美術館のマミィズ・デイ2014年02月14日 01:30

雪が降る前に東京都立美術館の「世紀の日本画・再興日本美術院の1世紀」を観に行ってきた。同じ考えなのだろう、年配のお客で賑わっていた。
わ~、安田靫彦先生の「飛鳥の春の額田王」と「風神雷神」を一緒に見れちゃって、夢のようだわ。養母亡き後「安田靫彦展」といったら水戸で1回あっただけで、「額田の…」は割と見るのだが「風神雷神」は久しぶり。いいなあ、上半身裸の少年「風神雷神」には勢いがあって、興福寺の八部衆のような美しさである。
 しかし、こーゆーの、週に1回くらいお子様お預かりで主婦や夫婦に心ゆくまで観てもらえる制度ってナイのかな。逆に親子連れでのびのび観られるのも。
私の記憶がうんと昔の木造の都美館なのは養母とそのパートナーが日本画家だったからだけれど、美しい空間や静謐な雰囲気はしっかり残っていて、それはそれでよかったと思う。
派手で賑やかな遊園地だけが子供の心のゆりかごになるのではない。
インタビューで、今の中高生が「いらない」と感じる授業のトップが50%「美術」、次点が「音楽」だと知ったときは悲しかった。
無くても確かに生きていける、でも大切な精神の軸である。
時空の安全を確保して子供をゆだね、あるいは子供と一緒に心のおやつを食べること。
お母さんにだっておやつは必要なのだ。

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