石井桃子さん2010年04月14日 10:24

先週末はギリチョンだ!というので世田谷文学館の「石井桃子展」に行ってきた。
(こういうときドッコイは頼りになる相棒である。)
残念ながら図録は売り切れだったのだが、本当に楽しいひとときだった。

一昨年は「石井さん100才」、「リンドグレーン生誕100年」と重なって、岩波書店は忙しかったようだ。銀座の書店で児童書の特設コーナーを見た。

昨年4月に101才で亡くなられている。

生涯「児童の読書」に関わられた方で、三国同盟の敵国にもかかわらず1942-3年にイギリスの「クマのプーさん」「プー横丁に建った家」を翻訳し、出版している。
ピーターラビットも、ミッフイ(私たちの頃は「うさこちゃん」と言った)も、「ちいさいおうち」も、「たのしい川べ」も、彼女がいなければならなかったし、そうだ、「ドリトル先生」を井伏鱒二が飜訳したのも彼女のおかげだ。
90才で「プーさん」の原作者ミルンの伝記を飜訳し、「ノンちゃん雲にのる」や晩年の「幻の朱い実」の作家でもあった。
「地域児童図書館・かつら文庫」も運営された。
とても優しいお人柄、そして「ほっこりした」執筆や交流の日々が感じられる品々。

小規模だが見応えのあるイベントだった。

喫茶コーナーで特別メニュー「桃子先生好みのティーセット」をいただいた。
山種美術館、サントリー美術館といい、川崎市民ミュージアムといい、最近はこういうところも
「回った、見た、図録買った、ハイおしまい」
ではなくなってきて、週末が楽しみである。

再来週は府中美術館の「歌川国芳展」に行く予定。
こ〜れ〜が〜また「猫好きの愉快なおじさん」なんだな(笑)。

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