が少ないって、ちょっとずるい。
ちなみに養命酒の本家、長野県の伊那郡に暮らす友人は
「スーパーで奈良漬けと一緒に『瓜の用命酢漬け』も売っています。」
とのこと。
さすが地元である。

これは私の通っていた女子校の豪傑伝説なのだが、修学旅行の夜消灯の後、ひとりが
「私、お父さんのサイドボードから1本くすねてきちゃったの。」
「えー、何、ナニッ!?ウィスキー?ブランディー?」(全員暗い部屋の中で)
「『養命酒』!」
「バカーーーーーーーッ!!」
というのがある。(笑)

とはいえわたくし満49歳(7×7)なのだが、体調はやや低迷気味なので、試してみようかしら、養命酒。

50歳を半年後に控え、私がしみじみ思うのは「人生は会話の積み重ね」だということだ。
どんな辛口の内容でもイントロは柔らかく、〆は明るく発展的にまとめるように努めている。
そして必要なのは、行動力、フットワークの素早さと、相手が何を必要としているかを、親身になって瞬時に考えられるバリエーションの「すその」の広さ…
でも、まだまだなんだよなあ、私…
母の話術と行動力には負けるわ、完敗である。32歳違うから、ではなく、それまで繋げてきた人間関係の数と質、人生経験が圧倒的に母の勝ち。かないっこない。

養命酒飲んでがんばってみようかしら(笑)値段はおいくら位なのかしら。
これからドラッグストアに行ってみよう。