サトウ八チロー先生2011年01月28日 22:37

しかし早熟な子供だったな、私は。

サトウ先生最晩年の孫弟子だった。
教わったのは6~12才。(進学して終わった)
作詩法は教わったけれど、作詞法を教わらなかったのが唯一の後悔である。
もっとも「曲先」の現代では(昔は「詞先」が多かった)役に立たんが。

NHKで毎週「あなたのメロディー」だったか「シャープさんフラットさん」だか、素人の作詞作曲番組があった時代である。
(「のど自慢」だけ残った。これまた昔は自作の曲を歌う人がいた。)

パソコンの発達と音楽教育の普及で、作詞作曲は望めば手近なものになった。
楽譜を読める若者のなんと多いこと!
私の時代は「オルガン教室かピアノ教室かエレクトーン教室か(金持ち順)の時代」で、「詩」はタダだったけれど「絵」を習っていたので「2つも習い事をするのは贅沢だ」と子供心に思って「オルガンを習いたい。」とは言い出せなかった。(今にして思えば言っときゃよかった・笑)

結局スラムに住む私は「楽譜の読み方」を習わないで小学校を卒業し、中学に行ったらありゃま、みんな「ピアノかバイオリンは習っていて当たり前のお嬢様学校」だったのでその深い谷間を越えられず。
音楽の授業は、一回目は「口パク」でやりすごし覚え、二回目から声を出して歌って、ペーパーテストは鉛筆転がしてやりすごし(いつも最低点)。
読譜なんてどこの世界の冷やし中華じゃ~で教育期間を終えた。

ワガママを言ってオルガンを習い、(ということはオルガンを買えってことよね)作詞法も習っときゃよかったと思ったのは大人になってからであった。
好きな詞に好きなメロディーをのせるということはなんと豊かなことだろう。

ところで作詞に関しては私は「童謡」はともかく岩谷時子さんのファンで、作曲に関しては中村八大さんのファンである。両方と言われたら中島みゆきさんをとるね。
孫弟子はこんな遠くに来ちゃいました。
サトウ先生、すみません(笑)。
私の好きな笠置シヅ子の「ホームラン・ブギ」を作詞してくれたのに。