スタスタ・クルリと一回転2010年06月18日 15:48

映画「サウンドオブミュージック」。
なんとDVDで3枚持っている。

最初ふつうのを買った。
そしたらスペシャル版が出ているというので買った。
撮影当時のシャーミアン・カー(長女リーズル役)の「ザルツブルグ案内映画」など盛りだくさんであった。
次に「40周年スペシャル」が出ているので買った。
ジュリーの映画紹介、子役たちの座談会やトラップ大佐役のクリストファー・プラマーのインタビュー(当時何と25才!シャーミアンが16才の役だが実際は21才で、親子なのにじつは4年違いである)などてんこ盛りで、楽しかった。

まったくもってこの映画は日本人の感性にぴたっとくるのである。
「動物と子役には勝てない」というジンクスがあるが、ジュリー・アンドリュースは7人(!)の子役がいながらちゃんとヒロインである。

子役の数で言うと「王さまと私」のほうが多いかもしれないが、こちらは最初っから大人役に焦点を当てているし、頭ツルツルで「十時十分マユゲ」のユル・ブリンナーの押し出し(笑)に勝てる役者はそうはいないしな。
(追・マユゲはアナログ時計の角度でご確認下さい。日本人の場合、高橋英樹など。)

しかし、オープニングでアルプスの険しい山々から始まって、飛行カメラで高原にいるジュリーにぎりぎりまで近づく、そこでスタスタ歩いてきた彼女は両手を広げてクルリとターンする、この「スタスタ・クルリ」がもうすでに映画の成功を約束している。
実際には彼女はヘリがぎりぎり近づくたびに、猛風でバッタリ倒れていたそうだが。
想像すると楽しいシーンだが、演じる方は命がけである。

映画「天使にラブソングを…」の1を観て、
「ウーピー・ゴールドバーグは上手いなあ。」
なんて思っていたのだが、この映画に(「part 2」にも)出ている見習い修道女役の女優さんウェンディ・マッケナ、役名「メアリー・ロバート」、やせっぽちで小柄で、赤い前髪の彼女が良い。小柄で引っ込み思案なのだが、いざとなるとパワフルな歌声でソロを勤める。
ふとっちょの陽気なソプラノ担当修道女役名メアリー・パトリック(キャシー・ナジミー)もとても良いのだが、私は「見習い修道女」というものに、もうこれはフェチではないかと思うほどに「愛」を感じるのだ。
ああ、これも「サウンド・オブ・ミュージック」の、おかげである。
当時の観客動員数1位の「風と共に去りぬ」を抜いて26年ぶりに世界1記録を更新した。
世界初の大スケール・ミュージカル映画。なにしろザルツブルグという街をまるごと全部とアルプスとハリウッドで総当たり、とにかくでっかいのだ。

あの「スタスタ・クルリと1回転」、あれがなければ、この映画のオープニングは失敗してしまう。ロバート・ワイズ監督えらい!
ジュリー・アンドリュースえらい!!

しかし14の時観て以来34年間ずっとファンやってる私もそーとーエライヤッチャ(笑)。

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