銭湯雑感2012年01月11日 06:24

(たまには「です・ます」調で)
東京も、郊外ともなるとやはりスーパー銭湯が幅をきかせていますが、土地柄でしょうか「箱根源泉から運んできた湯」それに「万葉の薬草湯」など、客引き文句もにぎやか、送迎バスも巡ってきます。

そんな中でも、市内にまだ3軒ほど、昔ながらの銭湯ががんばっていて、地元のお年寄りに愛されているようです。

特にテレビドラマ「時間ですよ」のモデルとなったお風呂屋さん(TBSの緑山スタジオが近いのです)は古式然としていて、周りはすっかり高層都営住宅になってしまいましたが、それでも、もとから住んでいたお年寄りが(優先して入居できるので)家のお風呂場は使わず、銭湯を社交の場としているようです。
おもしろいのは湯上がりの飲み物、健康ドリンク(ファイブミニなど)が流行ると、みんなあらかじめ入浴前に代金を支払っておいて、「湯上がりに急に冷たいものは体に毒だからねー。」と、順番に冷蔵ケースの上に並べて置いていくことで、「これは『夜の酒場のマイボトル』のようだなあ…」と思います。(笑)

母・芳子さんは、東京大空襲の時15歳。焼け残った「銭湯の煙突」のてっぺんまで登り、東京の焼け野原を360度見渡した、という豪傑オテンバ娘でありました。
「戦争って怖いな。」と思ったそうです。(煙突のてっぺんに立っている時点で、本人も相当怖い状況にあるはずなんですが・汗)
芳子さんの生家は昔の木造回廊式の下宿屋(大学生さん専用)に、長屋に小さな貸屋数軒、そして銭湯の鑑札(営業許可証)も持っていて、そちらは人に任せていました。
当時東京の銭湯は北陸・信越から出て来た人が多く、夏の窯焚き40度、冬も毎日湯ぶねを洗う重労働でも辛抱強く運営できたそうです。

昔の文献で東京・菊坂・本郷・板橋などで「初音湯」「下宿屋・初音館」という名前が出て来たら、それは母方の親戚一族です。

コメント

_ お兄さんの友人 ― 2012年01月11日 10:26

変な所に気付いてしまいました。
銭湯雑感の文中、「下宿屋・初音棺」で館の文字が棺になってます・・・・が。

_ 抜刀質店 ― 2012年01月11日 13:29

ご指摘ありがとうございます!すぐに直しておきます。

_ 抜刀・プチ平野レミさん ― 2012年01月11日 19:07

兄貴の友人さん、ご指摘ありがとうございました。
あやうく先祖の職種替えをしてしまうところでした(笑)。

DVD「清水ミチコのお楽しみ会・バッタもん」に黒柳徹子さんとの対談があるのですが、
K「平野レミさんって面白い方ね、お父さんの平野某氏(忘れました・文学者)と昔出演していただいたときに、和田誠さんとちょうど結婚したか、結婚する直前で、
『くっくくっ、黒柳柳さん、黒柳さん!』(笑)…」
S「くっくくっ黒柳さん!(笑)」
K「『お、お嫁に行く時はね、ん、な、なんて言うの?金隠し?金隠しって言うの?かぶって…』って、お父さんが横で『そうそう』って、私考えて『あの…それ『角隠し』って言うんじゃありませんか?』って、『そそ、そうそう、角隠し、でね…』って、自分の大間違いに全然気づいてなくて。(笑)」
S「私にもお父さんが亡くなった時のことを『も、もうすごく泣いて泣いて、でもお父さんがね、ひ、引き出し、引き出しに入って』…(会場大爆笑)」

棺屋さんでも平野レミさんなら「引き出し屋さん」って呼んでくれそうです(笑)。

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