奈良旅行記その1「ラストチャンス!」2009年12月10日 01:36

20〜30代初めまでは、よく母とふたり、奈良に年に一度の「正倉院展」を観に行ったもんである。
朝一番の新幹線に乗って、午前中に院展を観て、それから先は年ごとに、興福寺(八部衆と天灯鬼・竜灯鬼がお気に入り)、東大寺の大仏、秋篠寺、万葉植物園などに行って、夕方には帰る、という日帰り旅行である。足代は母が、お昼は私が春日ホテルでランチを、と、なんとなく決まっていた。
他に、私は「奈良団扇」(しなりが良くて軽い)」や「くずそうめん」晩ごはん用に「柿の葉寿司」酒のつまみに「柚巻き柿」、それに故・向田邦子が好んだ「吉野拾遺」という上等の葛湯などをお土産に買っていた。今はもう作り手が居なくなってしまったものも多い。

11月に「ふたり泊まりで奈良へ行ったら?」と勧めてくれたのはドッコイである。その旅費の出所は元公務員だった兄の「勤続何十年」だかでもらった旅行券である。ありがたや。

最初東京の上野で展示された「八部衆」(阿修羅像があまりに有名)は、博多へ行き、奈良に帰ってきた11月、ちょうど金堂が修復中なので仮金堂で、「本来はこんなふうに並べます」の配置で展示されていたので、「宝物館(ガラス越し)」に戻ってしまう前のラストチャンス!だったのだ。

初日昼間はもう十重二十重!「チケット買うのに2時間、拝観するのに4時間と聞いて中止。東大寺の、一の門の仁王像を(二の門より好き)じっくり楽しんで、
ふだんお世話になっている方々へのお土産の発送手配して、(つまり本人達より先に先方に着いちゃうワケね・笑)ホテルへ。

ふたりとも生まれて初めて「懐石料理」とゆーものを食べる。あまりの美味と凝った造りに「なんかいろいろすいませんね〜」と小市民ゆえ内心てれつつ・あやまりつつ、感動して食べる。母は病院以外のベッドに寝るのは初めて。私は明日の6時起きなんて退院以来。ふだんはドッコイの朝ご飯とお弁当作りに、朝5時半まで仮眠はとるけど、夜型なんだわさ。
さあ!そんな母娘、明日こそ興福寺へ一番乗りなるか!?

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