バタリ2012年05月03日 01:23

ふとんも敷かず畳の上に気絶していた。ひさびさに本格的水彩画を描いていたら、ものすごく疲れた。指が自由に動いた頃とは集中力が違う。集中しすぎ。
で、五時に起きちゃった自分って、どーよ。気がつけばドッコイ氏も芳子さんも起きていて、異様に早起きグッモーニン!

お引っ越し日記その六2012年05月04日 16:15

気がついたら先月の半ばから、母・芳子さんちにイソーローしてもう三週間である。
やっと眠るスペースは確保したものの、本棚がなんとかあと2本カラ、しかし本自体は古本屋に行っては断られ、泣く泣く処分しつつ、まだあと何十箱。
そのうえ芳子さんちに子供の頃の「ドリトル先生」やら「アーサーランサム」やら、てんこ盛り状態であるので、非常に厳しい状態。
こうなったら、トランクルームからドッコイ氏に移すコンテナ倉庫に置かせてもらうしかないか。
老眼で細かい字が苦手になってしまったので、単行本と文庫本になったのと、どちらをとるかと言われたら単行本の方だからである。
特に2000年頃以前のものは、文庫本は中性紙でなくモノによってはボロボロで、活字の書体も悪く、読めない。
本と共に暮らすには、かなりの覚悟が必要である、とお若い方にアドバイスして、さて、まだまだ積上げられているダンボール箱と格闘を再開するか。

ローマのこどもの日2012年05月05日 13:26

貧乏旅行でオフシーズンの1月にローマに行った。
寒い寒い、太陽は遅くに登りトットと沈んでしまう。しかも連日曇りである。

私にとってローマは「空がどんより低く、寒く、フランス語が通用しない街である(これとカタコトの英語しか話せない。フランス語もカタコトですが・笑)
ただ、確か8日だったと思うが「三人の博士がイエスキリストに貢ぎ物を持って来た日」だそうでクリスマスの最終日、細長いトリノ広場で「おもちゃ市」が立っていた。
その日がイタリアでは「こどもの日」だったんである。

もう暮れてきてそろそろおしまいらしく市場にはひとけもほとんどなかったが、道行く親子連れなど、子供たちが「はらぺこあおむし」のぬいぐるみやプラスチックの機関銃を持って、嬉しそうにはしゃいでいた。

露店ではただ一軒、「ファミコン」のソフトを売る店が一番端にあるだけで、閑古鳥が啼いていた頃の話である。
マリオブラザーズのソフトがあった。
その後「世界中の子供たちから貴重な時を何十億時間も奪い取ったピーチ姫」には今の私は文句を言いたいぞ(笑)。
何度さらわれりゃ気がすむんだ、アホめ。(笑)

駅前には大きめな「キリスト誕生」の人形たちがセットしてあって(羊も牛も馬もいたぞ)日毎に少しずつ登場人物を替え、厩の上の流れ星が毎日少しずつ進んでいく、それを取り巻く鎖を繋ぐステンレスのポールが口をちょっと切った貯金箱みたいになっていて、道行く人達はポケットから小銭を入れていく、という、とても気の利いた造りになっていた。
景気はどん底で、移民であふれかえり、治安は最悪、ロマ族の子供たちのかっぱらいが横行していたが、宿でみるお笑い番組などは言葉が分らないのにとても面白く、
「ああ、『ローマの休日』の国だなー。この国は何があっても大丈夫だわ」と思った記憶がある。
つい昨日見たイメージの、あのときトリノ広場の「おもちゃ市」の帰り、買ってもらったおもちゃを大切そうに胸に抱きしめて笑顔で歩いていた子供たちが、今のイタリアを動かしている。

光陰矢のごとし。

お引っ越し日記その七2012年05月06日 16:46

天気予報はみごとに当たって「午後から雷雨、所によっては雹(ひょう)」というとんでもない空模様の中、なんとか芳子さんのウチのイソーロー生活は終わりました。
長かったなー、3週間もいたんだ~。
普通、こんな変則的な引っ越しはしませんよね、いくらなんでも(笑)。
元がゴチャゴチャな上に引っ越しする当人たちが「ものぐさ」、たまたま悪い引っ越しチームに当たってしまい荷物の置き場所が分らない大混乱の迷宮、そのうえ「実家が近かった」という、アンラッキーとラッキーの「冒険のような引っ越し」でした。
さて、というわけで11月に契約して住むのに足かけ7ヶ月、ドッコイ氏の物騒な海外出張を挟んで(元いた家の家賃カラ払いが無念じゃわい)我が家の不動産関係はカタがついたのでした。
どうしよう、このダンボール箱の山、ほとんどが本!
明治時代の「帝国婦女用文例(お手紙の書き方)」なんかもありますのよ。
ちょっとした古書店が出来そうじゃわい(笑)。

