「大阪ハムレット」2009年04月29日 02:25

観たい「おくり人」の上映館を調べてみたら、なんと「大阪ハムレット」と2本立て。しかもキャパの小さい飯田橋の映画館であった。ゴールデンウィークは混むぞ〜、くわばらくわばら。少しずらして行こう。

「大阪ハムレット」これは「少年アシベ」の森下裕美さんのマンガである。手塚治虫文化賞と文化庁メディア芸術祭ダブルどりしている。
まあ、とにかく1巻目を読んでごらんなさいな。すっごくおもしろいです。

いいかげんに2009年04月29日 10:32

大人になりませんかね、私の精神構造。
・・・とグチってもどうしようもないので、今日もタリラリラ〜ン♪と生きている。
幼なじみのお母さんは同じ団地で1人暮らししているのだが、転んだのがきっかけで「半寝たきり」になってしまい、近々息子の実家に引き取られるそうだ。
40年来のつきあいなだけに、さみしい。
身近に、知り合いがまたいなくなる。
私は、失うために生きているのか。
そんなこと、ただの言いがかりに過ぎないと分かっていても、失うのはつらい。

見る夢はみんな砂漠のように不毛で、廃墟のように悲しい。
夢ですらいい目にはあえないらしい。
時の一片がぺらりと、放っておきっぱなしのパンのようにかちびって、
カラカラ乾いた音をたてる。
人の気配はなく、置き去りにされた鳥や獣たちが悲しい目をしてたたずんでいる。
そんな夢ばかりだ。
そんななかで絵を描いている。
そう、夢の中でも私は絵ばかり描いている。

1枚として気に入った出来のものはない。
みんなどこかゆがんでいるか足りないばかりで、ああ、夢の中でも満足のいくものはない。
いっそ描かなければ楽なのにと思っても、右手にはスケッチブックが、左手には必ずペンが握られているのである。
夢の中ですらこの両手は金銀財宝を掴めないらしい。

目覚めれば半ば過酷で半ば自堕落な現実が待っている。
中途半端な逡巡の内に夢は終わり、私は夫に声をかけるのだ。
「朝ですよ、あなた、トースト召し上がる?」