「ピンクパンサー3」2010年12月20日 09:38

を観た。ブレイク・エドワーズ監督である。
で、オープニングアニメが(というか途中なのだが)過去のハリウッド名作映画をピンクパンサーが演じる、という趣向で。
しっかり入ってました、ジュリー・アンドリュース(奥さん)の「サウンドオブミュージック」、名場面「スタスタ・クルリ」(笑)。
まーな、夫がエドワーズ監督なら、ジュリーも笑って許すよな。
「サウンドオブミュージック」は、もう画面見てなくても、音聞いているだけでどこのシーンか分かる私です(笑)。
そこまで好きか。はい。

なつかしいパンいろいろ2010年12月20日 21:14

林芙美子の巴里の小遣い帳を読んでいたら「みかづきパン2ッ、1・25F」という記述があって、ああ、と思い出した。
兄の取っていた学研の「科学と学習」に毎月小冊子がついてきて、それはコタンの口笛だったりシートン動物記だったりしたのだが、一度ロダンの伝記がついてきたことがあった。
生涯の妻となるのローズとの出会いで(24歳の時)、
「僕のモデルになってくれたら三日月パンを食べさせてあげるよ。」
というものであった。ローズは貧しい裁縫職人だから快諾した。で。ポーズを取ってロダンの前に立つのだが。
気絶するまで同じ姿勢。
(で、翌年には男の子が生まれる出来ちゃった結婚。)
「そこまで美味しいのか三日月パンは」と思った小学校1年の私は、まだクロワッサンの存在を知らなかった。
まだ食パン、コッペパン、あんパン。
メロンパンやホーン型に焼いたパンの中にチョコレートスプレッドの入っているチョココロネは特別。
一番贅沢なのはバターたっぷりのほの甘い生地を蛇が渦を巻いた形に焼きあげた、その名もずばり「スネークパン」だった。
南関東では、青山の「ドンク」のような老舗を除いては、パイ生地のパンをチェーン展開で売り始めたのは私が小3~4の頃、「Pasco」と「神戸屋」だったと思う。
1973年に「1ドル=360円」でなくなってから、それまで一部の外国食料品店でしか手に入らなかったモノがドッとやってきた。
ラズベリーのジャムやカミツレのお茶。バターたっぷりのパン。
一方で、シベリア(カステラのような生地にあんこを挟んだ三角パン)や甘食、玉子パン、きなこパンなどが消えていった。
プレーンなコッペパンさえ一時は消えた。(除く菓子パン・焼きそばパン)
犬丸りんさんの名作「おいしいパン屋と息子達」に届くまで、私は20余年待たなければならなかった。
「みかづきパン2ッ」、林芙美子は「巴里のパンはとてもうまい」と書いている。