3冊目のリディア・デイヴイスと胎児2009年07月14日 20:50

3冊目のリディア・デイヴイスは、さすがにアマゾンで買った。定価2000円近いものだから。1冊目は積ん読してたら買ったことを忘れて、新しく買った2冊目は、最初のが出てきたので友人にプレゼントして、でもまた本の山の中に1冊目が紛れてしまって、(ややこしいな)とにかく早急に読みたいのでアマゾンで中古を買ったのだ。リディア・デイヴイスの良いところは、51の短編集なのでどこからでも読めることと、すぐに忘れられる、また新しい気持ちで読み返せるところである。
短編を書いていたころの村上春樹に似ている。

と、いうわけで私は静かにリディア・デイヴイスを読んでいたのだが、途中にエコー写真が1枚入はさまっていた。私が胆石を患っていたころさんざんお世話になったような、でも画像が違う。3ヶ月位の胎児だ。

ドッコイと私には子供がいない。医学的に無理だと気づいたときはもう後の祭り、ふたりともやっかいな病を抱え込んで、養子も里子も無理だった。
どちらも一人っ子(私には兄が居るがゲイである)なので、ふたつの家系が消えることになる。
「跡取りを授からなかった嫁」に、それでも義父も義母もよくしてくれるのだが、みんな淋しい気持ちは変わらない。

エコー写真を、一度は捨て読書に集中しようとしたが、思い直して本の間に挟み、私は今、胎児とふたりでリデイア・ディヴイスを読んでいる。