お引っ越し日記その後2012年05月07日 23:04

「祭りの後症候群」とでもいうのだろうか、大騒ぎの引っ越しで3週間も「3人家族」していたのが、朝になってドッコイ氏が出勤してしまえば新居に一人である。
ポツーンというような感じで、掃除機をかけてみても、荷物をちょいと解いてみても、明日のお弁当の献立を考えて買い物に行っても、鬱がもわもわと湧いてくる。
結局夕方芳子さんちへ電話して
「鬱がひどいから、今夜は行けません。」
と伝えたら、1時間後、晩のおかずをもって来ちゃった、芳子さんが。
「やっぱり一人では気が抜ける。」
とのことで、おかずの取り替えっこをして、「明日は行くね。」と約束。
笠置シヅ子の「ジャングル・ブギ」なんか聴きつつ、明日使う生まれて初めての「全自動洗濯機」なるものの使用説明書を読む。
作業は楽なのだが、マニュアルは結構あって、焦りながら「畳水練」なのだ。
えーと、柔軟剤はどこで入れればよかたんだっけ。(笑)

半世紀2012年05月09日 22:02

ドッコイ氏が今日50歳になった。
ということは、4日後に私も50である。
これからは映画館の「夫婦割引」もJRの「大人の休日倶楽部」もOKである。
「人生7掛け論」じゃないが、子供の頃に抱いていた「50歳」とは手応えがまったく違う。
おまけに私は養母の介護やら・鬱病やら・脳炎やら・事故で頭打って記憶喪失1年やら、なんやらかんやらかしていて、「生きた手応え」が十年くらい欠落しているので、自分で考えるとまだ「30代」の実感である。
もちろん、携帯でメール送れないし、近頃のお若い方がお使いになる文庫版サイズのパソコンのよーなものを使えたりはしないけどね。
(すまんな、絵描きなんで親指がヤワなんだ・笑)
「半世紀生きる」というのは言葉にすると重いが、振り返ってみれば「いろいろ楽しいエピソードの積み重ね」である。
人間の脳は「辛い記憶」を忘れたり薄めたりして、その分、「楽しい・面白いエピソードをふくらませる」自浄力がある。(正式な医学用語で何と言うかは失念してしまったが)
あと4日で私は「半世紀生きるって楽しいなー♪」と実感するのだろう。
そして82年生きた母・芳子さんと、夕食の後にまた「女学生の頃のおてんば話」などするのだろう。
体験は濃縮されて経験となり輝く。
「アンチエイジング」なんていうけれど、生きて日々を積み重ねていくことは、とにかく楽しい。

さて、誕生日当日は2012年05月14日 09:26

母の日が半世紀目の誕生日で、ほんでもって全戸一斉草刈りの日で、途中で心臓発作おこして、とりあえず救急車クラスではなかったので家に帰って寝込んで、結局「産んでくれてありがとう」を母に伝えられずに過ごした1日
あー。
ドッコイ氏がケーキ代わりに買って来てくれたわらび餅と抹茶で、夜にハッピーバースデー♪

スッテンコロリン2012年05月14日 23:42

あーあ、やっちゃったよ。
1日がかりの通院の日。いつもは母が付き添ってくれるのだが用事があって、今日はひとり。
で、良く晴れた日なので帽子を被り、クリニックで処方箋をもらって御近所の薬局へ向かう途中。強い風が私の帽子を後ろに攫(さら)った。
片手に杖、片手に処方箋である。
「あ」
と思ったときには、後ろに体が倒れていく最中だった。
「とにかく頭だけはガードしなければッ!」と必死でお尻から着地して、昼下がりの歩道にばったり大の字。
こんなみごとな転び方、白昼堂々しちゃうから、付き添いが必要だし、杖も持っているのだが、今日はうかつだった。
幸い頭は無事で、向こうから来たサラリーマン風の方に
「だ、大丈夫ですか!?」とかけ寄られた位だから、たぶん傍目から見てもみごとな転びっぷりだったのだろう。
幸い背負ったデイパックとお尻がクッションになって痛くはなかったのだが、柔道で言うならば「背負い投げをくらったような」、きょう日みごとな「大の字」だった。
声を掛けてくれた方は紳士で、飛んだ帽子を拾ってくれた、が……

あー、恥ずかしッ!!(笑)

とにかくとんでもない所でずっこけるから杖を手放せないのである。
引っ越ししたばかりの新居も、それが怖くてしばらくは室内でも杖を突いていて、やっと馴れてスタスタ歩けるようになったのだが。
(どっちに体勢を崩しても手の突きどころが分るようになった。)
そもそも私の本来の歩き方は早くて大またなんであるが。
とんでもないところで、気を抜くとすぐ派手にスッテンコロリンしちゃう。
なんだか自分自身の「来し方行く末」を見ているようで、恥じらいは勝手に倍増するのである(笑)。

お約束の〆2012年05月19日 15:32

引っ越しの情報を管理事務所で聞いたのか、お巡りさんが「巡回連絡カード」を持って来た。
記入して渡すと
「オレオレ詐欺に用心してくださいねー。」
と。やっぱり昨今、〆のお約束セリフでしょう、うんうん。

しかし「大酒喰らってからの〆のラーメン」はお約束だが不健康。

ねずみ男2012年05月19日 23:26

ジャガ芋の「芽かき」をしていたら親指の爪を痛めてしまった。
のでガードすべくバンドエイドを貼ったのだけれど…

目とヒゲと歯を描いたら「ねずみ男」だー。