「ヨコハマかけおちお嬢さん」2010年07月25日 01:59

彼女は横浜の高級住宅街山手の丘に住む社長令嬢だった。
といって、気取りはみじんもなく、いたって気さくな明るい性格で、背が高く美しいアルトの持ち主で、聖歌隊のスターだった。
音大進学希望だったので、世界史のクラスで一緒になり(1学年150人中たった5人)、私と仲良くなった。

長じて彼女は恋愛をした。相手は当時登場し始めた「コンピュータ関連の1人社長」さん(35位までに、人脈と自分より頭の切れる若手を養成しておかないと続かない)で、お父さんは大反対、
「横浜の土を踏んで結婚はさせん!」。
彼女は、(こういったところがハマっ子なのだが)
「では水の上で結婚式をあげます。」
と、横浜港の氷川丸で船上結婚式をあげて、友人一同の喝采を浴びつつ東京の下町にかけおちした。天晴れである。

めでたく子供もふたり授かり、夫の仕事も順調、お父さんのお怒りも解け、今は横浜に戻って暮らしている。

宝塚の天海祐希のファンで、私がポソッと
「安蘭けい、いいよね」と言ったら、雑誌「歌劇」「グラフ」などの切り抜きを大きな封筒いっぱい送ってくれた。

今日は横浜港にポルトガルの帆船が来ているというので、久々にドッコイと横浜へ行こうと思っていたら、さっき会社から「仕事(無給の休日出勤である)が終わらないので会社に泊まります。」と電話があり、あー残念。
ふっとあの天晴れな「かけおちお嬢さん」のことを思い出した次第である。
ドッコイはお疲れさま、帆船は残念だが、ネタいっこもうけた私(笑)。