布団の上のエトセトラ2010年09月24日 00:59

偽翻訳三部作(とゆー名のご冗談)を書いて、すごくくたびれた。
翻訳のニセモノというのも疲れるが、それ以上に、ここでMacからWindowsに引っ越ししたのだ。
Mac育ちの私が、書くのもWindows、アクセスも書き込みもWindows、ファイル保存もWindowsである。
頭の切り替えに商工会議所のパソコン教室に通い、それでは済まない部分は幸いドッコイが日本にいるから夜中までつきあってもらった。
でもこれからまだ数日は、やっちゃためし、やっちゃためしの連続である。
連休が幸いしたというか、ドッコイにとってはちと不幸といおうか。

一番困ったのは置き場である。なんと一組しかない布団(もちろんシングル)のまくら元なのである。
幸いにして最近の布団は1メーター×2メーターで長さが充分余るので、我が家の布団には枕とタオルケットと本がふた山、壊れちゃった扇風機、そしてついにパソコンの登場である。
もちろんこれには洗濯バサミやボールペン、メモ帳に、NHKDVD「漢詩紀行百選」(十枚組)が含まれている。
ああ、目覚まし時計はベランダのガラス戸のさんに寄せてあって、開け閉めするととてもアクロバティックだ。

パソコンはサウンドオブミュージックと小林聡美ともたいまさこのDVDを台に、平凡社の「ある結婚の肖像ーヴィタ・サックスヴィル=ヴェストの告白」がマウスパッドになっている。
私はヴァージニア・ウルフの恋人だったこのレディー・ヴィタに興味があるので読みたくて仕方ないのだが(しかも結婚前になくして、探し続けてやっと2冊目)、しかしMacからWindowsへのファイルやら落書きやらブリキのおもちゃの写真やらの山のような情報の引っ越しには何ヶ月かかるか。

「根気・根性」はこのズボラな私の人生に一番必要とされる徳性である。
馬の鼻っ面にニンジンのように、私のまくらの横にはレディー・ヴィタの人生記があり、これをほかの本とすり替えてしまうとWindowsに大混乱してしまうぶきっちょな私は、どうしたもんだか困り果てている。